黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

良いお年をお迎えください

2012-12-30 10:49:06 | 情報
一昨日は、再び浦里小学校へ 冬休みに入った静かな校舎で テレビの生中継。浦里コカリナを演奏しました。
一緒に浦里コカリナプロジェクトの皆さん、そして4人の五年生も出演してくれました。終了後、これからの浦里コカリナの夢を語り合いました。
以下は25日に放送された信越放送テレビのニュース映像です。良いお年をお迎えください。
http://sbc21.co.jp/news/index.cgi?page=seventop&date=20121225&id=0203372&action=details


陸前高田コカリナプレゼント       12月17日、18日

2012-12-22 10:39:43 | 被災地支援
 また陸前高田を訪問、小学生達にミニコンサートをし、陸前高田の松からできたコカリナをプレゼントしてきました。前日まで猛烈な寒さが襲っていたそうですが、その日は、風は少し強かったのですが、そう寒くもなく良いお天気。今回プレゼントが行われたのは市街地から少し奥まったところにある横田小学校と矢作小学校。奥まった所とはいえ、校庭は全て仮設住宅で埋め尽くされ、被害がいかに広範囲に及んでいたかを思い知らされます。ひとりの校長先生は、「コカリナプレゼントは子ども達も嬉しいでしょうが、私は本当に嬉しい。私の家は高田松原のすぐ近くで、よくあそこを散歩していました。流された材木があれば欲しいと思っていたので、こんな形でいただけるとは・・」と本当に喜んでくれました。その校長先生は津波で奥さん、お母さん、ご兄弟を亡くされたのだそうです。また、今回は公民館で大人向けのコカリナ講座も行われました。公認講師の石川さん、樫村さんのお二人が同行してくださり、私がスクールコンサートをしている時間に大人の皆さんに基礎から教えてくださいました。また、青年達も音楽サークルを中心にしたメンバーで独自に練習を始めると言うことで、様々な動きが出ています。3月以下のような催しを行います。是非ご参加下さい。

 陸前高田の「再建」される一本松の前で「千本松コカリナ」を吹こう
 一本松の再建を祝い、陸前高田の小学生、大人のコカリナ愛好家、及び全国のコカリナ愛好家が「千本松コカリナ」を演奏し、音として千本松原を復活させたいと思います。
   是非ご参加下さい。
 日程、時間
  2013年3月2日(土)  午後2時から30~40分 
 場所 再建される「奇跡の一本松」前
  内容  唱歌「タコタコあがれ」「故郷」「とんび」を参加者全員で大合奏する
      「浜辺の歌」をできる人で合奏する
      黒坂黒太郎がソロで演奏する
      矢口周美が「一本の樹」を歌い一本松再建を祝う
  参加者 陸前高田の小学生の参加希望者
      陸前高田大人のコカリナ講座の参加者
      仙台、東京、長野など全国のコカリナ愛好家
  参加費  無料
  参加交通手段 全国からの参加者のためJR一関駅から貸し切りバスを運行する予定です。



