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ミステリ感想-『模倣の殺意』中町信

2006年04月22日 | ミステリ感想
~あらすじ~
七月七日の午後七時、坂井正夫は青酸カリによる服毒死を遂げた。
恋人の中田秋子は、彼の部屋で偶然行きあわせた謎の女の存在が気になり、独自に調査を始める。
一方、ルポライターの津久見伸助は、同人誌仲間だった坂井の死を記事にするよう依頼され、調べを進めるうちに、坂井の死に疑問を抱く。


~感想~
叙述トリック一本勝負!
話題をさらった『天啓の殺意』よりも破壊力は上。入り組んだ構造の『天啓の殺意』に対し、こちらは叙述トリック好きにはおなじみのアレで、単純明快に騙してくれる。おなじみといってもそこは叙述の名手。この罠に気づくのは容易ではない。
一読呆然、トリックが明かされた瞬間には「ああ~~これかあ」と嘆声一つ。
一気に読んで一気に騙されるべし。


06.4.22
評価:★★★☆ 7
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