黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

被災地の子ども達を広島、神戸へ

2012-07-22 09:34:04 | 被災地支援
 東日本大震災被災地支援コカリナプロジェクトはこの夏(8月4日から9日まで)
被災地の中高生7名を広島、神戸に派遣します。この子達は、石巻門脇小学校の前で被災した松からできたコカリナを演奏する子供達、先日のレコーディングにも参加してくれました。一行は広島の高校生達の平和集会、神戸の被災地支援コンサートの中で演奏もする予定です。広島では高校生達とフィールドワークや6日の慰霊祭にも参加。また神戸でコンサートが開催される長田区は、あの阪神淡路大震災で最も被害の大きかった地域の1つです。その街の見学やホームステイ、コンサートの手伝いなどを通じての現地の子ども達との交流が準備されています。。この子達はこの夏、広島の高校生や神戸の市民の皆さんとふれあいながらまた大きく成長していけると思います。

参加する子ども達に送ったメッセージ
広島へ行こう
みなさん、いよいよ夏休みですね。この夏、皆さんと一緒に広島、神戸に行くことができることをとても楽しみにしています。ご存じのように広島は今から67年前の夏、一発の原子爆弾によって壊滅しました。約20万人の方が亡くなり、原子爆弾による放射能で、いまだに沢山の人達が苦しんでいます。広島に行くと、その悲惨さ、戦争の恐ろしさ、そして人間の愚かさを突きつけられます。でも、それと同時に、そんなになりながらも、前を向いて生きてきた人間の素晴らしさも感じることができます。僕は、30年間、ほとんど毎年広島に行き続けてきました。その中で素晴らしい人達に沢山会うことができました。被爆者、高校生、平和を愛する市民の皆さん。そんな人達にいつも励まされてきました。今度の皆さんと一緒に行く広島ではそんな人達に会ってもらえればと思っています。高校生平和集会では僕のコンサートも行われます。その中で「桜の栞(しおり)」も演奏してくれますか?広島の高校生たちは、被災松のコカリナの音色にとても励まされると思います。原爆平和資料館では、理事長スティーブン・リーパーさんも待っていてくれるはずです。この人はアメリカ人です。原爆の事を知らせる一番大きな施設の理事長さんがアメリカ人というのも面白いですね。みんなのことを話したら、リーパーさんはとても楽しみに待っているから、とのことでした。 そして、広島から今度は神戸に移動します。神戸も震災から立ち直った町です。ここでも、沢山の皆さんが待っていてくれるはずです。ここでも被災松コカリナを演奏しましょう。
 沢山の人達に出会える、素敵な旅になるでしょう。
                   黒坂黒太郎


被災松コカリナのCD収録終わる

2012-07-17 19:34:10 | 被災地支援
 6月24日の石巻子どもコカリナ合奏団の収録から始まった被災松コカリナの最終録音が7月16日 キングレコード関口台第1スタジオで行われました。曲は大編成による「浜辺の歌」とグノーの「アベ・マリア」の2曲。関東地方のコカリナ愛好家を中心に遠くは福井県、長野県から120名もの皆さんが集まってくださり、レコーディングは初めて、と言う方も沢山いらっしゃったのですが、落ち着いて素晴らしい演奏を披露してくれました。 午後1時にスタートした収録が終わったのは午後7時半。演奏の中心を支えて下さったリーダー講師の皆さんはほとんど出ずっぱりでした。途中Cコントラバスのもの凄い低音の響きに、機械がビックリしたのか不思議なノイズが出てしまったり、色々ありましたが、無事終了することができました。これからミキシング(今まで録音した音の混ぜ合わせと編集)作業が行われます。しっかりした演奏ができたので、これもスムーズに行くことでしょう。
CDのタイトルは「希望のコカリナ」 ~よみがえった石巻アカマツの奇跡~
以下のような曲が16曲入ります。
1.故郷 2.どこかで春が 3.浜辺の歌 4. 涙と希望の村 5. 明日 6.小さい秋みつけた 7.旅愁
8 ゆりかごのうた 9. 紫陽花 10.鳥の歌 11.空 12.グノーのアベマリア 13.日和山
14.つむぐ 15.アメージンググレイス 16.(ボーナストラック)桜の栞
 
