goo blog サービス終了のお知らせ 

Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

双葉山の69連勝

2019-12-24 22:55:26 | 他スポーツ
今日はネタがないので、困ったときは昔の力士を思い出すことにして、写真の回向院にある「力塚」の寄進者に名を連ねていた大横綱、双葉山の69連勝を取り上げます。大鵬(45連勝)、千代の富士(53連勝)、白鵬(63連勝)と大横綱たちが挑んでも果たせなかった、遠く令和の世まで続く大記録は、神の領域とすら思えるほどです。

もっとも、双葉山の連勝記録は昭和の初めの頃で、残念ながら映像があまり残っていません。連勝記録が途絶えた、安芸ノ海に敗れた映像はたまに放送されますが、勝っている映像はなかなか見られません。そのため、双葉山の相撲は伝聞に頼りますが、若い頃は相撲が正攻法すぎて上位の壁に跳ね返されたとWikiにはあります。

また、若手時代には「うっちゃり双葉」と呼ばれるほど、逆転技で勝つことの多い力士でした。おそらく、その身体能力の高さの生かし方を覚えて強い力士になっていったのでしょう。待ったを決してしないなど、後世まで伝わるエピソードも多い力士で、この69連勝は前頭3枚目時代からスタートして、勝ち続けたまま関脇、大関、横綱と番付を上げていきました。

のちの千代の富士の53連勝は30歳を過ぎて達成した、経験と勘で達成した記録ですが、双葉山の69連勝は若さの勢いで達成した記録です。関脇や大関を無敗で乗り切った力士は、少なくとも私が見ている間は誰もいません。栃錦一代という、昭和時代の横綱栃錦の回顧録によれば、当時の力士たちは双葉山と当たる日を厄日と見て諦めていたというエピソードもあります。

双葉山は69連勝が途絶えたのちに、「未だ木鶏たりえず」という電報を送ったと伝わります。以前は格好良すぎるエピソードだと思っていましたが、電報を送った相手の名前まで詳しくわかっており、双葉山本人が書いた言葉なのは間違いないです。闘鶏で、木鶏は落ち着いて微動だにしない、そういう姿に自身を重ね合わせたのでしょう。

双葉山の時代は年2場所だったので、優勝回数は12回です。今の年6場所では相当稼げると思いますが、そういう記録面だけでなく、のちに理事長にもなるなど人間的にも尊敬された人物のようです。そういう歴史を積み重ねて今の大相撲があると、今の力士たちに間違いなく伝わっていると思いたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする