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こばとの独り言

ひたすらに趣味を語るブログ。
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「紙の上の魔法使い」 あらすじ・感想その3 五章~六章

2015年01月18日 19時46分33秒 | 美少女ゲーム

短い日常が終わる五章~六章です~。
そして、六章からは選択肢が出始め、個別ヒロインルートにも行けるようになります。良い話にはなりませんが・・・。

五章「アパタイトの怠惰現象」
五章は骨休みの回になっています。アメシストの本が閉じても記憶が消えなかったかなたを納得させるため、“魔法の本”について説明する夜子。好奇心旺盛なかなたは当然自分も協力すると言いますが、夜子は「それなら自分に価値があることを証明してみせて」と返し、かなたは「いつか証明させてみせる」と答えます。これで、かなたも仲間入りというわけですねw
かなたが図書館に来るようになって、妃が使っていた棚の前でミステリー小説の話をしていたとき、かなたがその棚にある“魔法の本”の存在に気付きます。タイトルは「アパタイトの怠惰現象」。しかし、それは“魔法の本”ではなく妃が書いた日記帳でした。その日記帳には妃の願望が書かれており、内容は皆が一緒にいて普通の日常が続くだけの平凡なお話でしたが、それを読んだ瑠璃は、妃が望んでいたことを現実にさせてやろうと、これまで後ろ向きだった考えを変えてみることにします。
その第一歩として、かなたより誘われ続けていた探偵部に理央と一緒に入部します。理央も一緒に入部した理由は瑠璃に誘われたとか、かなたが気に入ったからとかっていうのもありますが、夜子の学園での居場所を作るためってのが1番の目的みたいですね。これにより、これまで本のヒロインになることはあっても脇役にすぎなかったかなたは、妃の穴を埋めるかのように存在感を示すようになります。
新・探偵部の最初の事件は、鷹山学園(妃が通っていた学園)の失踪事件・・・通称“死神隠し”。かなたが噂レベルの情報として扱ってきましたが、“魔法の本”について調べている夜子の兄・汀が興味を持ったこと、夜子が最近不審な行動をしている汀の身辺調査をしてほしいと探偵部に依頼したことから、その失踪事件が“魔法の本”の仕業である可能性が高いと判断し、汀の目的も含めて調査を開始します。夜子の依頼の報酬は“夜子が探偵部に入部すること”で当然夜子は拒否しますが・・・かなたに良いように言いくるめられてましたねw やはり夜子チョロイ子www そして、猫のキーホルダーに盗聴器と発信機を仕掛けるかなたが恐ろしいw このキーホルダーを汀に渡す役目として瑠璃が請け負いましたが、それを岬に奪われ・・・思わぬ方向で事件に関わるわけですが・・・。
汀の身辺調査をしようと決めた矢先、突然奏に襲われた瑠璃は、奏が解決しようとしていた“魔法の本”の事件を、汀が“魔法の本”を殺したことで終わらせたということを聞きます。奏さん、普段は割と好みなんですけど・・・怒らせると怖いですね((((゜Д゜;)))) 汀が殺した魔法の本は「メラナイトの死神模様」。それは奏が島にやってきた最大の目的であり、死神が登場人物を連れ去って命を奪っていくというホラー系の本で、瑠璃たちが調べようとしていた失踪事件もこの本が原因でした。汀がその本を殺した理由、それは“妃を殺した黒い宝石を冠する魔法の本への復讐”でした。
ただ、今回の本の真相は、汀が言っていたような災いの本ではなく、死神のイタズラにより一時的に人が神隠しに遭うというもので(まぁそれでも行方不明になるのだから災難ではあるが)、人の命を奪うものではありませんでした。奏が激昂した最大の理由は、その本の収集を依頼した人物が古い知人であったこと、その知人の祖父の遺品であり祖父が気に入っていた本であったこと、そして本が開かれたことに対し結末を祖父が愛した本を見守ってほしいという依頼を受けたから・・・依頼人の感情を踏みにじったことが許せなかったからでした。こうして、奏は汀に報復することを決意します。まぁ汀を心配しているということもあるわけですが、彼女もかなり感情的に行動するタイプですね。この決意の独り言を聴いて居たのは、キーホルダーの盗聴器の内容を聴いて居たかなた。そう、キーホルダーは岬から怒り狂っていた姉を鎮めるために奏に渡されていたのです。ちなみに、この猫のキーホルダーは、かつて妃が拾った猫と同じ・・・つまり、かなたが親友といっている猫は妃が拾った猫のことでした。
思わぬ形で事件が解決してしまったものの、汀と奏の大喧嘩、そして夜子への調査報告をどうするか(汀から夜子には今回のことはまだ言わないで欲しいと頼まれている)、という新たな問題が発生し、瑠璃は1度に全て解決してしまおうと思い立ちます。先ずは奏の怒りを鎮めようと瑠璃が彼女の元へ向かい説得を試みますが対応を失敗し、逆に襲われてしまいます。ピンチになった瑠璃を助けたのは奏の妹・岬でした。本城姉妹の力関係が見られて面白かったw 奏さんシスコンすぎるだろwww あんなに怒ってたのに岬から「怒ってるお姉ちゃん嫌い」って言われただけでKOされるとかwww どんだけ妹を溺愛してんだよwww しかも、最後は瑠璃に「この場は妹に免じて~」とか負け惜しみ言ってるしwww
瑠璃が考えていたこととはちょっと違う形で奏の件は解決しましたが、まだ夜子への調査報告の問題が残っており、こちらについては“汀が自分で喋る”という方法を取り解決させます。魔法の本を殺していることなんていう妹に嫌われる行為を話すわけがない汀ですが、岬から返してもらった(岬が奏から奪ったw)盗聴器付キーホルダーを持っていた瑠璃に対して喋ってしまっていたため、それをかなたの持つ受信機から夜子が聞いてしまっていた・・・というわけです。まぁ確かに“瑠璃から夜子に話したわけではない”けど・・・ねw 目的のためなら手段を選ばないかなたすらも思いつかなかったやり方ですw
思いがけぬ形で兄の気持ちを知ってしまった夜子でしたが、彼の心情を理解したため、汀が気にしていたような“妹に嫌われる”ということはありませんでした。ただ、あまり本は壊さないでほしい・・・それが彼女の出来る精一杯の願いでした。こうして、一連の事件は何とか解決し、依頼を解決したということで、夜子も探偵部に入部します。こうして、かなたの加入により少しずつ妃がいた頃の日常に戻っていく・・・妃が書いた宝石の名を冠した幸せな日記帳は魔法の本ではないけど、それでも確かに機能しているっていう今回はそういうオチでした。
でも、魔法の本の物語はそれを良しとしませんでした。

