小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #368 完璧超人の教え!!

2021年12月20日 | 今週のキン肉マン
・喧嘩ボンバーの勢いでトゲに刺さるの痛すぎる
・完璧超人公認凶器チョッキのトゲ
・もうダブルレッグスープレックスを出してしまうのは死に急いでないか
・喧嘩ボンバーの勢いは殺せても首は痛いだろ
・アビスガーディアンでも出しそうなことを言い出すリヴァイアサン
・背中を狙われるどころか顔面潰されたんだよねアビスマン…
・ネプチューンキングの弟子のネプチューンマンは亜流なんだけどな
・もう喧嘩スペシャル出したけど本当に大丈夫か
・あとクロスボンバーくらいしか残ってないぞ
・サイコマン式にコーナー使えばクロスボンバーも出せるはずだが
・あっさり外される喧嘩スペシャル
・タワーブリッジ的な技を見せて正体を匂わせるリヴァイアサン
・本当にロビンの関係者なのか
・肩の煙は威力を増してるのではなく喜びの表現なの?
・ザ・マンを語れるほどザ・マンに習ってないどころか裏切り者に習ってるんだよこいつは
・将軍様のように肩のやつをずらしてボンバー炸裂
・必殺技3つを先に出してしまったネプチューンマンが心配
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ミステリ感想-『天城一の密室犯罪学教程』天城一

2021年12月18日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「幻の探偵小説作家」天城一の初作品集。

2004年このミス3位、本ミス9位

~感想~
3部構成に分かれ、PART1は噂に聞いていた通りのすごい内容。事件の概要を語り終えるとともにシームレスに解決が語られそのまま幕を閉じる、伏線も手掛かりも何もなく、ただ事件と真相だけが残り、必要最低限のことすら描かれないのだ。
比喩でも誇張でもなんでもなく事件の概要からそのまま解決に直結して間にあるべきものが軒並みすっ飛ばされており、ザ・ワールドを見たポルナレフかキング・クリムゾンを体験したブチャラティになること請け合いである。
しかも解説は「至福の論理ゲーム」と持ち上げるが、その中身は催眠術、八百長、都合の良い機械、説明されない特殊設定、腹話術、無から急に生えてくる伏線や手掛かり、と残念なトリックか禁じ手ばかりで全くいただけない。
自作解題のPART2を挟み、PART3からは探偵役が入れ替わるのだが、PART1であれだけ有能だった島崎警部が急に金田一作品の刑事くらい無能になるのも大きな謎。浮世離れした摩耶正に翻弄され、その軽快なやりとりで読み物としての面白さは跳ね上がり、事件の概要も格段にわかりやすくなるものの、一方で伏線や手掛かりは相変わらず追加されないし、トリックは残念なままなので、ミステリとして楽しむことはほとんどできない。
異色の論文形式で描かれる「盗まれた手紙」で「そんな記述はどこにもない」などと言い放つがいったいどの口が言っているのかと小一時間問い詰めたくなる。(※だが収録作ではこれだけが唯一楽しめた)
昭和の黎明期のミステリだからと大目に見るには、鮎川哲也はとっくに密室三部作を、泡坂妻夫は亜愛一郎シリーズを書いているのだから、ただただ本作が駄目なだけなんだよなあ…。
また自作解題のPART2と巻末の密室作法・自作解説はそれなりに楽しめるのだろうが、密室トリックを分類するにあたり古今東西の有名ミステリのトリックの種類を数十作に渡って明かしているので、恐ろしくて読めたものではない。

(思ったよりはるかに酷かったが)もともとこういう作風だと承知して読んだからまだいいものの、問題は「ノックス・マシン」や「ニッポン硬貨の謎」や「独白するユニバーサル横メルカトル」の時と同じく、これをこのミス3位、本ミス9位と高評価した面々である。
本ミスはまだ許そう。でもこのミス3位って何?
いったい何を考えて、本当にこれを心から楽しんで投票したの? 数十作のネタバレももう全部読んでるからOKだった? みんな褒めてるから一緒になって褒めただけじゃないの? イキってメフィスト賞のアレに唯一投票した東大・京大ミス研と同じでは?
本作を楽しむためには、シンプルすぎる本編を十全に理解し、残念なトリックも至福の論理ゲームと讃えられ、数十作のネタバレも笑って受け入れられ、論文さながらの自作解題や密室講義を読んで恍惚に到れるという条件が必要不可欠であり、どう考えてもそんな人種は多様性を重んじる21世紀にも数えるほどしかいないだろう。
キン肉マンのアタル兄さんも必要最低限のことしか語らないキャラだが、ブロッケンJr.という理解者(通訳)がいて初めてその意図が伝わるのだ。投票者にブロッケンがごろごろいるとは思えないし、アタル兄さんだって最低限のことは語っている。

総じて初心者は絶対手出し無用なのはもちろんのこと、マニアを自認する向きでさえ取り扱い注意、というか怖いもの見たさで触れる程度にしておくべきだし、くれぐれも古典名作のネタバレを踏まないよう要注意のこと。
わざわざこんなキワモノに手を出さずとも、他に読むべき昭和ミステリの傑作はいくらでもあるのだから。


21.12.15
評価:問題外
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ミステリ感想-『グランド・ミステリー』奥泉光

2021年12月11日 | ミステリ感想
 

~あらすじ~
昭和9年、佐世保湾で爆発し沈没した水雷艇「夕鶴」
昭和16年、真珠湾攻撃のさなかに起こった3つの事件。
それらが重ね合わさり浮かび上がる驚愕の真実。

1998年このミス7位、文春5位、本ミス8位、日本推理作家協会賞候補

~感想~
まず文章がものすごくくどい。芥川&直木賞作家の粋を尽くした比喩・情景・心理描写のラッシュで、もうそれだけで文字数の半分を埋め尽くす勢い。
しかも他人の一挙手一投足に目を光らせては些細な発言・仕草からねちっこく悪意や愚昧さを汲み取り、上から目線で軽蔑・嘲笑する純文学しぐさがふんだんに凝らされ実に辟易した。芥川賞作家は文章をゴリゴリに盛るか赤裸々な性を描かないと死ぬの?
加えて(これが本作の醍醐味なので詳細は伏せるが)中盤以降はある趣向により虚実と時間軸が入り交じった構成となり、状況把握こそ卓越した文章力のおかげで難なくできるものの、悪夢めいて混沌としぐっちゃぐちゃになる物語は好みが分かれることだろう。
その肝心の趣向・発想は出版当時なら斬新だったのだろうが、今となっては「転生なろう物の一派」に堕してしまい、そのわりに太平洋戦争を舞台とした歴史if物には一切転ばず、しかしそっち系で最もやってはいけない、現在の知識を元に過去の人物に「未来の日本はこうなるだろう」「こうした考えが常識になるに違いない」と言わせまくるのは実に痛く、これも「転生なろう物の一派」感をいやましている。
そして「グランド・ミステリー」と銘打ちこのミス7位、本ミス8位と高評価されているものの、ミステリとしては実に残念であり、事件は揃いも揃ってそりゃないぜと頭を抱えたくなる小粒な真相・動機・トリックで、これだけ長大な物語を支えうるものではない。
ただ(この手の作品に毎回言ってる気がするが)ラストシーンは最高だったし、きっとミステリ馬鹿ではない一般的な本好きならば楽しんで読めるのだろう。

だが超読みづらい文章とあいまって、1ヶ月近く付き合ったが歴史好き・SF好き・ミステリ好きの自分をもってしても、「うわ~んもう芥川賞作家はこりごりだよ~」とジャンプして顔を切り取られて暗転するしかない、ほとんど苦行に等しい体験だった。


21.12.8
評価:★ 2
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今週のキン肉マン #367 ネプチューンマンという男!!

