Kobby loves 埼玉&レッズ

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当たった「格上戦術」(9/5日本対中国)

2024-09-06 22:22:03 | ワールドサッカー
この日の日本のスタメンには驚きました。板倉、谷口、町田とCBタイプが3人いたので3バックは予想できましたが、アウトサイドができるような守備の強いMFはおらず、誰がアウトサイドか予想できませんでした。ピッチを見ると右アウトサイド堂安、左アウトサイド三笘でした。これは、日本が圧倒的にボールを保持し、彼ら守備が強くないアウトサイドを後ろに向かされないことが勝利条件に思えました。

その心配は杞憂でした。この日の森保ジャパンは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスターシティが格下相手に確実に勝ち切るときに出す戦術である、両アウトサイドからの攻撃を何度も見せることに成功します。三笘も堂安も、動きはほとんどが攻撃でした。たまに中国が入れてくるロングボールはDF3枚で確実に処理することができました。

もちろん、この布陣はラストパスがミスになったときに中国に速攻を受けるリスクはあります。中国もそのタイミングで中盤にボールを預けようとしましたが、そのボールは容易に日本に奪い返されます。たまに、中国MFがドリブルで仕掛けても、守備で疲労する中国は1枚しか攻撃に上げることができず、日本が二人で守ることで決定機を許さない強さがありました。

こういう、最終予選の初戦という難しい条件の試合は、選手の緊張もある試合です。しかし、日本は前半13分、久保建英のCKでニアサイドにいた遠藤航がフリーでヘディングシュートを決めて、早くも先制点を取っておくことができました。中国は4-4-2で、何とか2トップの武磊と張玉寧にボールを入れたかったでしょうが、武磊が守備に回らされ、張玉寧は前で孤立する展開になります。

その後は日本が面白いように中国ゴールに仕掛けます。右サイドも、U-20代表からのコンビである堂安と久保建英のところは昔から良さを分かり合えているので、どちらかがタッチライン際で待ってもう一人が中央で待つポジション取りもできていました。なかなかスコアは1-0が動かなかったものの、「この一方的な展開なら、中国の動きは必ず落ちてくる」確信がありました。

最後、前半終了間際で久保建英のサイドチェンジから、三笘が珍しくヘディングシュートで点を取り、2-0で前半を折り返します。この圧倒的な内容の差を見ると、中国のベンチにいる帰化選手を出しても容易にひっくり返される試合ではない確信はありましたが、後半はもっと内容のあるサッカーを見せます。それは明日以降のマニアック分析で補足します。







































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バーレーン戦Aプレビュー

2024-09-06 22:01:21 | ワールドサッカー
中国戦のゲームレポートは少し待っていただき、まずは火曜日に予定されているアジア最終予選、バーレーン戦のプレビュー記事から書きます。バーレーンの初戦はアウェイの豪州戦でしたが、不利と予想されたこのゲームを1-0で勝利する番狂わせを起こしています。バーレーンの2次予選の成績は3勝2分け1敗の2位通過で、勝利は格下のイエメンとネパールからのみです。

バーレーンにとって、日本はよく当たる相手です。思い出すのは2003年の五輪予選、埼玉スタジアムでの対戦で1-0でバーレーンが勝利し、バーレーン国内では「埼玉の奇跡」と呼ばれていました。終わってみると日本が五輪予選を通過し、結果は出した大会ではあったのですが、バーレーンに自信をつけさせてしまったなと当時思っていました。

バーレーンとの最終予選での対戦は2度、生で見ていますが、2度とも1-0の日本の辛勝でした。このゲームを見た印象は、バーレーンは自分たちのサッカーを捨てても最初から0-0の引き分けを狙ってくる可能性があるものでした。特に2005年のときは、その狙いがあと一歩ではまりそうでしたが、相手MFサルミーンのオウンゴールで日本が1-0で勝利する、際どい試合でした。

事実、2次予選の最終戦ではUAE相手にアウェイで引き分けに持ち込んでおり、この粘りのサッカーには日本が苦しむ可能性もあります。特に、初戦の中国戦が7-0というあまりのゴールラッシュだったので、点はいつでも取れるという気持ちになってしまうと、なかなか1点が取れなかったときに苦しむ展開も考えられます。

もっとも、今の日本は想像以上にいろんなことができるようになっています。今回のような、国際Aマッチデーで複数の試合を行うときに、メンバーを入れ替えてターンオーバーをすることもできます。中国戦で出場時間が短かった選手たちが、ここがアピールの場だと意気に感じて、このゲームを勝利に導いて欲しいと期待しています。
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