六章-1「ローズクォーツの永年隔絶」
ようやく・・・というべきか、理央が主役のお話になります。ただ、楽しい話ではないのですが。最初のお茶会で瑠璃と理央の出会いのエピソードが語られます。彼女がストーカー被害に遭っていたのを助けたのがキッカケみたいですね。そのときから汀ともよくつるむようになったようです。かなたから“瑠璃は理央にとっての王子様”って言われて照れる理央が可愛かった!!
今度の探偵部への依頼は“学園七不思議”の調査。岬の友達がよく分からない『何か』を目撃したという情報を受けた瑠璃たちは調査に乗り出します。その前に汀が探偵部に入部するハメになったときはちょっと面白かったですね。汀が良いようにかなたに振り回されてるところがw
目撃された『何か』は“魔法の本”の仕業ではない可能性が高いため、奏も夜子も瑠璃に任せると言い、かなたは“魔法の本”が関わってないただの調査では詰まらないからと、探偵部の初イベント“肝試し大会”をすることに提案します。当然、探偵部に所属している夜子も汀も参加でw 夜子&汀の兄妹、再びかなたに騙されてますね・・・兄妹だけあってチョロイところが似てるのだろうかwww
肝試しは2人1組で行うことにしましたが、人数は奇数の5人。1人はぼっちになるということで、夜子をぼっちにしたくないと思っていた瑠璃とかなたは共謀して、くじ引きに細工をしましたが(無色がぼっちと予め宣言しておき、実際には黒3つ赤2つの組み合わせにして、3番目に瑠璃、最後にかなたが引くことで、他の4人の組み合わせが確定している状況でかなたが最後に無色を宣言して辻褄合わせをするという細工)、くじ引きでかなたの仕掛けたインチキに気付いた理央が、先に無色を宣言してしまい、2人の思惑は外れました。理央は普段はぽわぽわしてるけど、強かなところもありますね。ときどき鋭いですし。つか、2人+3人の組み合わせにすれば良かったんじゃねーの、男2人と女3人とかw
理央が1人を選んだ理由は、いつもの遠慮がちな性格というか奉仕の心ですね。自分のご主人である夜子や汀に楽しんでもらいたいから自分が1人になった・・・というわけです。それと、かなたにも。本当は瑠璃と一緒が良かったんでしょうけどね(学園に向かう途中の会話で怖がって瑠璃君と一緒がいいよーって言ってたし)、こういった行動を取るのにはある理由があったりするのですがそれは後で分かります。。そして、1人で校舎内を歩いていた理央の前に現れたのはクリソベリル。
クリソベリルは驚き恐れる理央をナイフで切り裂き、理央の悲鳴を聞いてかけつけた瑠璃は、そこで理央の驚異的な傷の治りを見て驚きます。理央は自分の秘密を1番知られたくなかった相手である瑠璃から逃げ出し、魔法の本「ローズクォーツの永年隔絶」を開きます。その本は、ヒロインが吸血鬼の悲恋物語でした。そして気付きます。この本を開いたことで自分が主人公となり、本を閉じるためには物語に沿わなくてはいけない、開いた本が最終的に死別することになる悲恋物語であることを知ってはいるけど、本の中でなら“自分に与えられた役目”のせいでこれまで諦めていた“恋をすること”が出来るかもと・・・。
一方、瑠璃たちは理央によって開かれた魔法の本の対処について話し合いますが、元々「ローズクォーツの永年隔絶」は遊行寺家で収集した魔法の本であり、最終的に主人公である理央を殺すという結末が分かっているため、汀は魔法の本を壊すことを提案。夜子は理央と魔法の本どちらを選ぶと汀から問われ、一瞬悩みますが、親友である理央と取り汀に対し好きにしなさいと言います。そして、夜子はこんな状況だから仕方ないとネタバレをします。
