Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

崩れたチームバランス(3/21磐田対浦和)

2009-03-21 18:10:26 | 浦和レッズ
この試合は、相手が2試合で10失点の磐田だったことを考えると、勝っておかなければならない試合だったと思います。そのため、引き分けという結果は大いに不満です。ただ、試合内容を見ると、この内容では勝ち点1が精一杯かなという悪い内容でした。こんな試合を勝つと、昨年のエンゲルス時代のように変な勘違いをしてしまいそうです。

この試合内容の理由として、一番に取り上げなければいけないのは、右SB山田暢久の不振です。磐田がここ(左SB)に代表SBの駒野を置いていることも多少は考慮するとしても、クロスをブロックすることがほとんどできず、相手にクロスを上げられっぱなしでした。そこは止めてくれと思うところが止まっていませんでした。

この暢久の裏のスペースに、最初は闘莉王を引っ張り出してカバーさせていましたが、それではもたないと思ったフィンケ監督は、FWの高原やエジミウソンにカバーさせるという苦しい手を使わざるを得ませんでした。対策を立てることはもちろん必要ですが、これで狂ったチームバランスを立て直すのは簡単なことではありません。

磐田に許した先制点の場面も、山田暢久と坪井の間のスペースを狙われ、相手の好調FWジウシーニョに振り切られました。山田暢久も良くないことに自分で気付けば、しっかり最終ラインに定位置を取って、カバーリングに絞ればいいのですが、中途半端に前に出ていたことがこの失点につながりました。

また、売り物のパスサッカーも、この日はよくつながっていませんでした。磐田のサイドの守備も良かったですが、ポンテがボールを受けた時点では孤立していることが多く、彼らしくないミスも見られました。また、田中達也のサイドハーフも、左足クロスの精度が悪くミスで終わる場面もありました。

原口が体調を崩したことで、高原にチャンスを与えたわけですが、確かに目に見える結果は残していませんが、原口のボール回しへの貢献は決して無視できないはずです。ナビスコ杯は田中達也が不在になりますから、原口を起用してもう一度パスサッカーをと思います。

ただ、プレビュー記事にも書いた通り、まだ浦和も安定感のある戦いをするには至っていません。いろいろと、フィンケ監督も実戦の中で誰と誰の組み合わせがベストか、4バックに適性があるのは誰か、探りながらの試合になります。そういう状況を考えると、一朝一夕に結果が出るものではないという、フィンケ監督のサッカーは、しばらくじっくり見守る必要がありそうです。
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WBCのライバル達

2009-03-21 09:32:29 | 他スポーツ
WBCのような野球の国際大会では、日本代表と対戦する相手チームがどんなチームかにも興味があります。特に今回のルールでは、同じ相手と何度も対戦することもあります。韓国とは今回で4回目の対戦です。そのため、相手の特徴も少しは見えてきます。

韓国とは通算で2勝2敗でした。ただ、だいたい勝つときと負けるときのパターンは決まっています。韓国はヤクルトのイム・チャンヨンら、投手陣にいい選手が多く、韓国投手陣と日本打線の対戦が鍵を握っています。

打ち合いになったことは一度もなく、日本打線が打てば日本の勝ち、逆に韓国投手陣が抑えれば韓国の勝ちです。今回のWBCはコールドゲームで日本が勝った日本ラウンドの1試合を除けば日本打線が当たっておらず、イチローも2割ちょっとの打率で苦しんでいますから、こんな結果になっているのでしょう。

ただ、それでも日本はちゃんと準決勝に残っているのは大したものです。これからのチーム状態の上げ方次第で、もちろん連覇は狙えます。相手はアメリカで、ここまで来たらどこと対戦しても強いはずです。

日本がここまで来られたのは、おそらくキューバ対策が効いたと思います。キューバというチームは、メジャーリーガーありというWBCのルールとは関係なく、オールアマチュアを貫くチームです。国としてメジャーリーグへの移籍を禁止しているからですが、そのためキューバはメンバーが読みやすいというデメリットがあります。

しかも、野球がこれだけ情報戦になった現代でも、キューバの選手は情報に疎く、知っている選手はイチローと松坂だけと公言する選手もいるくらいです。しかし、それでも驚異的な身体能力でねじ伏せてきたのが、これまでのキューバの強さの秘密のようです。

