小金沢ライブラリー

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今週のキン肉マン #137 歴史の光と影!!

2015年07月27日 | 今週のキン肉マン
・完璧超人ってこういう風になるものなのかww
・ダルメシマンやジャック・チーも元は違う姿だったのか
・どう考えても5ページもかける必要のない変身
・なにその内股
・将軍と武道の間に割って入った時もそうだったが、ネメシスの一枚絵のダサさは間違いなくキン肉族のそれ
・ラーメンマン何いきなりぶっ込んできたのww
・流石ゆで、これ以上ないほどの後付けを見せてくれたぜ…
・一体どのタイミングでラーメンマンは完璧超人を志したのか
・1.超人オリンピックでスグルに敗れた後
・2.ウォーズマンに再起不能にされモンゴルマンとして復活するまで
・3.王位争奪編に参戦する前
・の中なら3がタイミング的には有力か
・でも最後のページのラーメンマンなんか悪そうな顔してるから残虐超人の頃の1なのか
・スグルではなく「キン肉族に救われた」と言ってるのも気になる
・アタルか。またアタルなのか
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先々週のNXT #285  アメプロはもったいぶらない

2015年07月27日 | 今週のNXT
ヒデオ・イタミの負傷により日本放送は休止したが、現地放送は観られるのでこの感想は続行できる。ただし英語はわからないため適当に訳しているのであしからず。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ○-× スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー
(ゴッチのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

地味だが連携に優れるドーソン組がゴッチを孤立させるも、隙をついて交代されるとイングリッシュに二人まとめて料理され、いつものツープラトンからゴッチがワイルダーをフォールした。


バロン・コービン ○-× タッカー・ナイト
(エンド・オブ・デイズ)
体格ならコービンにも匹敵するナイトはロックアップは互角だったものの、やはり1分足らずで料理された。


・次週、タッグ王座挑戦権争奪戦へ

ボードビレインズとエンツォ・アモーレ&コリン・キャサディがウィリアム・リーガルGMにタッグ王座挑戦への意欲を語る。
4人いっせいにがなり立てられたリーガル卿は、次週に両チームを戦わせ、勝者にタッグ王座への挑戦権を与えると裁定した。


・フィン・ベイラーが足跡を語る その3

フィンが自らこれまでの足跡を振り返る特集の第三回。怪奇風メイクについて、プリンス・デヴィットがフィン・ベイラーになるまでの経緯、NXTでのデビューからの快進撃などが語られたようだ。


・エヴァ・マリーのスパーリング

NXT参戦を望むエヴァのスパーリングをリーガル卿が視察した。
隣に並んで見ているのはNXTディーバトレーナーのサラ・アマート(サラ・デル・レイ)のようだ。おそらく初登場。


カーメラ ×-◯ エマ
(エマロック)

ヒールな戦い方を勉強中のエマは、髪をつかんだりロープブレイクを悪用したりと基本をおさえて試合を展開。
観客の支持を得てフェイスターンしたが元はヒールのカーメラは、手荒い肘打ちや足蹴りで対抗し、エッジ・オー・マチック気味な技でエマを後頭部から叩きつけるも、レッグシザーズで倒され、ちんたらしたエマロックに固められあえなくタップした。


・リーガル×デンプシー

ブル・デンプシーがお菓子を買おうとしたが自販機が故障しており、激怒してイスを叩きつけようとしたところ、リーガル卿に阻まれたしなめられた。
デンプシーの口元の汚れを指ですくい取り、舐めて味を確かめていたが、リーガル×デンプシー! そういうのもあるのか。


タイラー・ブリーズ ○-× タイ・デリンジャー
(ビューティーショット)

序盤戦は元一軍(※ただし未勝利)の貫禄でデリンジャーが圧倒。
しかし猛攻を切り抜けたブリーズがビューティーショット一発でケリを付けた。


フィン・ベイラー&サモア・ジョー ○-× ケビン・オーエンズ&ライノ
(クー・デ・グラ)

