震災の当日、福島県いわき市の中学校で卒業式で演奏された後に津波に遭ったグランドピアノ。いわき市在住のピアノ調律師遠藤洋氏の懸命な修復作業によりその命を吹き返しました。3月7日、東京日本橋の老舗デパート高島屋にて、そのピアノを伴奏にしてのコカリナコンサートが行われました。使用したコカリナはもちろん、「奇跡の一本松コカリナ」そしてピアノは我らが愛すべきピアニスト福澤達郎。被災し、津波の海水に浸かったピアノですからどんな音が出るのかとても不安でしたが、 これがなんとも爽やかな澄んだ音。このピアノを復元されたピアノ調律師さんの力もあるのでしょうが、ピアノは木が共鳴して鳴る楽器。ピアノの木が復活の喜びを奏でている、そんな風に感じられて仕方がありませんでした。またこのピアノと共に演奏したい、と強く思いました。


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