昨日は自宅静養の一日で、一歩も外に出ない生活でしたから、テレビで見る大相撲は貴重な気晴らしの時間でした。まずは、魁皇ファンの方には謝らないといけません。昨日の相撲は、突き押しの雅山が相手でしたが、ちゃんと横の動きにも対応が効いていて、決して動き負けしていませんでした。
これなら、何とか勝ち越し以上は十分狙えそうな雰囲気で、現役で唯一可能性がある最年長優勝記録(羽黒山の37歳)に挑戦して欲しい気もします。逆にピンチに陥ったのが千代大海で、序盤での1勝4敗でしかも内容も良くありません。ただ、千代大海という力士はかど番の「反発力」が非常に強い力士です。
そのため、今場所たとえ負け越しても、即引退危機とはならないのではと思いますが、今は大関の人数が多く上位戦が増えていますから、大関以上に勝たないと勝ち越しは難しいのが現状です。また、プロの相撲評論家の語る通り、今場所は両横綱を脅かす存在はいないのではとのことでしたが、既に5日目の段階で全勝は両横綱だけとなっています。
山本山が4連勝で注目されていましたが、意外にも大ベテランの土佐ノ海に連勝を止められました。その結果には驚きましたが、しかし山本山は入幕2場所目で、しかも先場所は8勝7敗の力士ですから、こんなものかなとは思います。ただ、山本山の240kgの体を生かした相撲は、それなりに面白く、一人くらいはこういう力士がいてもいいのではと思います。
両横綱の相撲内容に関しては、昨日の取組は両者とも完勝でした。勢いある若手力士が挑戦者でしたが、白鵬と対戦した栃煌山は、白鵬に簡単に左上手を取られてあっという間に敗れましたし、朝青龍と対戦した豪栄道も立ち合いで完全に後手を踏んではたきこまれました。
まだまだ、平幕のこの辺には負けないぞという、両横綱の地力が完全に勝った相撲で、横綱を脅かせるのは少なくとも関脇の稀勢の里、把瑠都あたりが当たらないと厳しいかもしれません。