この4人が顔を合わせただけで起こるワクワク感は最近のマンネリ一軍では久しく味わえない。一軍に必要なのは新旧取り合わせたニューカマーなんだよ。
ジョーの力士ばりの巨躯から繰り出される身軽な打撃は、どこか現実離れしていて格ゲーでも見ている気になる。
フィンとオーエンズは日本での大一番を前に出し惜しみせず正面からぶつかり合い、ライノは体勢が酷く崩れた超長滞空ブレーンバスターで客席を沸かせる。
オーエンズはフライングショルダーから始まるジョン・シナのムーブを完コピし、AA(アティテュード・アジャストメント)の体勢に入るも、フィンは素早く脱出しスタンディングのクー・デ・グラを突き刺す。

最後は4人入り乱れた混戦の末にライノのゴアがオーエンズに誤爆。フィンは動揺したライノをジョン・ウーで吹っ飛ばしオーエンズにぶつけ、クー・デ・グラでとどめを刺した。
大一番を前に当事者同士で決着させる。日本よこれがアメプロだと言わんばかりの、何一つもったいぶらない好試合だった。
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ミステリ感想-『超・殺人事件』東野圭吾

2015年07月25日 | ミステリ感想
~あらすじ~
新刊小説の書評に悩む書評家のもとに届けられた、奇妙な機械「ショヒョックス」。どんな小説に対してもたちどころに書評を作成するこの機械が、推理小説界を一変させる―。発表時、現実の出版界を震撼させた「超読書機械殺人事件」をはじめ、推理小説誕生の舞台裏をブラックに描いた危ない小説8連発。意表を衝くトリック、冴え渡るギャグ、そして怖すぎる結末。激辛クール作品集。
※コピペ

01年このミス5位、文春8位


~感想~
ユーモア・ミステリに分類されるだろうが、作者の生真面目さがもろに出てしまい今一つの出来栄え。
発想に飛躍がなく、オチも全てが予想の範囲内に落ち着いてしまい、意外性がほとんどない。
すべり芸を自認する東川篤哉と比べてさえ、小説で笑いを取るセンスで見劣りし、生真面目サラリーマンの宴会芸でも見せられているような薄ら寒さまでは感じなかったものの、笑える場面は一つとて無かった。
余計なお世話ながら本作を読んで「抱腹絶倒」や「最高に笑える」など感想を述べている方々は野崎まどとか読んだら笑い死ぬんじゃなかろうか。


15.7.8
評価:★ 2
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先々々週のNXT #284  くたばれJスポーツ

2015年07月24日 | 今週のNXT
・ヒデオ・イタミが休場前の挨拶

左肩の負傷で3ヶ月の休場となるヒデオが復帰への意欲を語っているとケビン・オーエンズが現れ、ヒデオに「クズ」と呼ばれたことにつっかかる。
乱闘になりかけたところでフィン・ベイラーがオーエンズに襲いかかり、場外でクー・デ・グラを浴びせようとしたが、ライノに襲撃されエントランス下に蹴り落とされてしまった。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ○-× ジェイソン・ジョーダン&シルベスター・ルフォール
(スクールボーイ)

ルフォールはマーカス・ルイスと戦って以来の登場。
ジョーダンがエンツォをパワーで翻弄し自陣に閉じ込めるも、エンツォはルフォールのハンマースルーを切り返して場外に投げ捨て、すかさずジョーダンを丸め込んで逆転勝ちした。
全然ルフォールは悪くないのにジョーダンは責任をなすりつけブチギレしていた。


デイナ・ブルック ○-× キャシー
(デスバレードライバー)

女子のジョバー役を一手に引き受け出したキャシーはオーストラリア出身と紹介される。前回シャーロットと戦ったジェシーや、この日もデイナのセコンドに付いたエマも同郷だが、全員しょっぱいのは気のせいだろうか。
試合はうまくヒートを買っているデイナがトップロープに上がったキャシーを捕まえ、危なげなく勝利を収めた。


