長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

中国漢方による『周期調節法』での子宝相談! 不妊症や治療にお悩みの方へのお役立ち情報と薬局の情報をupしていきます。

雲外蒼天 結婚15年目、待望の妊娠

2015年10月02日 | こうのとりがやってきた~店頭の症例から~
38歳のSさん。学生時代にがんが見つかり、1年間の抗がん剤治療経験がありました。生理、排卵は順調にあり、23歳で結婚。10年以上もの間子宝を望みながら授からず、遠方から相談に見えたのは3年前の夏。体調をうかがうと、ひどい生理痛に大きな血塊、寝るのは深夜2時で睡眠の質も悪く、イライラ、憂鬱、いつも眠くだるい、立ちくらみ、動悸、じんましんに慢性鼻炎に冷え性。慢性的な頭痛と肩こり、耳鳴り、便秘にゲップやガス…ありとあらゆる症状は〝全身からの悲鳴”で、子宝どころではない状況を示していました。

まずは根本的な体質改善を優先し、補気養血・活血薬を中心とした漢方薬の服用と、夜更かしなど生活習慣を見直すことをお願いしました。半年もするとずいぶん改善したため、生理周期に合わせて薬を飲み分ける「周期調節法」を始めました。それから更に半年後、基礎体温も良くなってきたので不妊治療との併用を提案しました。さっそく地元の専門病院を受診したところ、「抗がん剤治療と年齢からAMH(卵子の残存数を示すホルモン)が1.1と低く、妊娠力が低下している」との診断で体外受精をすることに。

漢方を服用して丸1年目の秋、採卵を2度続けて実施。2度目の移植で陽性反応が出ましたが、残念ながら子宮外妊娠で手術することに。心身が落ち着いた翌春、3度目の移植も結果は陰性。「子宮腺筋症から、子宮がボール状に腫れている」ため生理を止め、着床環境を改善することになりました。この4ヶ月間は内膜症治療を補助する漢方(清熱解毒・活血薬)を中心に併用し、子宮の腫れが引いたところで4度目の移植→昨年末、無事着床したとの連絡が。
様々なことを克服し、結婚15年目にして待望の妊娠でした。

現在は安胎薬を服用しながら、大事に経過を見ています。「先日5ヶ月検診でした。元気に育っています。心身共にサポートして頂いたおかげです」と嬉しいメールを頂きました。
出産予定は夏ごろ。私も元気な赤ちゃんと会えることを楽しみにしています!

日本不妊カウンセリング学会
認定カウンセラー
夏苅竜子

ながさきpress 2015年4月掲載

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おめでとうございます!
Sさんは元気な赤ちゃんを出産されました。



漢方の身体づくりと体外受精の併用で、結婚15年目にしてようやく授かったとてもカワイイ男の子。
産後数日で髪が真っ黒! 安胎薬をしっかり飲まれた証拠です。
“腎”がしっかりしていますから、元気で賢い子に育ってくれると思います。
(“腎”は成長・発育・老化に関係し、脳や骨・髪・生殖器系と関係が深い臓腑です)

途中、子宮外妊娠や子宮内膜症を治療するために生理を止めたり…、妊娠中も妊娠糖尿病など
いろいろな事がありましたが、その都度サポートさせて頂きました。

お産の時間もかなりかかったそうで、いまはそのダメージを取るべく産後養生の漢方薬を飲んで頂いています。



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