こういうチームには情報を徹底的に集めて、情報戦で勝てば十分試合でも勝てるというのが日本の戦略だったと思います。具体的にどれがと言われてしまうと、専門家でないとわかりませんが、あれだけ強いはずのキューバが、日本相手にうまく戦えないことで、仲間割れを始めたほどでした。

これを見て「この勝負もらった」と思った日本人は多いでしょう。ただ、それでも日本は前回優勝チームですから、仮に準決勝で敗退すると、マスコミは「敗退」という方を取り上げて、原監督を叩く可能性があります。そうならないために、是非優勝を期待したいです。
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アマリリス

2009-03-20 15:34:07 | 雑記
家の窓際に、母が球根栽培で育てているアマリリスの花です。私のような勤め人だと、どうしても平日は花には意識は行かず、休日かもしくは病気で休んでいるときにしか、こういう花の存在を意識しないのが、男の寂しい?ところかもしれません。しかし、鮮やかなディープレッドは、ライバル鹿島のチームカラーとはいえ、美しいのは確かです。

病気で一歩も家の外に出られなかった昨日に、無性に写真が撮りたくなるあたり、やはりこんなことでもないと花の存在を意識しないのだなと、ちょっと自分が情けなくなったりしますね。
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大相撲春場所中盤戦

2009-03-20 14:58:02 | 他スポーツ
昨日は自宅静養の一日で、一歩も外に出ない生活でしたから、テレビで見る大相撲は貴重な気晴らしの時間でした。まずは、魁皇ファンの方には謝らないといけません。昨日の相撲は、突き押しの雅山が相手でしたが、ちゃんと横の動きにも対応が効いていて、決して動き負けしていませんでした。

これなら、何とか勝ち越し以上は十分狙えそうな雰囲気で、現役で唯一可能性がある最年長優勝記録(羽黒山の37歳)に挑戦して欲しい気もします。逆にピンチに陥ったのが千代大海で、序盤での1勝4敗でしかも内容も良くありません。ただ、千代大海という力士はかど番の「反発力」が非常に強い力士です。

そのため、今場所たとえ負け越しても、即引退危機とはならないのではと思いますが、今は大関の人数が多く上位戦が増えていますから、大関以上に勝たないと勝ち越しは難しいのが現状です。また、プロの相撲評論家の語る通り、今場所は両横綱を脅かす存在はいないのではとのことでしたが、既に5日目の段階で全勝は両横綱だけとなっています。

山本山が4連勝で注目されていましたが、意外にも大ベテランの土佐ノ海に連勝を止められました。その結果には驚きましたが、しかし山本山は入幕2場所目で、しかも先場所は8勝7敗の力士ですから、こんなものかなとは思います。ただ、山本山の240kgの体を生かした相撲は、それなりに面白く、一人くらいはこういう力士がいてもいいのではと思います。

両横綱の相撲内容に関しては、昨日の取組は両者とも完勝でした。勢いある若手力士が挑戦者でしたが、白鵬と対戦した栃煌山は、白鵬に簡単に左上手を取られてあっという間に敗れましたし、朝青龍と対戦した豪栄道も立ち合いで完全に後手を踏んではたきこまれました。

まだまだ、平幕のこの辺には負けないぞという、両横綱の地力が完全に勝った相撲で、横綱を脅かせるのは少なくとも関脇の稀勢の里、把瑠都あたりが当たらないと厳しいかもしれません。
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磐田戦プレビュー

2009-03-19 15:55:46 | 浦和レッズ
昨日は病院でウイルス性腸炎の診断を受け、腹痛で苦しくてブログを更新できませんでした。今日は休暇を取って自宅静養です。そのため、新しいネタは収集できなかったので、一日早いですが土曜日の磐田戦のプレビュー記事にします。

満員にはおそらくならないエコパスタジアムでの開催ですから、行きたいのはやまやまですが、この体調では無理です。磐田のチーム状態は2戦で10失点と最悪で、GK川口の代表落ちもあり得る状態です。

