黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

CD「希望のコカリナ」発売記念コンサート  10月8日 東京紀尾井ホール

2012-10-16 07:36:37 | インポート
 10月8日、東京四ッ谷にある紀尾井ホールにて、CD「希望のコカリナ」発売記念コンサートが行われました。出演はコカリナ黒坂黒太郎、うた矢口周美、ピアノ福澤達郎、ヴァイオリン城戸喜代、太鼓黒坂周吾。そして希望のコカリナアンサンブルの大編成、中編成。さらには遠く石巻から子どもコカリナ合奏団が駆けつけてくれました。プログラムはこの日のために創り上げた邦楽「希望の木」からスタート。鼓(つづみ)太鼓、コカリナが、不思議なピアノ、ヴァイオリンの音に支えられ鳴り渡りました。そして、石巻の被災松コカリナを使って「希望のコカリナアンサンブル」の皆さんの演奏。特にグノーのアベマリアは110人の大合奏がピッタリと合い、何かが降臨したかのごとく響き渡りました。石巻の子どもコカリナ合奏団は13名が新幹線で駆けつけてくれ、CDに入れた「桜の栞(しおり)」そして中越地震の時に山古志村の子ども達と創り上げた「ありがとう」を演奏してくれました。 フィナーレは和太鼓を入れた「アメージンググレイス」。純洋楽のこの曲に和太鼓?どうなることかと思いましたが、天才福澤達郎のアレンジが冴え渡りました。
  

被災地のための歌「涙と希望の村」について その①

2012-05-26 10:12:36 | インポート
 息子(次男)が演出家をしています。ニューヨークの大学の演劇科に進み、卒業後オフブロードウェイ(ブロードウェイの回りにある小さな劇場)の演出もしてきたのですが、2年前に日本に帰り、今は年に2回ほど、東京や神奈川で自分が書いた脚本で公演を行っています。その彼が、昨年の春に、ニューヨークの沖合にある「エリス島」という小さな島のことをテーマにした芝居をやりました。エリス島はアメリカに移民しようとする人々の入国管理局がおかれていた島です。その劇中で彼が一つの歌を使いました。その歌が酷く印象に残り、何の曲か?と聞くと「Isle of Hope,Isle of Tears 」(涙と希望の島)という、エリス島をテーマにした曲だ、と教えてくれました。インターネットで調べると、アイルランドの作家でもあるブレンダン・グラハムという方が作詞作曲した曲であることが分かりました。ブレンダン・グラハム氏はあの世界的ヒット曲「ユー・レイズミー・アップ」(「貴方が支えてくれる」)の作詞者でもあります。「ユー・レイズミー・アップ」は荒川静香さんが、フィギアで演じる時に使っていたのでご存じの方も多いと思います。
そして、「Isle of Hope,Isle of Tears 」(涙と希望の島)をYou Tube で検索すると沢山の歌手のモノがアップされておりクラシックからポピュラーまで幅広い歌手の演奏を聴くことができました。大好きな女性ボーカルグループ「ケルティック・ウーマン」のものもありました。それらを聴き続けました。この曲に流れるアイルランド移民の皆さんの悲哀は、故郷を失った東日本大震災の被災地の皆さんの心情とピッタリ重なるように感じました。特に原発事故により故郷を離れなければならなかった福島の避難地域の皆さんの事が思い出され涙しました。そして何度も聴いている内に、日本語の詞が付いてしまいました。それを矢口が歌い始めたところ多くの皆さんから、「素晴らしい歌だ」と賛辞をいただき今度9月下旬にキングレコードから発売になる「被災地を励ますコカリナと歌のCD」に入れようと言うことになりました。そうなるとどうしても原作者に許可を得なければなりません。でも、「訳詞」と言うには、あまりにも歌詞を変えてしまっています。普通に海外の音楽出版社に許可を求めたら、おそらく一蹴されて終わりだろう、と思った僕は、直接本人に手紙を送り許可を得る事にしました。それも普通の手紙ではなく、日本が今どのような状況に置かれているか、震災でどれほど多くの皆さんが犠牲になり、家を失い、故郷を失い、難民のような生活を強いられているか、それをつぶさに報告し、その人々にあなたが創った「Isle of Hope,Isle of Tears 」(涙と希望の島)の歌が大きな励ましを与えることは間違いない、と心を込めて訴えなければ絶対成功しないだろうと、思いました。
(つづく)
「涙と希望の村」の原曲「涙と希望の島」
http://www.youtube.com/watch?v=AcxIdYbKu7Q&feature=related

被災地支援コンサートVol.46  長野県塩尻市北小野地区  11月27日

2011-11-30 12:28:16 | インポート
 塩尻市は松本盆地の南端、長野県のほぼ中央に位置した人口6万の市。交通の要衝となっていて、JR中央線もここで東西に分かれる。ただ、今回支援コンサートが開かれたのは塩尻市の中心部から遙か離れた集落、北小野地区の公民館。お客さんはほとんどがその地区の皆さん。コンサートなどというモノを初めて観るという、お年寄り達も沢山集まってくれました。公民館長さん曰く「コンサートも公民館始まって以来のこと、200名もの人がここに集まったのも初めてのこと」。でもそれにしては、会場が素晴らしい。壁は美しい杉板が張られ、響きもとてもいいコンサートにピッタリのホール。コカリナの音が会場一杯に響き渡りました。そしてお婆ちゃん達も、涙しながら被災地の話や、被災松コカリナの音に耳を傾けてくれました。当日は長野の老舗テレビ局信越放送(SBC)のテレビが取材に入り、夜のニュースで流してくれました。放映が、ちょうど交流会が終ったところだったので、世話役の皆さんと一緒に鑑賞しました。


被災地支援コンサートvol.27長野本郷教会

2011-09-21 22:37:39 | インポート
あの善光寺から東に2キロほど行った住宅街に、その教会はありました。一見すると教会とは思えない、私邸のような落ち着きを持った教会。中に入ると、内装は木の壁が張られ、リハーサルを始めた途端、その木と響き合う音がなんとも心地よく、時間を忘れてやり続けてしまうほどでした。その小さな礼拝堂一杯に集まってくださったお客さん。とても熱心に聞き入ってくださり、被災地への思いを「つむぐ」事ができました。途中で演奏してくれた「長野コカリナアンサンブル」も、和音を取るのが難しい「フィンランディア」をCバスコカリナも沢山入れ、素晴らしいハーモニーを響かせてくれました。
打ち上げはポコア・ポコという洋食屋さん。全ての料理が美味しかったのですが、オムライスは絶品。明るいママさん、そのオムライスにピッタリの赤ワイン。アルコールが入っての演奏は絶対しない主義のワタクシがついつい雰囲気に乗せられて、やってしまいました。コンサートとは関係のないお客さんもいたのに皆さんで拍手してくださり、素敵な夜でした。
手作りの小屋食(コンサート前にいただく食事)に大感動!中央にあるのは「おやき」。