10月26日から28日までは総務常任委員会の行政視察でした。
26日は富山市の視察で、①インターネット公売について ②広域窓口サービスについて
27日は金沢市の視察で、③外部監査について
28日は福井市の視察で、④行政改革指針について の4つの事業について学びました。
富山市、金沢市とも北陸を代表する都市であり、印象を一言でいえば、「文化水準が高く、住みやすいまち」ということになります。
富山市には、市を代表するLRT(Light Rail Transit)が、10~15分間隔で市内を走っていて市民や学生の足として大変好評のようでした。また、他に自転車の共同利用というレンタサイクル事業もやっていました。15か所にステーションを置き、自転車はどこで借りても、どこに乗り捨ててもOK。さらにステーションに広告のスペースをつくり、広告料で費用を賄うというシステムだそうです。
金沢市には、市役所に隣接する立地に建設された来館者が150万人(年間)という有名な21世紀美術館(設計はSANAA)や駅前には大きな音楽ホールがあり、海外のグループの演奏会が数多く開かれていました。
ところで、視察の前日にPCを覗いていたら、行政視察を拒否する議員が結構いることを再認識しました。視察に行かなくてもインターネットで殆どの資料が取れるので、わざわざ自治体の現地に出向く必要がないのではないか、という視察に対する主張です。
しかし、視察事業には現地に行ってしか、わからないことがあります。それは人との出会いがあること。事業を説明する職員であったり、議会事務局の職員だったりします。その人を通じて事業の内容が直接伝わります。 先進自治体の事業を視察する意味は大きいと思います。
問題は、先進自治体の視察の事業をどうしたら小平市にも導入できるのか、また、それをどのように活かすことができるのか、という点を議員間で議論をすることがない、ということではないでしょうか。こうした仕事をしていないから市民から議会の視察は無駄だと言われるのです。だから、こうした視察問題も議会改革の中で議論すべきだと感じました。