・フィン・ベイラーが足跡を語る その2

フィンが自らこれまでの足跡を振り返る特集の第二回。趣味にしているレゴブロック、日本で出会ったジェイソン・アルバートとの友情、3ヶ月のつもりが8年いた日本でのプリンス・デヴィットとしての活躍が語られた。
「新日は世界一の厳しさで悪名高い」「日本もでかいがWWEはもっとでかい」と軽く日本をディスるアルバートと、抗争中のオーエンズと仲良く何枚も写真に収まるフィンが見どころだった。


ザック・ライダー&モジョ・ローリー ○-× アンジェロ・ドーキンス&ソーヤー・フルトン
(ラフライダー・インパクト)

ドーキンス組はワールド・グレイテスト・タッグチーム(シェルトン・ベンジャミン&チャーリー・ハース)のブロークンアローを見せたのが唯一の見せ場で、あっさりツープラトンからモジョがドーキンスをフォールした。


・エヴァ・マリーが試合を懇願

参戦表明しただけでブーイングを浴びるエヴァ・マリーがウィリアム・リーガルGMに試合を懇願した。
ちゃんと段階を踏んで上司に許可を求めるあたり謎の生真面目さである。


フィン・ベイラー ○-× ライノ
(クー・デ・グラ)

初めてNXTのTシャツを脱いだライノは、序盤戦こそフィンの打撃に圧倒されるが、クローズラインとスパインバスターの二発だけで戦況を引っくり返す。
フィンは隙を見ては細かな反撃を繰り返し、ペレキックを足がかりに形勢逆転。ゲスト解説に来ていたオーエンズの介入も防ぐと、クー・デ・グラで勝負を決めた。

試合終了のゴングが鳴るとすかさずオーエンズがフィンを襲い、ライノもそれに加わったが、サモア・ジョーが駆けつけると二人は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

番組の最後、ヒデオの負傷により放送休止することが小さなテロップで14秒だけ告知された。どんだけ視聴者を舐めてるのだろうか。
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今週のキン肉マン #136 キン肉族を捨てた男!!

2015年07月20日 | 今週のキン肉マン
・タツノリ視点でも事情同じじゃねえかww
・一枚絵のタツノリかっこよかったのに動くといまいちだな
・元老院とかガン無視しそうなスグルの代までキン肉族の闇は晴れない
・兄思いのいい子じゃないかネメシス
・慈悲の心が弱点でもラーメンマンは慈悲の心でネメシスに勝れなさそう
・師匠のロビンを殺されたウォーズマンならあるいは
・星間移動は飛べるけど完璧の山には泳いでいくネメシス
・「あるのか無いのかわからないけど行くだけ行ってみたらあった」がわずか1ページで語られる圧倒的スピード感wwwww
・振り返るミラージュマンかっこよすぎる…
・将軍様には一話でやられたけど悪魔六騎士を圧倒する始祖の一人なんだよな
・「カレイドスコープドリルを止められると思うかーっ」と言いながらドリルを止めて殴りかかる完全な舐めプ
・ネメシス VS ミラージュマンを次回いっぱい続けてもいいんですよ?
・拾い物

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今週のキン肉マン #135 キン肉王家の闇!!

2015年07月06日 | 今週のキン肉マン
・少年ネメシスと少年フェニックス似すぎ
・父王に妙な進言をしたヤツどう見てもハラボテの先祖だろww
・13歳でマッスルスパークを習得したなら今では他の2つも使えそう
・コウモリはどこから入った
・処刑対象になるような危険な写真を不用意に道端で広げるあたりさすがキン肉族
・あのタツノリをよくここまでかっこよく描けたなww
・意外と若かったネメシス。スグルの大叔父か
・ということはネメシスにも巨人絡みの本名が
・ダーティーなあたりトモユキとかどうだろうか
・キン肉族の闇深いなんてもんじゃない
・でもあくまでネメシス側からの視点の話で、タツノリ側から見れば何か事情がありそう
・王位継承者を嫌って家出したアタルも、誤って捨てられたスグルも一歩間違えばネメシスになっていた
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先週のNXT #283  あまりにも動けるデブたち