ただ、磐田は複雑なポジションチェンジのサッカーで天皇杯を制するなど、一時代を築いた柳下監督が率いていますし、駒野、村井らの強力なサイドアタッカーもいます。チームとしての底力はあるチームです。

また、浦和にとっては嫌なデータがあります。それは東海地方のアウェイ戦を比較的苦手にしていることです。ただ、どうも2007年あたりからそれは克服したようです。去年も名古屋、磐田、清水のアウェイ戦で2勝1分けでした。

東海地方のアウェイ戦では、新幹線移動ですから、帰りの新幹線の駅でサポーターに見つかってしまうというストレスがあるからというのが東海地方に弱い理由ではと思っていましたが、それは乗り越えたようです。

言い訳になってしまいますが、開幕直後の今の状況では、まだ他チームの情報を集め切れていません。そのため、磐田の今シーズンのサッカーに関してはわかりません。なぜこんなに失点しているか、理由がわかればいいのですが、メンバーが明確に落ちているようなわかりやすい理由はありません。

そんな理由が、浦和のゴールラッシュでわかるようになればいいですが、浦和もまだまだ安定感のあるところまでは行っていません。そう簡単な試合にはならないでしょう。
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バンクーバーの大本命?(上村愛子)

2009-03-17 18:57:36 | 他スポーツ
今日はサッカーネタを離れて、ウインタースポーツで出た快挙の話です。その主役は女子モーグルの上村愛子選手です。もともと、昨年のW杯で総合優勝するなど、実力は世界トップクラスということは疑いありませんでしたが、今回は地元開催の優位さはあったにせよ、世界選手権優勝です。

モーグルは、長野五輪で活躍した里谷多英選手や、当時から美人で有名だった上村選手が、一躍有名にした競技ですが、ご存知ない方のためにどんな競技か説明すると、こぶのある斜面をぶれなく滑り降りる技術と、ジャンプ台で見せるアクロバティックな技(エア)と、最終的なゴールタイムの3要素をポイント化する採点競技です。

上から映し出される映像を見る限りでは、相当のスピードが出る急斜面ですから、こぶをターンするのもそう簡単ではないでしょうが、17歳で五輪に出た上村選手くらいの技術があれば、おそらくターンは問題ないはずで、ポイントはエアということになるでしょう。

里谷選手が金メダルを取った長野五輪当時は、女子ではエアで入れる技は高ささえあれば一つでもよいということになっていました。しかし、新興競技の宿命として、レベルアップが早いというものがあります。今では、技を二つ入れるか、フリースタイルスキーのエアリアルのように3次元で回転する「3D」という技が必要になりました。

上村選手は、世界に先駆けて3Dに挑戦した選手で、最初は結構失敗もありましたが、今では当たり前のように確実に決めています。ただ、毎回メダル候補に挙げられながら、いつも惜しい差でメダルを逃しています。

ただ、それでも3度の五輪で一度も入賞圏内を外していないのはさすがですが、ついに世界選手権優勝という実績を得た今回のバンクーバー五輪は、金メダル候補筆頭という評価で臨むことになります。

マスコミには比較的淑女的な態度の彼女ですが、あまり騒ぎ過ぎてプレッシャーを掛けないように、マスコミは気を付けて欲しいです。

モーグルという競技には怖さもあって、予選の順位は通過不通過を決めるためだけに使われ、たとえ予選をトップで通っても何のアドバンテージも与えられません。決勝で本来の滑りをして、初めて金メダルが取れる競技だということを、頭の片隅に留めておいていただければ嬉しいです。
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決定的な仕事(山田直輝)

2009-03-16 18:46:02 | 浦和レッズ
フィンケサッカーの宿命として、後半20分ほどから運動量が落ちるというものがあるので、ベンチが交代カードをいつ切ってくるかは極端な話、浦和の勝敗を分けることもあるはずです。今回のフィンケ采配で大正解だったのは、山田直輝の投入だったと思います。

山田直輝はユース時代はボランチでしたが、高円宮杯で得点王になるほど、攻撃力に自信のあるタイプでした。昨年、4-0とリードしたアウェイの京都戦で既にリーグ戦デビューは果たしていますが、このときはボランチとして守備ができるポジションを取るだけで手一杯なようでした。

