女性の身体を知る その２：体質を知る

　体質チェック

「女性の体を知る」　その２・・・体質を知る

目に見えるものから、見えない体質の偏りがわかります。
体質を知らずにいると、自分には合わない生活習慣や食品で一層体質を悪化させてしまうことも。

１. 月経血の色でわかること
正常な月経血の色は、赤（ケガの出血よりも少し暗い赤）です。
それと比較して、
◆淡紅（薄い）＝血虚：貧血・血液不足
出やすい症状はめまい、冷える、だるい、下痢、むくみなど。
月経周期が長い、流産、早産、胎児の発育不良などの生じやすい体質です。

◆暗紅（暗い）＝血お：血流が悪い・血液がドロドロ
出やすい症状はシミ、肩こり、冷え、便秘など。
月経痛、月経血の塊、月経前症候群（イライラ、胸の脹り、お腹の脹りなど）、排卵障害、着床障害、流産、早産、筋腫などの生じやすい体質です。

◆鮮紅（明るい）＝血熱：熱がこもっている
出やすい症状はニキビ、ほてり、不正出血、イライラ、口渇、便秘など。
月経周期が短い、着床障害、流産などの生じやすい体質です。

２. 舌でわかること
舌の色や形、表面の苔（分泌物）は体質・体調のバロメーターです。

◆淡紅―血虚：貧血、血液不足
◆暗紅―血お：血流が悪い、血液がドロドロ
◆鮮紅―血熱：熱がこもっている
◆舌の周りがガタガタ（歯痕）―元気がない、消化器系が弱い
◆苔がない―体液・体に必要な水分が不足している
◆苔が黄色い―老廃物が溜まっている
◆苔が白い―冷えている
◆苔が厚い―水分代謝が悪い


３. オリモノでわかること
排卵が近づくと、精子が卵まで泳いでいくのを助ける頸管粘液が多く分泌されるようになります。指につけると１０ｃｍ位糸をひく、卵の白身のような透明なオリモノが３日以上続くのが正常です。このオリモノが少なかったり質が良くないと、精子が卵にたどり着く前に力尽きてしまいます。
～オリモノの異常と原因～
◆排卵期のオリモノが少ない　・・・卵の発育が悪くエストロゲンというホルモンが不足している、頸管の炎症など。
◆いつもオリモノが多い・・・体質の偏りを現します。白い・水っぽいオリモノは冷え、水分代謝不良。粘っこい・黄色いオリモノは感染や炎症。濃いオリモノは精子の運動を妨げ、妊娠しにくい原因になります。

　劉先生の個別相談の様子

その３へつづく