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走るポストプレー(豊田陽平)

2013-08-12 11:54:26 | 他チーム
代表の時期なので、代表の選手を取り上げます。今回はサガン鳥栖FW、豊田陽平選手のネタです。豊田はキャリアはJ2以下が多かった選手で、J1で活躍できるようになったのは最近という遅咲きですが、28歳の今は選手としてもピークの時期だと思います。

もちろん、それまでに実績がなかったわけではありません。彼のキャリアで輝くのは北京五輪のU-23代表です。当時、豊田はポストプレーヤーにしては足が速いことに注目が集まっていて、当時のチェルシー所属のコートジボアール代表FW、ドログバに引っ掛けて「トヨグバ」という愛称をもらっていました。

もっとも、この北京五輪では豊田がナイジェリア戦で1得点こそ決めていますが、反町監督が豊田を生かすための戦術的徹底を見せることができず、U-23日本代表は失意の3戦全敗という結果に終わっています。結果こそ良くなかったですが、このU-23日本代表は本田圭佑、長友佑都、香川真司ら、今の日本代表の主力を多く輩出したという意味では成果はありました。

豊田は、彼ら代表選手が海外に活躍の場を求め、錚々たるビッグクラブで成功している姿を見て、「俺は何をやっているのだろう」と悔しい日々が続きました。しかし、豊田は当時J2だったサガン鳥栖で、持ち味の運動量でチームに貢献することを覚え、得意なヘディングだけではないところを発揮し始めます。

NHKの「アスリートの魂」という番組で、豊田の特集が組んでありましたが、磐田戦のゴールを自ら解説していた場面が印象的でした。彼が心がけているのは、ヘディングができるスペースを見つけることで、サイドにボールが出たら必ずクロスを上げてくれると信じて、うまく相手DFの背後の見えないポジションを取って走り出す動きをしています。

なるほど、FWはこういうことを考えているんだと、サッカー観には参考になった話です。力技もできる豊田も、頭を使ってマークを外すことで、そんなに力を使わなくてもゴールを決められる状況に持ち込める発想は面白かったと思います。

豊田は鳥栖に移籍した1年目で結婚し、子供も生まれたことで、鳥栖を「第二の故郷」と呼ぶほど愛着があります。将来的には他クラブに引き抜かれる可能性のある選手ですが、サッカー選手としての成功の再出発点になった鳥栖の印象は深いと思います。

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