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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

手作りチームの挑戦(ザスパ草津)

2008-12-04 15:24:45 | 他チーム
季節の変わり目で体調を崩し、今日はこんな時間にブログを書いています。最近になってJリーグを目指す地方クラブが続々出てきています。今季も、栃木SC、カターレ富山、ファジアーノ岡山の3チームがJ2昇格を果たしています。そんな後発チームにとって、一つの起爆剤になったのは、おそらくザスパ草津の成功だと思うのでネタにします。

ザスパ草津の母体となったのは、当時群馬県二部リーグに所属していた、普通の市民クラブの「リエゾン草津」です。湯の街の活性化として、Jリーグを選んだ発想は面白いですが、群馬県二部リーグからJ2までは毎年昇格を繰り返しても、群馬県一部→関東リーグ→全国地域リーグ決勝大会→JFL→J2と長い道のりがあります。

しかし、温泉旅館を経営している、一人一人は小さな力でも、「サッカーをする旅館従業員」を一人雇えばクラブ経営に参加できることで、そんな力が集まって、元鹿島のDF奥野、元平塚のGK小島などのビッグネームもやってきました。当時は、ユニフォームの背中に「草津温泉」の字がありましたし、天皇杯で横浜FMを倒したときには、この名前が全国中継で放送されました。

そんなザスパ草津の頑張りを見て、Jリーグ側も特例を作って後押しをしました。Jリーグ入りを標榜するクラブへの優遇措置というもので、詳細は忘れましたが、確か群馬県一部リーグを飛ばしていきなり関東リーグに参戦できて、その年の全国地域リーグ決勝大会でJFL昇格を決めたような記憶があります。

そんな、手弁当に近いところから出発した、小クラブのJ2昇格は、多くの地方クラブに元気を与えました。徳島県の知事は、自らJリーグチームの誘致を公約に掲げて当選し、四国初のJリーグチームの「徳島ヴォルティス」ができました。その後も、愛媛、熊本、岐阜と後に続くチームは続き、今では草の根から次々とJリーグを目指すチームが出てくるようになりました。

イタリアあたりのサッカー先進国なら、たぶんこれが当たり前の姿なのでしょう。これまで、Jリーグは参入障壁が高かったのか、J1よりJ2の方がチーム数が少ないという逆転現象がありました。しかし、来季はついにJ1とJ2が同数(18チーム)になります。

もちろん、これ自体は日本サッカーの発展のために喜ばしいことですが、浦和レッズがいつこういう草の根チームに抜かれることもありえないとはいえないので、これからも応援することで今の地位を守れるようにしたいものです。
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