ラオス・カンボジアスクールコンサート報告  №2  12月5日~12日

2012-12-15 16:24:35 | 情報
ルアンパバーンはラオス北部、首都ビエンチャンからメコン川を約 400 キロメートル上流にさかのぼったカーン川との合流場所に位置する古都。市内に沢山のお寺があり、市街地自体がユネスコの世界文化遺産(ルアン・パバンの町)に登録されている美しい町。 この町から車で15分ほど郊外に行ったところにあるシェンレック村のポーンサード小学校でスクールコンサートが行われました。児童数は150人ほど。コンサート会場は広い部屋がないため(勿論講堂や体育館もない)ベランダをステージにし子どもたちは庭で聴く、というスタイルで行われました。その庭の真ん中には幹回りが3メートルもありそうな大きな木がドンと立ち、子供達を見守っているようです。
 ここも到着すると子供達全員が外に出て出迎えてくれました。そして一人一人が仏様のように手を合わせ、ちょこんと膝を曲げ「サバイディー!(こんにちは)」と。この心がこもった挨拶がたまらない。天にも昇る心地です。ここでもラオスの国民歌「故郷の花チャンパー」を一緒に歌い、「でっかい広場」を「デッカイ」と振りを付けて楽しく歌いました。そして子供達がお礼に、ラオスの体操を舞踊を披露してくれました。コンサートには村のお爺ちゃんお婆ちゃん達も参加、楽しんでくれました。そのお年寄り達が、コンサート終了後「バーシー」という儀式をしてくれました。これはまず、部屋の真ん中にウェディングケーキのような塔を建てる。それは食べ物、花、紐で飾られている。それを皆で囲むみ、長老が呪文を唱える。呪文が終わると、村の人々がその塔に付いた無数の白い細い紐を、その人の幸せを祈りながらが客人一人一人の腕に巻き付けてあげる、というものです。捲き付けながら何かを言ってくれているのですが、勿論何を言ってるのか全く解らない。(通訳の方も解らないそうです)でも、とても私たちの幸運を願ってくださっている事だけは解り、本当に幸せな気分になります。ラオスの皆さんは、これを結婚式などおめでたいときに必ずやるのだそうです。その紐は日本に帰るまでずっと付け続けました。ラオスはよく「貧しく豊かな国」と表されます。確かに経済的には決して恵まれているとは言えません。でも心は本当に豊かな国だと思います。ある国際写真家が「ラオスの子供達の笑顔は世界一」と言ったそうです。子供達とコンサートをやってみて、それを実感しました。路地で遊び、川で泳ぎ、それを優しく見守る大人達。夜店で家の手伝いをし、親と一緒に品物の説明をする子供達。その愛され方、心の安定が全て子供達のあの輝く目にあふれているように思えます。いつかラオスの子供達に会いにこの国を訪れてみてください。
 

ラオス・カンボジアスクールコンサート報告  №1  12月5日~12日

2012-12-13 22:41:20 | 情報
 12月5日から、ラオスとカンボジアを訪れ、小学校3校でスクールコンサートを行ってきました。 ラオスは首都ビエンチャン郊外にある小学校と世界遺産ルアンパパーンの近くにある小学校。
 ビエンチャン郊外の小学校は、ビエンチャンから車で約40分ののどかな村にある学校。バスが到着すると、そこに子ども達が列を作って並び一人一人に花を渡し大歓迎してくれました。コンサートは大教室。200人ほどの子供達でギッシリ。そこには村長さん始め村のエライ方々も同席、一緒に聞いてくれました。まずは私のコカリナソロでチャルダッシュ、木立を抜ける風の音、ひばり。周美の歌で「一本の樹」。彼女が手話をやりながら歌い始めると子供達も一緒になって手話をやってくれました。そして、同行してくれたコカリナ愛好家のみなさんが「さくらさくら」を演奏。また、周美と一緒にラオスの国民歌「故郷の花チャンパー」を演奏すると会場と大合唱に。そして極めつけは「でっかい広場」の歌(「広場と僕らと青空と」)。リフレインのデッカイを歌おう、と呼びかけると、すぐに「デカイ」と返ってくる。手の振りも覚え皆で大合唱に。私たちの演奏が終了すると今度は子ども達が民族舞踊を披露してくれました。指を反り返らせて踊るその美しいしぐさに大感動。最後のセレモニーで、日本から持って行ったサッカーボールやノートをプレゼントしました。また、終わった後子ども達が作っている畑を見せてもらったのですが、水不足で井戸が必要とのこと。3万円あったら井戸がひとつ掘れるとのことでしたので参加者皆で井戸をひとつプレゼントすることにしました。帰り際、放課後になり校庭で遊んでいた子ども達が大勢、校門のところに集まってバスを見送ってくれました。「ポップ カン マイ」(さようなら)と言い合って子供達と別れました。ところが、出発ししばらく経ったときです。バスが小さな集落を通ったのですが、ふと窓の外を見ると、なんとそこで子供達が大勢集まり手を振ってくれているではありませんか。そう言えば僕たちがバスに乗るだいぶ前、スクールバスならぬスクールトラック(荷台に子供達が沢山乗って登下校する)で帰った子供達がいたのです。その子達が僕らのバスが帰るまでそこで待っていてくれたのです。僕らも「また会おうね」と手を振り続けました。