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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

村岡花子訳「赤毛のアン」

2015-11-23 20:56:12 | 雑記
昨日、モンゴメリ著、村岡花子訳の小説「赤毛のアン」を読み終わりました。この小説に興味を持った理由は、ちょっと前のNHK朝ドラ「花子とアン」の主人公、村岡花子が実際に訳した物語だからです。村岡花子自身は、「日本には少年少女が親しめる良書が少ない」と考えて、英米の小説を訳すことに生涯をささげました。

読んだ印象では、この物語は文章で読むからこそ面白いというものです。理由は、物語が主人公アンが養母マリラに話しかけることで展開しているからです。アニメや実写版にしてしまうと、話している内容を映像にしてしまうので、活字を読むことによる想像力の効果が薄れると感じます。

赤毛のアンは、カナダの美しい郊外の村が舞台です。汽車が蒸気機関車で、駅から家までの交通手段が馬車であることを考えると、19世紀末から20世紀初頭くらいの物語です。自然の美しさは物語で十分表現されているのですが、その内容はアンの類まれな想像力で、「お化けの森」「恋人たちの小道」など名前をつけられています。

また、そんなみずみずしい感性を、アンは養母であるマリラに素直に表現しているところがいいです。孤児院から引き取った養女のアンですが、屈折したところがまったくなく、素直に友達やマリラと接し、勉強に遊びに一生懸命なところが面白いです。

ケーキを作る際に、塗り薬を間違えて混ぜてしまうなどのトラブルもありますが、アンは素直に育ちます。そういうところが好きだなと、自分に似ているところがあるアンに、昔の自分を思い出します。大人になると失われがちな部分ですが、モンゴメリも村岡花子も、これを作ったときは少女に帰った思いだったと想像します。

大人の自分にとっても良書でしたが、確かに子供の頃に読んでおけば印象は強かっただろうと思います。アンの風景を見たいと、カナダへの旅を夢見たかもしれませんから。
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堅守速攻も通用しないバイエルン(バイエルン対ドルトムント)

2015-11-23 20:38:14 | ワールドサッカー
先週の戸田マラソンの準備で、週末となると走ってばかりだったので疲れが出たようで、今日は珍しく一日しっかり休みました。そのため時間があり、今日は溜まったワールドサッカーのビデオから、バイエルン対ドルトムントを見ていました。

ドイツ・ブンデスリーガは下位、中位チームでは選手がわからないので、どうしても日本人中心に見ることになりますが、この試合は両チームともワールドクラスが揃う面白い展開を予想しました。ドルトムントはプレッシングサッカーで一世を風靡したクロップ前監督が退任して、トゥヘル監督が今季から指揮を執っています。

そのトゥヘル監督が、バイエルン相手に選択した手は堅守速攻でした。4バックと3ボランチで後ろにラインを引き、前からムヒタリアン(10番)、オバメヤン(17番)、香川真司(23番)でプレスを掛け、ミスを奪って速攻というゲームプランでした。最初は、この手がうまく行っていました。バイエルンが後半の方が得点が多いスロースターターのチームなので、立ち上がりは注文通りバイエルンにミスが見られ、その時間で先制点を奪っておけばドルトムントの狙い通りでしょう。

しかし、バイエルンは逆にカウンターを持っていました。この日目立ったのは、3シャドーのミュラー(25番)とドウグラス・コスタ(11番)でした。ミュラーはセカンドストライカーで、トップ下の位置から忍者のように飛び出して点を取る、2度のW杯でも見せた得点力でGKからのロングボールに反応して、ドルトムントの意欲をくじく先制点を取ります。

また、バイエルンはチームのストロングポイントである、ロッベンとリベリーの両ウイングが欠場していました。そんな穴を埋めたのが今季新加入のドウグラス・コスタです。長い足と身体能力が売り物の高速ウインガーで、ドルトムントの右SBが本来CBの急造、パパスタトプロス(25番)だったので、コスタのスピードに全然対応ができていませんでした。

補強の目玉だった、新加入のボランチ、ビダル(23番)がベンチスタートとなるほどの選手層で、この試合はバイエルンの強さだけが印象に残った、5-1というバイエルンの大勝のゲームでした。
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行くべき時と行かない時(11/22浦和対神戸)

2015-11-23 13:41:06 | 浦和レッズ
昨日の神戸戦、浦和にとってはやりたいサッカーのできた快勝でした。神戸は浦和のアウトサイドに対策を立て、5バック気味に引いて守りカウンター狙いというゲームプランだったと思われます。しかし、その狙いが表に出ないうちの1分に、阿部勇樹がループ気味の絶妙のパスを出して関根を走らせ、クロスを武藤がヒールキックで合わせて早くも浦和が先制しました。

この日に関しては、浦和のカウンターがうまくはまった試合でした。この日の浦和で良かったのは、行くべきところと行かないところを明確に分けていたことです。無理をせずに後ろで落ち着かせる時間もあれば、カウンターのチャンスになれば相手より一人多く走れば得点ですから、行くべき時と判断して思い切って人数を掛けたところが、前半の早い時間で3-0にする完勝ペースの理由でした。

もちろん、神戸側にも要因はあり、5バックを機能させるには、真ん中の3人が1トップ2シャドーを抑え切る必要があります。この日の神戸はそのタスクができておらず、クロスに対して真ん中の選手が空くことが目立ちました。前半15分で、北本out前田inの交代カードを切ったのはそれが理由と思います。

神戸も、その交代後はボランチのチョン・ウヨンをリベロに回し、空いたボランチに途中出場の前田を入れたことでゲームが落ち着き、石津のドリブルから1点を返してゲームをわからなくしました。特に、後半の頭の時間帯は、神戸にバイタルエリアでボールを回された苦しい展開になりました。永田のミスから1点差に迫られたときは、さすがにしびれました。

それでも、浦和はのべつ幕無しに前に行っていなかったので、後半に反撃の余力がありました。後半の2ゴールは、ともに途中出場の青木と梅崎です。彼らは行くべき時に行ける体力があったので、そういう選手を使ってのカウンターというゲームプランも、ミシャは冴えていたと思います。

MOMを選ぶとすれば李でしょう。もともとシャドータイプなので、引いてもいいからボールに触る回数を増やすと割り切っていたらしく、トップとしても2点目を決め、3点目の柏木のゴールでは走り込んだ槙野に絶妙なスルーパスを出していました。ようやく、浦和もサブメンバーを出してもひどい試合はしないで済みそうだと、ベンチ組が意地を見せた試合だったと思います。















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