また、山田直輝は小柄な選手なので、フィジカルをもっと上げてカボレあたりがカウンターで上がってきても体で止められるようにならないと、まだまだボランチとして鈴木啓太や阿部勇樹の代わりに使うのは厳しいでしょう。

しかし、今回はフィンケ監督がうまい使い方をしました。基本はトップ下で、動き回って中盤の空き始めたスペースを埋めるのが役割でしたが、FC東京側の事情もあってうまくはまりました。FC東京は一点ビハインドでしたから、本来ならば守備に専念させたい今野にある程度攻撃の役割も与えていました。

もし、同点の場面で投入されたら、今野に付かれてしまうと完封されるリスクもありましたが、それがなかったことで、結構いい位置でボールを持てていました。まだまだ、全てのボールをしっかりキープできる域には達していませんが、見事にアシストという結果を残したのは大したものです。

この場面は意表を突く坪井の左サイドのドリブルから始まっていますが、その動きをよく見て、中盤のフリーな位置にしっかりポジションを取っていた山田直輝はさすがです。また、直接ミドルシュートを狙うことも可能な位置でしたが、FC東京のDFが二枚寄せてきたため、引き付けてポンテへのパスに切り替えたのも正しい判断でした。

決めたポンテの実力はもちろん認めていますが、その過程に若い選手が絡んだことに価値があります。山田直輝が浦和のスーパーサブと呼ばれる日は近いような気がします。
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大相撲春場所初日

2009-03-15 21:37:08 | 他スポーツ
今日は、大相撲春場所(大阪場所)の初日でした。春場所には、「荒れる春場所」というキャッチフレーズがあり、1986年の春場所に当時平幕の益荒雄が横綱、大関を総なめにして10勝を挙げ、「白いウルフ」という異名を取るという印象に残る場所もありました。また、かつての横綱朝潮太郎(先々代高砂親方)は大阪場所に強く、「大阪太郎」という異名を取ったこともあります。

しかし、今の上位陣の相撲を見る限り、朝青龍と白鵬の両横綱の一角を崩せそうな名前は現れてきません。可能性がありそうなのは、180kgを超える雅山を突き一発で土俵下に突き落とした、把瑠都でしょう。把瑠都は最も難しい地位と言われる関脇に、すっかり定着し、今や大関に一番近い存在です。

また、大関陣ではいい相撲を取ったのは、ライバル稀勢の里に完勝した琴欧洲です。琴欧洲は先場所も序盤はいい相撲を取りながら、上位との直接対決で敗れ後退しましたが、地力からしても横綱を崩せる第一候補です。

かど番の琴光喜は、想像していたよりは状態は良さそうで、かど番脱出は十分できそうな感触ですが、気になるのは日馬富士と魁皇の黒星スタートの二人です。日馬富士は先場所は横綱白鵬を倒す殊勲の星を挙げていますが、期待外れの8勝止まりでした。今場所こそ大関にふさわしい相撲をと思っていましたが、琴奨菊に極め出され何もできない痛恨の黒星です。

もともとスロースターターの日馬富士ですが、このままでは初日に苦手意識が出てしまうのではと心配になります。魁皇については、ファンの方には申し訳ありませんが、今場所はどうも相撲を取れる状態ではなさそうな完敗です。魁皇はたまに、出られる状態でないときに強行出場して、無理をして結局途中休場ということがあります。

ちょっと今場所に関しては下半身に力が入っておらず、とても横の変化を残せる状態ではありません。あれでは、ちょっと突き放してさっとはたけば、簡単に土俵に落ちてしまいそうで、この体調では途中休場は避けられないのではと思います。
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後ろの枚数(FC東京戦追記)

2009-03-15 10:44:46 | 浦和レッズ
先週の記事で、鹿島戦は後ろの枚数が足りないことが目立ったと自分で書いていました。今回はスタジアムで試合を見た以上、ここは重要なチェックポイントだと思って、浦和が攻めているときの「後ろの枚数」をチェックしてみました。

結論から言えば、鹿島戦のように常に2枚しか残っていないほど無謀ではありませんでしたが、しっかり3枚残せているときもあれば、2枚しかいないときもあります。基本的にセットプレーなどの攻撃側は、相手の人数より一人多ければ、プロレベルなら守れるとされています。

