goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

スピードを出せなかった(12/21リバプール対フラメンゴ)

2019-12-27 22:52:21 | ワールドサッカー
クラブW杯の決勝戦、リバプール(イングランド)対フラメンゴ(ブラジル)のビデオを今更ながら見ていました。リバプールの持っている縦へのスピードに対し、フラメンゴがどう守って勝負を終盤に持ち込むかがポイントだった試合でした。いきなり試合は動きかけ、前半1分で縦へのスルーパスに反応したフィルミーノがシュートを放つものの枠を外します。

フラメンゴとしては、最初はリバプールのスピードはわかっていても止められなかった印象を受けますが、そこはさすがサッカー王国ブラジルのチームらしく、無理にオフサイドトラップをかけに行かずに余り気味のポジションを取ることによって、リバプールの縦へのスピードを出させにくい守り方をしてきました。これで、思うように攻められないリバプールが自陣に2ラインを引く場面も出てきます。

フラメンゴは4-3-3の布陣で、トップ下にウルグアイ代表のデアラスカーエタを置いていました。フラメンゴとしてはデアラスカーエタのところに収めてからの展開を狙いたい様子で、FWの中央のガブリエルへいいパスを出したい狙いでした。4-3-3でトップ下を置くと、残り2枚のMFがほぼ守備専念となるデメリットもありますが、前の4人で攻め切る狙いでした。

この試合を見ていると、リバプールがここまで狙ったサッカーを出させてもらえない試合はなかなか見られないと感じます。プレミアリーグ得点王のサラーも思うようにシュートが打てず、チャンスと言えるものはフィルミーノの裏への抜け出しくらいでした。フラメンゴGKアウベス、リバプールGKアリソンの好プレーでスコアは動かないまま後半が過ぎていきます。

大きな場面は後半ロスタイムでした。リバプールのマネのシュートにラフィーニャが後ろからファウルしたという判定で、一旦PKが宣告されます。しかし、このPKはVARのビデオ判定の結果取り消され、リバプールとしては90分で試合を決める絶好機が消えてしまいました。試合は、0-0のまま延長戦に入ることになります。

延長戦はリバプールの強みが出ました。たとえ縦パスを何回跳ね返されても、1回通れば決定的にできるのがリバプールの強みで、99分に右サイドからの縦パスをフラメンゴDFが処理し損なったことで、マネが独走するチャンスになります。マネは1枚DFがついてきたのを見ると、落ち着いて走り込んできたフィルミーノに通してゴールになります。リバプールの勝利にはこの1点で十分で、あとはボールを持って時間を使えばいいと落ち着いた試合運びで勝利しました。

それでも、メンバー的には劣っても、やり方次第で勝負に持ち込めるフラメンゴの力は感じました。最後は攻撃が機能しなくなりましたが、南米サッカーの地力はあると見せた試合だったと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする