Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ゲームメーカー対決(4/12川崎F対浦和)

2015-04-12 22:47:42 | 浦和レッズ
川崎対浦和の行われた等々力陸上競技場から帰ってきました。結果は1-1の引き分けです。浦和としては、鬼門の川崎で、相手に先制点を取られながら追い付いての引き分けなので、悪いイメージはないと思います。この試合は川崎の最終ラインの高さが注目ポイントでした。

川崎なら、浦和相手に引いて守ることはなさそうと予想していましたが、どこまでコンパクトにしてくるかはスタジアムに行かないとわからないポイントでした。結果は、川崎も浦和と同じような高いラインを引いていました。プレビュー記事で書いたように、川崎が高いラインを引けば、ズラタンを走らせれば面白いという展開になりました。

最終ラインが高いということは、浦和の柏木、川崎の中村憲剛という両チームのボランチのゲームメーカーが、一発でボールをFWに通せることを意味します。このゲームは、「ゲームメーカー対決」になってきました。

先に対策を立てたのは川崎でした。最終ラインは中村憲剛を下がり目にする急造3バックを作ったり、柏木に対して森谷や大島がチェックに行くようにしました。立ち上がりは浦和が攻めた試合ですが、川崎のこの対策が効いて中村憲剛が能力を発揮し始め、浦和の弱点である右アウトサイドの関根の守備力を、車屋にえぐらせた森谷のゴールは狙い通りでした。

リードすれば関根を代えて、守備的な選手を入れる選択肢もあったでしょうが、リードされたのでそのままのメンバーで攻める浦和ですが、石原out武藤in、高木俊幸out梅崎inは妥当な判断です。点を取れない以上、前の選手を代えて活性化を狙うべきで、走ることで打開を狙った浦和ですが、なかなか有効打が出ずに時間が過ぎます。

こういうときはFKで何とかして欲しいと願っていましたが、槙野と柏木が外し、このゲームメーカー対決は憲剛の勝利かと思いかけた、最後の遠目のFKを柏木が蹴り、ズラタンがニアサイドで頭ですらして同点弾にしました。映像で確認すると、ズラタンが頭に触っていなければ西部がキャッチできるボールで、触った価値はあるゴールでした。ズラタンの高さは、なかなか生かせていない武器でしたが、ようやくゴールが生まれたことで、浦和にはズラタンがいるという印象を相手に与えられれば、1点以上の価値を持ってくると思います。

続きは明日のマニアック分析で。
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新感覚のトップ下(武藤雄樹)

2015-04-12 15:21:58 | 浦和レッズ
等々力に向かう電車の中で時間があるので、浦和の新戦力、トップ下の武藤雄樹選手を取り上げます。開幕前、浦和はACLとの掛け持ちを両立すべく、大量補強に出ました。ただ、石原、高木俊幸、武藤とスピード型のトップ下タイプが多いのは、戦力がだぶつくリスクもあると思っていました。

誰か一人はアウトサイドに回るなどの配置転換を予想していましたが、この三人は皆トップ下で起用されています。そうなると、シーズン最多得点が4点と、Jリーグの実績で劣る武藤は厳しいかなと思っていました。しかし、ここまでの武藤は期待以上です。

マスコミには、有名な日本代表FW武藤嘉紀と比較され、「じゃない方の武藤」という書かれ方もされていますが、武藤雄樹も彼の長所は十分見せています。武藤は、流通経済大学から最初はベガルタ仙台に入団しました。仙台は4-4-2なので、当初は2トップの一角で起用されました。

ウィルソン、赤嶺がポジションを確保していた仙台のFW争いに、武藤はなかなかスタメンでの出場機会を得られませんでした。しかし、スピード型の武藤は試合の流れを変えられるので、途中出場で出番を得ていました。浦和に移籍すると聞いたときは、どのポジションでそのスピードを生かすのだろうと、ミシャの真意をつかみかねていました。

しかし、武藤はポジショニングのセンスが良く、相手DFにマークされにくい位置を取る技術があります。アウェイの北京戦では非常にそのポジショニングが冴えており、無得点と苦しんだチームで最も可能性のあるシュートを放っていました。

途中から出すと、そのポジショニングでも流れを変えられるので、楽しみな存在です。何故か武藤にボールが回るなあと、スタンドで感じることができれば、彼が機能している証明です。出番はACLが多いので、なかなか彼のプレーを生で見られませんが、山田直輝のようなプレーは楽しみにしています。
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スペースが空かない(ローマ対ユベントス)

2015-04-12 11:51:25 | ワールドサッカー
今日は、アウェイの等々力に行くので、即日更新できなかった場合に備えて穴埋めネタを用意しておきます。それは、今朝見たワールドサッカーのビデオから、セリエAの首位攻防戦、ローマ対ユベントス(スタディオ・オリンピコ:ローマ)です。ユベントスが首位、ローマが2位ですが、勝ち点の差は9点で、ユベントスにとっては負けなければいい試合です。

そのアドバンテージを、ユベントスは可能な限り生かしてきました。今のアレグリ監督は、以前のコンテ時代の3バックと、4バックを併用していますが、今回は3バックで入ってきました。ユベントスは、もともと堅守速攻が武器のチームで、セリエA最少失点の守備を生かして、2トップのテベス(10番)、モラタ(9番)を縦に走らせるサッカーです。

今回のユベントスは、3バックの前のボランチの位置を工夫してきました。ユベントスが速攻を仕掛けるときは、アンカーのピルロを軸に、ピルロのパスに他の選手が反応するスタイルですが、この日はピルロを負傷で欠いていました。必然的に、ピルロがいるときと同じサッカーはできません。

それならばと、今回のユベントスは、バイタルエリアを3バックと3ボランチの6人でがっちり固めてきました。ローマはボールは支配できますが、クロスをいくら入れても跳ね返され、ローマの武器のトッティ(10番)にほとんどボールが入らない展開を強いられました。トッティは布陣上は3トップの真ん中と表記されますが、実はゲームメーカーで、下がった位置でボールをさばいてゲームを作る選手です。

今回、ユベントスが真ん中を固めたことによって、トッティにほとんどボールが入らなくなり、ローマはサイドをジェルビーニョ(27番)、リャイッチ(8番)が孤立して持つだけの展開でした。攻めたいローマにとっては焦りを誘う展開で、それが現れたのか、ローマは右SBトロシディス(35番)をレッドカードで失い、しかもテベスのFKで先制される苦しい展開になります。

FKをケイタ(20番)が頭で合わせた同点ゴールで、ローマは辛くも意地は見せましたが、ユベントスにとって引き分けは狙い通りです。今年もどうやらスクデットはユベントスだろうと、そんな雰囲気を感じた試合になりました。
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