ジャケット 
http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKICS-1816/
http://www.amazon.co.jp/%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%AE%E3%82%B3%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%8A~%E3%82%88%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%81%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%9F%B3%E5%B7%BB%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%83%84%E3%81%AE%E5%A5%87%E8%B7%A1-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AB/dp/B008CGLQ6Q/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1342525281&sr=8-1 


7月16日キングレコード第一スタジオにて


被災地支援コンサートVol.71   長野県上田市国際音楽村     7月7日

2012-07-11 05:57:33 | 被災地支援
上田市の郊外、数年前までは丸子町だった小高い丘の上に300名ほどのお客さんを収容できる木のホールがあります。椅子も床も天井も全て木でできており、まるで大きな木の中にいるような感じを受けるホールです。音も単に残響があるというのでなく、木の持つ温もりのある響きがやんわりと残ります。コカリナにピッタリのホール、と今まで、何度も使わせていただいております。8年前の中越地震の時、被災地の皆さんを励ますCDをN響の早川りさこさんと作ったのもこのホールでした。
この素敵なホールで被災地支援コンサートが行われました。取り組んでくださったのは、上田市の医療生協のみなさん。
ゲストには上田市周辺のコカリナ愛好家の皆さんが、七夕の日のコンサートにちなんで「コカリナアンサンブル天の川」というグループを作り60名ものメンバーで出演してくださいました。その中にはなんと4歳の子供達も。いくつかの基本の音しかでないコカリナ(穴をセロテープで貼られているため)で、80歳のお婆ちゃん達と一緒に演奏してくれました。
終了後は、ホールの隣にあるレストランで打ち上げ会。千曲川や浅間山連山が良く見渡せます。打ち上げ会が佳境にさしかかった時、空に美しい虹が。その虹をバックに周美が福島の皆さんへの思いを込め「ほんとうの空の村」(震災前に福島県大玉村の皆さんのために創った歌)を歌いました。 「虹がかかった 七色の虹 ほんとうの空に ほんとうの虹・・・」と。
 医療生協のシンボルは虹だとか。虹たちに励まされた七夕の日でした。


被災地支援コンサートVol.70   和歌山県田辺市       7月1日

2012-07-09 10:53:58 | 被災地支援
田辺市(たなべし)は、近畿地方の南部、和歌山県の中南部に位置する市です。近くに「白浜温泉」があり、観光でも賑わう町。
粘菌の研究ではノーベル賞をはるかに越えていた、とも言われる研究者南方熊楠(みなかた くまぐす、1867- 1941)の出身地でもあります。
また、熊野古道の中辺路ルート、大辺路ルートの分岐点で、「口熊野」とも言われます。 この町の文化会館で被災地支援コンサートが行われました。
このコンサートは東日本大震災の被災地と共に、昨年9月に起きた紀州豪雨の被災者の皆さんを励ます目的も持って行われました。
主催してくれたのは女性達。実行委員長はなんと86歳。前日に、400席のチケットは完売。満席との連絡が入っていました。
ところが、とんでもないことが起きました。朝、羽田を飛行機で発って白浜空港に向かいました。快適な空の旅で白浜上空に到達し、順調に着陸、と思われたとき、いきなり飛行機は高度を上げたのです。「空港が雲に覆われ着陸できない」と言う。その後、何度も試みるのですが駄目。結局、飛行機は関西空港に着陸する事になりました。関西空港から田辺までは3時間近く掛かります。かなり焦りました。でもなんとか開演1時間半前には会館に到着、無事コンサートを行うことができました。
このコンサートには紀州豪雨で高校生まで亡くなるという大きな被害を受けた田辺市伏菟野(ふどの)地区の住民の皆さんも参加してくださいました。そして、その時倒れた木で作った木でできたコカリナも演奏させていただきました。また、以前田辺を訪れたときに、僕がこの町のために創った「優しき町」という曲も周美が披露しました。

最後、伏菟野地区のみなさんと一緒に「ふるさと」を合唱。