2021年12月06日 | 今週のキン肉マン
・追撃させず喧嘩ボンバーを喰らわせるネプチューンマン負けてない
・コマを縦に使い威力を表現するのマンガが上手い
・褒めたら当たるわけない2発目出しちゃったよ
・片手で持ち上げタワーブリッジ気味の技に固めるリヴァイアサン
・しかも名前がリヴァイアサン・メイルストローム
・……え。ロビンの関係者?
・だとしたらネプチューンマン絶対勝てない
・前回の不自然な動きはタッチを求めていた
・言うほどタッグ屋の動きだったかなあ
・喧嘩マンがキン肉族幻の三大奥義を出してる問題のシーンのリメイクだ!
・群れを嫌い権威を嫌いイギリス伝統社会にさえ抗い常にひとりで闘い続けた孤高の一匹狼
・そんなだったっけネプチューンマンって
・強いけど残虐ファイトの塩試合ばかりで人気ないジャスティスマンみたいな超人じゃなかったっけ
・ロビン「終生のライバルだと認めざるを得なかった」
・お前は審判のロックアップしただけで映す価値なしされたはずでは?
・お前の終生のライバルは裏切ってでも戦いたかったキン肉マンだろ
・適当にしゃべるだけでバフ・デバフを自在に操れるこれぞロビンですよ
・もう誰もロビンを止められない
・ブレーンバスターからの喧嘩ボンバーかっこいい
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帰ってきた第十六回60分大喜利

2021年12月05日 | お笑い
12月12日(日)22時開催の第十六回60分大喜利について何か質問等ありましたらこちらまでお願いします。
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2021私的このミスベスト20

2021年12月02日 | ミステリ私的ランキング
01.浅倉秋成 六人の嘘つきな大学生  ★★★★★ 10
02.阿津川辰海 蒼海館の殺人  ★★★★★ 10
03.白井智之 ミステリー・オーバードーズ  ★★★★☆ 9
04.三津田信三 忌名の如き贄るもの  ★★★★☆ 9
05.相沢沙呼 invert  ★★★★☆ 9
06.青崎有吾 アンデッドガール・マーダーファルス 3  ★★★★ 8
07.今村昌弘 兇人邸の殺人  ★★★★ 8
08.月村了衛 機龍警察 白骨街道  ★★★★ 8
09.麻耶雄嵩 メルカトル悪人狩り  ★★★★ 8
10.早坂吝 四元館の殺人  ★★★☆ 7
11.酒井田寛太郎 放課後の嘘つきたち  ★★★☆ 7
12.京極夏彦 遠巷説百物語  ★★★☆ 7
13.田中啓文 信長島の惨劇  ★★★☆ 7
14.白井智之 死体の汁を啜れ  ★★★☆ 7
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12月の新刊情報

2021年12月01日 | ミステリ界隈
11月25日 カッパノベルス
大沢在昌 暗約領域 新宿鮫Ⅸ


12月1日 新潮文庫
横山秀夫 ノースライト

3日 集英社
斜線堂有紀 愛じゃないならこれは何

3日 実業之日本社文庫
似鳥鶏 名探偵誕生

8日 徳間文庫
笹沢左保 空白の起点 ※復刊
多島斗志之 クリスマス黙示録 ※復刊
山田正紀 囮捜査官 北見志穂 1 ※復刊

9日 文藝春秋
三津田信三 赫衣の闇

15日 集英社
佐々木譲 偽装同盟

15日 講談社ノベルス
森博嗣 追憶のコヨーテ

15日 講談社タイガ
城平京 虚構推理 逆襲と敗北の日

17日 星海社
佐藤友哉 エナメルを塗った魂の比重 ※復刊

20日 角川文庫
似鳥鶏 コミュ障探偵の地味すぎる事件簿
アンソロジー 警官の道

22日 新潮社
真梨幸子 一九六一 東京ハウス
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