
~あらすじ~
それぞれ異なる戦術を兼ね備えた戦闘のエリートたちが、どこともわからぬジャングルに“気がつけば落下していた”。
その顔ぶれは傭兵、死刑囚、特殊工作員とさまざまだが、なぜ今ここに自分がいるのかを理解できない。
実は彼らは、プレデターの獲物として集められたのだった……。
~感想~
アクション、SF、サバイバル、ホラーとあらゆる要素が詰め込まれた第一作と比ぶべくもないほど脚本は破綻しているが、『プレデター3』と冠さなかった英断、あるいは配慮を評価して、『プレデター外伝』として見るなら許せるレベルの映画ではある。
登場人物たちは特殊部隊、暗殺者、傭兵、囚人、医者、ヤクザと様々な肩書きを持ちながら、個性は持っている武器の種類くらいしかないほどキャラ付けが弱いため、誰がやられてもモブキャラが死んだ程度の印象しか受けない。
チームワークは皆無でなにかと衝突しているのに、突然ヤクザの人が「ここは俺に任せて先に行け」と犠牲精神を出すのはもしかして「日本人だから」という理由で片付けられてはいないだろうか。(どうでもいいがこいつの斬りかかる時の掛け声はおかしすぎる)
対するプレデターもいちおう4種類いて、それぞれ違う特色を持っているのだが、外見がほとんど変わらないため区別が付かないのも痛い。というか犬使いはどうして一度しか犬を使わなかったんだろうか。鳥使いもせっかくの鳥を戦いに使わないし。
と、キャラ設定だけに限っても細かい瑕疵をあげれば切りが無いが、激しいアクションとテンポの良さだけは評価できるため、プレデターシリーズだと変に気構えなければ、いちおう楽しめることだろう。
ちなみに予告編では12人以上のプレデターが登場することを示唆するシーンが流れていたが、どうも予告編制作会社の方で勝手に映像をいじったようである。予告編詐欺ってレベルじゃねーぞ!
評価:★★☆ 5