小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #440 超人墓場に集いし者!!

2024年01月29日 | 今週のキン肉マン
・ジェロニモには休んでもらっているだけを心から言えるしその通りにしてくれるのがスグル
・ザ・マンすごい間を取ってページ稼ぐじゃん
・おおラーメンマンに言及された
・そして意味深に超人墓場に背を向け去って行くラーメンマン
・次の試合に出そう
・バタフライエフェクトは蝶の超人が絶対使う技
・ゆでが新たな虫超人を最高に楽しんでいる
・それにしても丸くなって風を逸らすマリポーサかっこよくはない
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ミステリ感想-『依存』西澤保彦

2024年01月27日 | ミステリ感想
~あらすじ~
アパートの裏口に挟まれた小石、全く世話をしないのに飼い続けられる犬、ぬいぐるみをもらい帰される誘拐被害者、物を亡くすとおみやげと一緒に返される飲み屋…。
タック、タカチ、ボアン、ウサコら日常の謎の裏に潜む悪意を泥酔しながら推理する面々は、教授の家で新妻を紹介される。
タックは言う。「彼女は僕の母親で双子の兄を殺した」

2000年このミス8位、本ミス7位

~感想~
「スコッチ・ゲーム」に続きシリーズが大きく動いたターニングポイントとなる一作。
気楽に馬鹿騒ぎしながら無責任な推理に花を咲かせる一行にシリアスな展開が訪れるが、問題点がいくつかあり、まずかなりの長編ながらあらすじの地点にたどり着くまでに全体の9割が消化されるのが難。
そこから先のタックらの選択は「あの人ならそうするしそうなるだろう」と予測の範疇を出ずに拍子抜けするし、日常の謎も本題に絡んではいるもののいずれも小粒で、水増しにすら見えてしまう。あの人が肉親とはいえぽっと出の女に負けるわけないだろ…。

そして一番のネックが例のアレで、今回はこれまで目立たなかったウサコを語り手に抜擢しているのだが「ごく一般的な感覚を持つ普通の女子大生」と表現されるウサコがごく一般的どころか「不用意に笑顔を見せたが最後、己の意志に関わらず男を慰撫するためだけに存在し機能する癒やし系ロボットとして認知され封建的システムに組み込まれてしまう不条理を断固拒否する決意表明」とか今やネットのフェミしか言わない極端すぎるジェンダー主張をする始末で、今となってはさすがに古臭く見えてしまうユーモアと相まって破壊力は抜群。
ファンなら必読だが、ファン以外は本作から読まないように要注意のこと。


23.1.27
評価:★★ 4
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今週のキン肉マン #439 "蝶"上決戦開幕!!

2024年01月22日 | 今週のキン肉マン
・先週のタイトルを今週の内容で回収するな
・複数パート同時進行のためにむちゃくちゃ巻いている
・どうすることもできないサブミッションから1コマで脱出
・次の攻防も普段なら数ページ掛けているはず
・肉世界はまだ昭和のはずだがスーパーマンパンチは近年の技
・ガンマンはペディグリーも出したしそのへんのこだわりは薄い
・パピヨンワンポジションシュート、相手の首を守ってるのがプロレス技っぽい
・パピヨンマンの手の方が痛そう
・ここまでだけでもイキイキと描いてるのが伝わってくる
・ここでスグルパート
・進行を早めるためネメシス自ら出てきた
・テリーマン合流
・義足を作って戦線復帰する流れか
・いるべきラーメンマンがいない
・ラーメンマンが五大刻の誰かと対戦か
・負けそう
・どうせ負けるならファナティックとやって華々しく散って欲しい
・そこでラーメンマンを助けるためカオス参戦か?
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ミステリ感想-『可燃物』米澤穂信

2024年01月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
県警捜査一課の警部の葛は慎重居士で、決して臆断をせず結論を急がない。
凶器なき殺人、交通事故、バラバラ殺人、ゴミ捨て場への放火、立て籠もり事件。
大小様々な事件に葛は平等に頭を悩ませ、裏の真相を暴き出す。

2023年このミス1位、文春1位、本ミス2位

~感想~
今や国民的作家になったか王手を掛けた作者の新シリーズ(?)短編集。
端正でそつない印象を受ける切れ味鋭い短編揃いで、孤立を恐れず証拠と閃きを重視し結論を急がない葛は典型的な名探偵タイプ。
葛の捜査にちなみ個々の短編にも読者が安易に飛びつきたくなる結論が見え隠れしており、特に「崖の下」の○○○や「命の恩」の○は非常にわかりやすい。
読者への挑戦こそないものの、葛と同様に頭を悩ませればたどり着ける可能性のあるちょうどいい難易度である。

一方で国民的作家の新作で各種ランキングを総なめ!と聞いてから読むと拍子抜けするのも確か。というかこの程度の作品ならば今の作者ならば鼻歌交じりにいくらでも量産できるはずで、問題はこれにあっさり1位を献上した投票者たちである。
だってこの程度の作品で1位を獲らせていたら、今後20年ずっと米澤穂信が1位を獲るに決まっている。
決して今年が不作だったわけではない。白井智之が画期的な方法で多重解決を仕掛けつつ超絶技巧の論理をめぐらせ、井上真偽が凝った設定で人間ドラマとミステリ的カタルシスを両立させ、永井紗耶子が時代小説の枠組みで本格ミステリを完成させたのに、米澤がいつでも作れるこの程度の作品に1位を獲らせていいわけあるだろうか?
同じことはこのミス2位、文春3位の京極夏彦にも言える。投票者諸氏よ。本当に白井智之や井上真偽や永井紗耶子より「可燃物」や「鵼の碑」の方が上だったか?
米澤に関しては、自分になんのしがらみも発言力もないから言ってしまうが、氏を襲った奇禍への同情票がなかったと投票者は本当に言い切れるのか?
念を押すが「可燃物」それ自体は面白い短編集である。だがこれが他の力作を押しのけてあっさり1位を獲りまくったと聞くと、もはや年間ランキングにどこまで価値があるのだろうと考えてしまう。


23.1.19
評価:★★★☆ 7
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今週のキン肉マン #438 蝶たちの舞踏戦!!

2024年01月15日 | 今週のキン肉マン
・試合開始と思いきや調和の神サイドへ
・これ今回はゴング鳴って終わりだな
・天空の島!?
・そりゃ天空の島だろどう見ても
・そんな驚くことか
・すごいコマ埋め
・高いテンションでコマを稼ぐロビン
・やけに元気なアシュラマンはまだしもボロボロのロビンにもう一戦させるのか
・時間稼ぎ程度の間にバッファローマンをパワーアップ?
・思ったより話が早い
・あのマリキータを一撃でリタイアさせたのは確かにすごい
・殺しても死なないテントウムシ
・予想通りゴングとともに次回へ
・タイトル詐欺にも程があるww
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ミステリ感想-『狂犬の眼』柚月裕子

2024年01月13日 | ミステリ感想
~あらすじ~
平成2年、全面抗争から2年経ち、いまだその影響を引きずる広島。
田舎の駐在所に左遷された日岡のもとに、組長暗殺犯の国光が現れる。
「必ずあんたに手錠を嵌めてもらう」と約束して見逃すよう頼み、日岡は侠客とうたわれる国光が何をなそうとしているか見届けるため逮捕せず、そして次第に彼に惹かれていく。

2018年文春9位

~感想~
「孤狼の血」の続編。前作であんなことになり、年表で予告された通りの身の上になった日岡と侠客の交流が描かれ、もうあらすじだけで参ってしまう。絶対面白いじゃないか。
肝心の内容も期待通りに期待以上で、一息に読めてしまう。そのうえ結末ではあんなことになった挙げ句、次作の完結編は過去と未来の2段構成と聞いては俄然興味が湧く。近いうちに読む予定である。


23.1.13
評価:★★★☆ 7
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ミステリ感想-『孤狼の血』柚月裕子

2024年01月06日 | ミステリ感想
~あらすじ~
昭和63年、ヤクザがしのぎを削る広島。新米刑事の日岡はマル暴で輝かしい実績を持つ大上のもとに配属されるが、大上はヤクザと癒着し、抗争を抑え込むためなら恐喝・暴行などあらゆる手を使うのもいとわない無軌道な人物だった。

2015年このミス3位、日本推理作家協会賞、直木賞候補

~感想~
ミステリ的にも高い評価を受けた作品だが、そんなことより何よりもヤクザ小説として最高に面白い。
無頼な大上とインテリで常識的な日岡のバディぶり、小物や脳筋から任侠まで取り揃えたヤクザと、脇を固める美人女将その他の個性的な面々が実に魅力的で、話の展開も早く、そのうえ予想を超える物語が描かれ一気読み必至だろう。
続編も2作出ており、おなじく高評価を受けていて、しかも結末を見ればすぐにでも続きが読みたくなること請け合いである。あの年表もあんなの見せられたら先が気になってしまいずるいって。

また作者は「仁義なき戦い」の大ファンだそうで、実写映画もヤクザ映画としては極めて異例な大ヒットを飛ばし、映画オリジナルストーリーの2作目も作られたそう。作品ファンとしても喜ばしい限りである。
全くの余談かつ偏見だが、作者はこういったヤクザ小説を書くようには見えず、その豊富な知識と全く違和感ない描写に驚くとともに、一昔前のいかにもヤクザ小説を書いてそうな作家たちはいったいなんだったんだろうと思う次第である。寄せに行ってたの?


23.1.6
評価:★★★★ 8
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今週のキン肉マン #437 "五大刻"の狙い!!

2024年01月04日 | 今週のキン肉マン
・全部説明してくれるマリキータ
・オメガの星を例に挙げられるとしてもそれお前の役目だぞゼブラ
・パピヨンマンがリラリラ言ってると木村カエラがちらつくのは私だけだろうか
・リアクションは完全にサイコマンのファナティック
・マリキータ胸でぶつかりに行った?
・偽マッスルリベンジャー的な技
・あのマリキータがいくら試合直後とはいえ一発で
・良い仕事したなパピヨンマン!
・ゼブラはパートナーに特攻させて何してんの?
・試合後も株を下げ続けるゼブラ
・ゼブラを止めケンダマンを帰す賢明なマリポーサ
・でも地球人発言には笑う
・しかし幼少期にイギリス超人のロビンからアノアロの杖を盗んだマリポーサは確かに地球出身の可能性が高いな…
・じゃあモクテスマ仕込みの心肺能力はなんなんだよ
・それにしても喜ぶケンダマンかわいい
・マリポーサの試合がここで来てしまった
・パピヨンマン弱そう&虫超人にまた複数試合は無さそうとはいえいくらなんでも負ける流れだ
・がんばれマリポーサ
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1月の新刊情報

2024年01月01日 | ミステリ界隈
15日 文藝春秋
天童荒太 ジェンダー・クライム

16日 講談社文庫
島田荘司 網走発遙かなり 改訂完全版

17日 新潮社
今野敏 一夜 隠蔽捜査10

18日 講談社
法月綸太郎他 推理の時間です ※アンソロジー

23日 角川文庫
貫井徳郎 悪の芽
柳広司 アンブレイカブル

24日 光文社
東野圭吾 ブラック・ショーマンと覚醒する女たち

31日 角川書店
芦辺拓・江戸川乱歩 乱歩殺人事件「悪霊」ふたたび
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