黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地支援コンサートVol.100    長野県上田市 2月23日

2014-02-25 11:26:06 | 被災地支援
 被災地支援コンサートフィナーレの第100回は、僕の故郷長野県上田市で行われました。会場は僕が高校時代吹奏楽の演奏でステージに立っていた上田市市民会館。1300の席は満席、大盛況のうちに幕を下ろすことが出来ました。チケットは一ヶ月前にソールドアウト。実行員の皆さんは、「鳴り続ける電話に対しお断りするのが本当に辛かった」と言ってくださいました。ステージはNHK交響楽団首席コントラバス奏者の吉田秀さんも加わった豪華なステージ。また地元上田市出身で「震災ヴァイオリン」を奏でるヴァイオリンニストの中澤きみ子さんも友情出演してくださいました。そして何と言っても圧巻だったのは、総勢250名による「コカリナのための交響詩ふるさと全3楽章」の大合奏。小学校3年生から制服姿の中学生、そして80才までのコカリナ愛好家の皆さんが、長野県各地、栃木県や、首都圏からも参加してくださり、素晴らしい演奏を披露してくださいました。 アンコールは実行委員会の皆さんからの強いリクエストで、僕が35年ほど前に上田市の山太郎山をテーマにし、故郷に生きる人々のために創った「おーい雲よ」。
Ö おーい雲よ どこへ行くんだい太郎山の向こうまで 私はここにいる
このリフレインを、被災地石巻から来てくださった菊池先生にステージに登場していただき「Ö おーい雲よ どこへ行くんだい日和山の向こうまで 私はここにいる」と会場と歌いました。日和山は石巻の中心にあり、津波の時多くの石巻市民を救った山です。
会場は涙にあふれながら、まだ復興がままならない被災地支援の思いをひとつにし、約2年10ヶ月に渡り続いてきた「東日本大震災被災地支援 コカリナとうたでつむぐコンサート」の幕がおりました。このコンサートを主催してくださった全国の100カ所の皆さん、参加してくださった約4万人の皆さん、本当にありがとうございました。
 このコンサートは終了しますが、被災地支援及び、陸前高田の奇跡の一本松を奏でながらの被災地支援コンサートはこれからも続けていきますので皆さんの町で是非ご企画下さい。

以下は翌日の信濃毎日新聞



被災地支援コンサートVol.99    栃木県さくら市  2月8日

2014-02-13 11:24:47 | 被災地支援
なんと、関東地方は45年ぶりの大雪。その中での記念すべき99回でした。
この雪ではお客さんはご来場できないだろう、と心配されたのですが、なんと400名収容のホールがほとんど満席。
コンサートは大変盛り上がりました。プログラムの中でコカリナサークルの皆さんがアイルランド民謡「サリーガーデン」をピッタリ音程を合わせ、素晴らしい演奏を披露してくださいました。
終了後は雪の中を、近くの喜連川温泉へ。ここで美味しいお酒に舌鼓を打ちながら大交流会。美味しいと言えば、ここはイチゴのブランド品「とちおとめ」の産地。
その美味しさは表現する言葉が見つからないほど。
翌日は高速道路が普通だったため、近郊の焼き物の町益子を訪れ、帰りに宇都宮で日本一の餃子をたらふくいただき帰りました。
  食べ物の話ばかりになってしまいましたが、栃木の美味しいモノと、皆さんの温かい気持ちに支えられ、23日は長野県上田市でいよいよフィナーレを迎えます。



被災地支援コンサートVol.98    さいたま市  1月25日

2014-02-01 10:28:41 | 被災地支援
さいたま教育文化研究所の皆さんが主催してくださって被災地支援コンサートが行われました。会場はプラザウェストさくらホール。このホールどこの駅からもバスで2、30分はかかる、ずいぶん交通不便なところにあるホールなのですが、音響は素晴らしい。主催者の皆さんが「コカリナだったらなんとしてもこのホールで」と選んでくれたとか。おかげで、とても気持ちの良い響きの中でコンサートをさせていただきました。またそんな不便なところにもかかわらず、沢山のお客さんがご来場下さり、コンサートは盛り上がりました。そして、このコンサートには特別ゲストが。福島の原発事故でさいたま市の近く加須(かぞ)市に非難されたみなさんが「にこにこ合笑団」という合唱団を作って演奏活動をされており、その合唱団が登場してくれました。アンコールではもう一度舞台に登場「ふるさと」を大合唱。ステージも会場も涙に包まれました。
 以下は翌日の読売新聞の記事

双葉の被災者ら再会 歌声を披露
 もう一度集う日まで――。東日本大震災後、加須市の旧県立騎西高校に避難した経験がある福島県双葉町の被災者らが25日、さいたま市で行われたチャリティーコンサートで合唱を披露した。現在は別々の場所で暮らす被災者らの歌声に、約400人の観客がうっとりと聞き入った。(福益博子)
 旧県立騎西高に避難していた被災者が「合唱団」を結成したのは2012年1月。歌うことで少しでも笑顔になろうと、高齢者を中心に約20人が集まった。復興を願う内容の「よりそい人」や双葉町の景色の美しさを歌った「双葉町民の歌」などの曲を時間を見つけて練習した。ところが、昨年末には避難所が閉鎖され、転居などでメンバーはちりぢりに。合唱団としての活動は休眠状態となった。
 チャリティーコンサートで久々の再会を果たしたメンバーは約10人。コカリナ奏者の黒坂黒太郎さんらのはからいで合唱団が“再結成”された。さいたま市桜区のプラザウエストで行われた黒坂さんのコンサートで、別の合唱グループのメンバーと一緒に被災者らが「よりそい人」「双葉町民の歌」の2曲を披露した。
  双葉のひかり この街によみがえり 夢を抱いて もう一度集う日まで――
 「好きです福島」とプリントされたTシャツ姿のメンバーが約10分の合唱を終えると、来場者から大きな拍手と歓声が起こった。
 現在は加須市で一人暮らしをしている林日出子さん(82)は、「双葉の景色を思い出して涙が出そうだった」と語った。
 双葉に戻ろうと考えた時期もあったが、埼玉に永住することを決めた林さん。「久しぶりに皆さんと一緒に歌うことができて、本当にうれしい。双葉への思いは変わらないけれど、ここで新しい人生を歩んでいこうと思います」
(2014年1月26日 読売新聞)