黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

石巻門脇小コカリナ贈呈式・コンサート

2012-01-27 11:02:23 | 被災地支援
1月26日、朝10時から石巻市立門脇(かどのわき)小学校でコカリナ贈呈式&ミニコンサートが行われました。場所は門脇中学校体育館。子ども達は、津波が引き起こした火災で校舎が全焼してしまったため、現在中学校を間借りして勉強しています。贈呈式&コンサートではまず、コカリナを知っていもらうために「ふるさと」「木立をぬける風の音」「ひばり」(ルーマニアの曲)そして被爆樹で「 アメージンググレイス」を演奏。それから全校生徒220名全員にコカリナが手渡されました。このコカリナは全焼した門脇小学校のプールの脇に立っていた赤松の木から作られたものです。やはり校舎と同じように黒こげになってしまった木からコカリナが作られ子ども達に贈られました。この小学校の子ども達は津波警報発令と共にランドセルも持たずに高台に避難せざるを得ませんでした。幸いにも、在校していた児童に一人の犠牲者も出さずにすんだのですが、避難直後、津波と火災に襲われ学校は4階まで、まるで大空襲にあったかのように全焼、思い出の品物はすべて失われてしまいました。子ども達はコカリナを受け取ると、両手でその木の感触を感じ取り、さっそく口に付けて吹き始めてくれました。
体育館はとても寒く時間がほとんどなかったのですが、1年生も一緒に「タコタコあがれ」を練習しました。寒風吹きすさぶ被災地の空に220人の凧があがっていきました。贈呈式の最後に代表の6年生が「一生の宝物にします」と感謝の言葉を述べてくれました。これから子ども達はこのコカリナを色んなところで吹いてくれることでしょう。子ども達が奏でる「復活した松の木の音」が少しでも復興のお役に立てればと願っています。
 尚、このコカリナは被災地支援「つむぐ」コンサートによって集められた支援金によって贈呈することができました。全国各地でコンサートを作ってくださったみなさん、関係者の皆さん本当にありがとうございました。
 またこの贈呈式には沢山のマスコミから取材申し込みがありましたが、学校側の「子どもたちの教育を優先させたい」という意向により、非公開となりました。関心を示していただいたメディアの皆さんにお詫び申し上げます。


ウィーン公演のラジオ放送の音

2012-01-20 17:29:07 | 被災地支援
1月17日~19日まで、文化放送をキーステーションに全国のAMラジオ放送で、
3回に分けてコカリナウィーン公演の模様が放送されました。
聞けなかった方はこちらをクリックしてください。
http://www.kocarina.net/wienradio.wma
また、2月1日SBC信越放送テレビで1時間のSBCスペシャルとして放映される予定です。(長野県だけの放送になります)

ウィーンの写真

2012-01-18 21:29:31 | 被災地支援
ドイツ語と日本語で「ありがとう」と書かれた横断幕を掲げてアンコール「ふるさと」を満席の会場と大合唱


最後に堂々とお礼の挨拶をする石巻の中学3年生 栗原由乃香さん
彼女が書いてきた原稿に「東日本大震災で日本中が被害を受けました」という下りがあったので
「これは東北地方が被害を受けました」にしたほうがいいんじゃないの?と指摘したところ
「いいえ、日本中の子どもたち人々が被害を受けたのです」とキッパリ答える。
おもわず唸らされました。



ウィーン・スペインより無事帰国(被災地支援コンサートVol47,48)

2012-01-16 13:14:26 | 被災地支援
ウィーン・スペインより全員無事に帰国しました
 「被災地支援ありがとうコンサート」のために渡欧していた、日本コカリナ合奏団110名サポーター10名は本日、明朝帰国したグループを最後に、全員無事に帰国しました。
ウィーン楽友協会でのコンサートは3階までギッシリお客さんで埋め尽くされ、ウィーンの音楽会の慣例にないと言われているスタンディングオベーションまでおき、大成功のうちに幕を閉じました。被災地から参加した子ども達(中学生4名、小学生1名)も大活躍、コンサートの最後に大舞台でしっかりと挨拶をしてくれました。共同通信がその模様を取材くれ、沢山の新聞に紹介されています。(以下は信濃毎日新聞)、少しづつ各コンサートの模様を報告させていただきますが、
 このツアーに同行してくれた宮城県のコカリナ製作者猪股さんから以下のようなメールをいただきましたのでご紹介させていただきます。

お疲れ様でした。
ウイーンコカリナコンサートに参加させていただきまして有難うございました。
行って良かったとの思いで一杯です。
コンサートにいらっしゃったシュロム恭子さんという方から以下のようなコメントをブログにいただきました。
 
1月7日のコンサート、主人と聴きに行きました。正直コカリナという楽器があること知りませんでした。なんて優しい音色なんでしょう!100人以上ものみなさんの息がぴったり合って楽友協会に集まった人々は全員感動していたと思います。隣の席のオーストリア人夫婦もそう言っていました。わたしは30年以上こちらに住んでいますが、ふるさと(もちろん、一緒に歌いましたよ)や浜辺の歌などなつかしいメロディーに心は日本へ飛んでいました。またアヴェマリアの演奏にもうっとりしてしまいました。今回のコンサート本当にすばらしかったです。ありがとうございました。まだまだ大変な東日本の早期の復興を祈っています。