2015年07月06日 | 今週のNXT
・追悼ダスティ・ローデス

冒頭で先日急逝したアメリカンドリームことダスティ・ローデスの追悼VTRが放送された。
晩年も数年に一度は試合もしたし、二人の息子ゴールダストとコーディ・ローデス(現スターダスト)は第一線で活躍し、NXTのGMもしばらく務めていた。あのエルボーがもう見られないのは残念である。


6人タッグ男女戦
エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ&カーメラ ○-× ブレイク&マーフィー&アレクサ・ブリス
(エンツォのスプラッシュ)

なお男女戦は同性同士で戦うルールのこと。
三つ編みツインテールという恐ろしい髪型のブレイクが、形容しがたい髪型のエンツォにからかわれる。
エンツォは敵陣に孤立するが、隙をついて抜け出すとカーメラに交代。すっかり観客に受け入れられたカーメラがアレクサを圧倒すると、アレクサはブレイクにタッチして逃げてしまう。
戸惑うブレイクをシングル戦ではころころ負けていたのにタッグ戦だとやたらと強いキャサディが強引にリングへ放り込み、マーフィーもろとも片付けると、エンツォのスプラッシュを手助けして勝負を決めた。


・フィン・ベイラーが足跡を語る その1

フィンが自らこれまでの足跡を振り返る特集の第一回。生い立ちからアイルランドで開いた道場、そこの弟子だったベッキー・リンチとの関わり、日本での武者修行に至るまでが語られた。


シャーロット ○-× キャシー
(フィギュアー・フォー・レッグロック)

キャシーは前回サーシャ・バンクスと戦った時に紹介されず、観客に「ブラックショーツ」と呼ばれていたKCキャシディの模様。
キャシーにも見せ場はいくつかあったもののシャーロットが受けてやってる、稽古をつけてやってる感の強い試合だったが実際はキャシーのほうが3年キャリアが長いとのこと。
シャーロットは四の字固めにブリッジを加え八の字にするアレンジ技で勝利。なにげに四の字で勝ったのは初めてか。


サモア・ジョー △-△ ケビン・オーエンズ
(乱闘によりノーコンテスト)

オーエンズがいつものようにゴングと同時にリングを下りると、すかさずジョーも下りて鼻がくっつきそうな距離まで顔を近づけて挑発。
オーエンズは一軍で下したジョン・シナのセリフをパクって「チャンプはここだ」と挑発し返すが、ジョーの素早い打撃を立て続けに食らう。
たぶんWWEに詳しくないジョーはザック・ライダーの持ち技のフェイスウォッシュも平然と披露し、これまで無敵を誇ってきたオーエンズを苦しめる。
オーエンズは執拗なチンロックに勝機を見出そうとするが、抜け出したジョーはあまりにも身軽に躍動。オーエンズは場外におびき寄せたジョーを鉄柱に叩きつけ、エプロンへのパワーボムを狙うが持ち上がらず、そのまま乱闘を開始。
止めに入ったレフェリーは殴り合いに巻き込まれると、もはや試合続行は不可能と判断しゴングを鳴らさせた。

試合後も二人は乱闘を続け、抗争はより激しさを増していった。
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ミステリ感想-『死神の精度』伊坂幸太郎

2015年07月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
死神の私が対象者に接触し、7日間の調査の末に「可」と報告すればその翌日に対象者は死ぬ。
人間に仕事上の付き合い以外で興味はないが、彼らの産み出したミュージックは素晴らしい。
ミュージックを堪能する傍ら、私は彼ら彼女らが死ぬべきか否か調査をする。