そのため、相手が1枚しか攻撃に残していなければ、2バックでも必ずしも持たないとは限りません。ですから、2バックを常に悪というつもりはありませんが、大抵のチームが2トップであることを考えると、後ろは3枚が鉄則のはずです。

そのあたりは、今までの3-5-2の影響があるのではと思います。3-5-2で常に3枚残している状況に慣れていた浦和は、細かく後ろの人数を調整しなくても、常に数的優位は保てる状況でした。それが、4バックになると、SBもCBも細かく状況に応じたポジショニングが必要となります。

エンゲルス時代の急造4バックが機能しないのも当然といえば当然なのです。ただ、坪井も闘莉王も代表で4バックの経験がありますから、4バックで相手の状況に応じて守り方を変えることは不可能ではないはずです。そうなると、問題になるのはそれまでは3バックのアウトサイドで最終ラインに入る義務がなかった、SB二人ということになります。

ただ、だからといって、4バックの4人を全て守備に専念させる格下サッカーをしろとは言っていません。確かにそうすれば、相手が次第に打つ手がなくなってくるというメリットもありますが、こちらの攻撃の枚数が足りなくなってしまいます。フィンケサッカーは攻めるのをモットーにしている以上、守備の選手は常に頭を使い、危機管理をしっかりやらないといけません。

まだ、今のところはできている時間とできていない時間がある浦和ですが、これをしっかりやれれば代表にも入れるくらいの意識で、正しい状況判断を身につけて欲しいです。
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フィンケイズム(3/14浦和対FC東京)

2009-03-14 20:12:56 | 浦和レッズ
開幕戦の鹿島戦は、残念ながらテレビ観戦だったため、実際に動いているフィンケイズムを目撃するのは今回が初めてです。大体はテレビで見た先週の印象通りでしたが、フィンケイズムを体現する選手が一人いました。

その選手は、高校生の新人、原口元気君です。いい位置でボールに絡める選手なのは先週見た通りでしたが、彼の場合は持っているサッカーセンスの高さが魅力的です。体もまだ出来上がっていないようで、それほど運動量の多そうなタイプには見えませんが、阿部勇樹のヒールキックのような意表を突くプレーに即座に対応できるあたりには、持って生まれたサッカーセンスの高さを感じます。

事実、前半の球回しには、原口が絡んでいたものも多くありました。今となっては練習試合で点を取ったことより、この球回しに絡めることが、原口が出場できる理由と思います。また、阿部勇樹の先制点のCKは、間違いなく練習していたパターンでしょう。低いライナーのボールを直接送り込めるポンテの技術と、阿部のシュートセンスが生んだゴールでしょう。

また、この試合の得点パターンを見ると、ポンテといえどもチームの駒の一枚という扱いは感じます。後半4分の勝ち越しゴールでは、ポンテが右サイドを駆け上がっていたからエジミウソンに絶妙のクロスを送れましたし、後半27分のエジミウソンのポストプレーからのシュートも、結果はサイドネットでしたがポンテが長い距離を走っていたからこそでした。

ただ、ドイツ語が通じる間柄ということもあってか、フィンケ監督とポンテの間には確執めいたものは聞こえてきません。走るサッカーをやるから、たとえポンテといえども走れなければ外すという扱いですが、それを受け入れて黙々と走るポンテは、真のプロフェッショナルに徹しようとしているのでしょう。

課題ももちろんあります。一番は細貝の左SBです。球回しに絡むところはいいのですが、相手のスピードある突破に対応が効いていません。相手の同点ゴールは完全に細貝のところを崩された失点ですし、相手が石川を入れる采配も細貝のところを狙うものでした。フィンケも堀之内を入れて守備の駒を一枚増やして対応しましたが、このまま細貝の左を続けると徹底的に狙われそうな気がします。

また、田中達也のサイドハーフも、どうやら向いていないのではと気付きました。前を向いて仕掛けるのに専念すれば驚異的な威力を出す田中達也も、中盤の下がった位置でボールを受けると意外と何もできません。ポンテのサイドハーフは一つの賭けですが、田中達也をサイドハーフにするよりは攻撃力が高い分良いということになったのでしょう。
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