11月6日(日)午後1時半~「開かれた議会をめざす会」(於 新宿区戸塚地域センター)の主催で行われた議会基本条例のシンポジウムに参加しました。以下に参加者の報告を引用します。
(引用) この会は、会員の70%は首都圏の市議会議員が占めており、議員間の交流、論議の場として定着しています。顧問の専修大学法学部・小林弘和教授は毎回参加されています。
今回のテーマは、議会基本条例―基本と成果を探るです。シンポジウムは二部構成で、第一部は伊賀市議会議長・安本美栄子氏、多摩市議会副議長・安藤邦彦氏、所沢市議会議員・桑畠健也氏のお三方より、一人20分ずつ基調スピーチがなされ、その後、会場との質疑応答がありました。
一方、第二部ではゲストに、コメンテーターお二人(元 我孫子市長 福嶋治彦氏、朝日新聞記者 菅沼栄一郎氏)が加わり、コーディネーター小林教授の下、コメント、討論、会場との質疑応答で白熱した論議が交わされた。
久し振りに参加した、今回のシンポジウム。ゲスト、コメンテーターの発言要旨は下記の通りです。報告と感想です。
◇議会議本条例は、全国で200本制定されいます。今回参加された市議会議員に、会の冒頭、司会者より制定済みの区・市・町は挙手をとの問いに対しゼロでした。やはり、東京・首都圏の制定スピードは遅い。(これに関連して、福嶋氏が長年地方自治に携わった経験から、自治体は単純な二元代 表制ではない、直接民主主義をベースにした間接民主制だとのコメントに共感。又、自分は中央政府(消費者庁長官)に入っているが、地方自治体が変わらない限り、この国は変わらないことを改めて認識した由)。
◇ 群馬県K市の議員より、一問一答方式の回数制限について →所沢市議会では、往復一時間の制限がある。感情が入った押し問答はダメだ。議長が如何にコントロールできるかがポイントだ。→回数制限がある方が、質の高い質疑応答になるかも・・・。
◇ 神奈川県N市の議員より、何故、伊賀市議会議長になったのか →議長権限があれば、議会改革への近道だと思ったからだ。
◇ 埼玉県I市の人より、大きい会派と合意するにはどうしたらいいか。アクセサリー議会基本条例を求めている議員が多すぎる。 →議員だけでの改革は無理であり、メディア、市民にも協力してもらうことが大事。→理屈が通じない議員が多いので、正論だけでは無理、小さな積み重ねが必要だ。
◇ 朝日新聞記者 菅沼栄一郎氏のコメント →会津若松市議会が今年4月に改選。7回目の議会報告会(意見交換会)が本日より開催されている。新議長になられた目黒章三郎さんと最近会話をした。最近、市民参加が固定化されて、何時も同じ人が参加。参加者をもっと拡げる方策を考えている。どうしたら良いか3年前からの悩みだと仰っていた。
◇ 多摩市議会安藤副議長のコメント →基本条例を制定するには、「アイディアを出す人」「環境を整える人」が必要。議会を向いて仕事をする職員、相談する職員が増えた。多数決の前提(議論をし尽くしたか)
◇ 所沢市議会桑畠氏のコメント →