05年このミス12位、文春4位、日本推理作家協会賞・短編(表題作)、直木賞候補


~感想~
人間とはピントのずれた感性を持つ死神を視点人物に据えたおかげで、人によっては嫌悪すら覚える作者独特の会話や描写がぴたりと文体にはまり込んだ。人外と伊坂作品がここまで相性が良いとは。
後の大傑作「ゴールデンスランバー」のような伏線連鎖爆発とまでは行かないが、語り手を統一した連作短編集という形式を巧みに活かしており、各編に簡単に触れると表題作「死神の精度」は何がどう日本推理作家協会賞なのかは微塵も理解できない(ユニバーサルメルカトル図法よりはわかるが)ものの、展開・結末・タイトルが見事に絡み合い、本作の設定の説明回としても成立しているという秀作。
「死神と藤田」は言ってしまえばショートショート的な一発ネタながら逆説的なオチが面白い。
「吹雪に死神」は典型的な吹雪の山荘ミステリに「死神」という異分子を当てはめたパロディ風の一作で、本格ミステリにありがちな仕掛けと死神が思わぬ化学反応を見せ、表題作よりよほど日本推理作家協会賞している。
「恋愛で死神」と「旅路を死神」はミステリ的興味は薄いが単純に物語として秀逸で、「死神対老女」は掉尾を飾るにふさわしく、本作の素晴らしい締めくくりとなった。

アンチ伊坂幸太郎でも高確率で楽しめるだろう好短編集で、伊坂初心者はまず本作から入るのが良いのではなかろうか。


15.7.1
評価:★★★★ 8
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ミステリ感想-『七人の証人』西村京太郎

2015年07月04日 | ミステリ感想
~あらすじ~
何者かに襲われ十津川警部が連れて来られた孤島には、一年前の殺人事件の証人たちが集められ、事件現場の街並みがそっくり再現されていた。
被告の父は私財を投じて造り上げた私的法廷で証人たちに再証言を求め、十津川には中立的観点からの審理を命じるが、そのさなかに新たな事件が起こる。


~感想~
時刻表とにらめっこする片側で奇抜な設定のミステリも書く作者の、隠れた良品。
設定だけでも十分に面白いが、そのまま逆転裁判の一話で使えそうな証言の突き崩しも実に痛快。
新たに起こる事件がわりと蛇足気味で、犯人も単純な消去法から浮かび上がってしまうものの、設定と証言崩しの妙味だけでも満足は得られるだろう。


15.6.28
評価:★★★ 6
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ミステリ感想-『幽霊列車』赤川次郎

2015年07月03日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
始発駅から乗り込んだ8人の乗客が次の駅で忽然と姿を消した……幽霊列車
大企業の娘が誘拐されたとの手紙が届くが、それは家の中から投じられていた……裏切られた誘拐
真夏のホテルのバルコニーで、ゆすり屋の男は凍死していた……凍りついた太陽
転落死した男は晴天だというのに長靴を履きレインコートを着ていた。第二、第三の被害者もまた晴れの日にレインコートをまとっていて……ところにより、雨
度を越して親切な村人ばかりの通称・善人村。善意の裏には何かが隠されているのか?……善人村の村祭

やもめの四十路警部と自称探偵の女子大生が巻き込まれた数々の不可解な事件に挑む。

78年文春8位、東西ベスト(85年版)85位、本格ベスト65位


~感想~
説明不要の国民的作家のデビュー作にして、23作(!)にわたり現在もなお続く名物シリーズ第一弾。
あらすじを見てもらえばわかる通り、これぞ奇想と言いたくなるような実に魅力的な謎が目白押し。
真相・解決も一捻り加えられて、謎に負けず劣らずの鋭さで、ただの量産作家ではない作者の力量がかいま見られる。というかこれだけの粒揃いの短編集はなかなか無い。
主役のバカップルが会って数日であっさりねんごろになり、毎回のようにベッドインする展開は正直言って古いが、赤川次郎という名前だけで敬遠するのは厳禁な「珠玉の」と言って差し支えない作品群である。


15.6.22
評価:★★★★ 8
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