「ローズクォーツの永年隔絶」、人間との生存戦争に敗れた吸血鬼の最後の生き残りである少女は、1人の人間の少年に恋をします。しかし、人間たちはその少年を裏切り者と罵り、標的を吸血鬼の少女から少年に変え、命を狙います。少年が銀の銃弾で撃たれようとしたとき、少女を庇います。銀は吸血鬼の弱点ですが、少女は吸血行為で少年を眷属にすれば生き続けることができると思い、少年に一緒に永遠に生きようと言います。しかし、人間のまま生きたい少年は首を縦には振らず、少年に裏切られた吸血鬼の少女はそのまま死んでしまう・・・という悲しい恋の物語です。
何故理央が魔法の本を開いてしまったのか推察する瑠璃とかなたですが、瑠璃は魔法の本のことを“本人の潜在的な願いを望まぬ形で叶えてしまう”と解釈、かなたは“望まなければ拒むことが出来る。開いてしまったのは本当に死んでも叶えたい願いがあったから”という解釈をします。どちらが正しいというわけでもなくどちらも間違っているとも言えないのですが、自分で本を開いたことがないのに毎回本の物語の登場人物になって振り回されてきた瑠璃と、2度も本を開いたかなたの考え方の違いがここで分かりますね。
理央を見つけ(というか自分から現れた)、魔法の本を渡すよう理央に訴えますが、夜子の説得すらも応じず理央はそれを拒否。最後まで魔法の本の主人公を演じると宣言します。瑠璃たちが“理央が魔法の本を壊さないようにしているのは夜子のため”と思っていましたが、理央の本心は別のところにあったため、説得は失敗しました。夜子が失望して理央の元から去った後、瑠璃と理央は2人きりになり、そこで理央は瑠璃に本を開いた理由を話し、告白します。ただし、本当の秘密は隠し通したままで。理央には死んでもなお瑠璃には隠したい秘密があり、その事実を隠したいがために“魔法の本”を開いたにすぎません。ただ、開いた魔法の本によって“瑠璃と恋をしたい”という願いを叶えられると気付いてしまっただけの話です。
理央に血を吸われた瑠璃は眠りにつきますが、その間に理央の前にクリソベリルが出現。今回彼女が理央を追うハンターとなり、一晩中理央を追いかけまわします。そして、理央と合流した瑠璃に対し、“吸血鬼を殺す方法は銀の武器だけではなく心を殺すことでも出来る。1度恋を知ってしまったらもう独りには戻れない、瑠璃が理央を振ってしまったとき、理央は自分を保っていられるかどうか・・・吸血鬼を隔絶するのはその他大勢の人間ではなく恋の相手の瑠璃である”と、瑠璃が理央を好きになれないと分かっていて惑わします。でも、そんな言葉に惑わされないでと理央は言い、物語を進行させ、ハンター役であるクリソベリルを排除。再び理央と瑠璃は2人きりになります。
そこで理央は改めて告白し、瑠璃からの返事を待ちますが、そこに現れたのは汀のアドバイスを受けてやってきた夜子でした。夜子は邪魔になるなら私を排除しなさいと言いますが、理央はやはり最後まで“闇子の命令”を覆すことは出来ず、何故こんなことをしたのかついに話します。闇子さんも酷いことをしますね。夜子のために理央に対し全ての行動に制限を付け、挙句に瑠璃に対して恋をした彼女に“恋はするな”という命令を後付けでするとか。“片想いでも良かったのに、それすらも封じられた”という理央の気持ちがものすごく切なかったです。理央からの初めての正直な願いを聞いた夜子は全てを理解して舞台を降ります。
理央は3度目の告白をし、ここで選択肢が現れます。

六章-2「ローズクォーツの終末輪廻」
理央への感情が“愛情”だと答えると物語は「ローズクォーツの終末輪廻」となり、理央と恋人になります。そして、教室で初体験も済まし、その後はイチャラブが続くのかと思いきやそうではなく、理央が闇子の命令を無視すると記憶を失くすという新たな事実でした。つまり、“恋をしてはいけない”という命令を無視した理央は毎日記憶を失う状況が続くというもの。夜子から理央の記憶障害を聞いた瑠璃はかなたにもそのことを話します。かなたは“それなら日記を書かせればいい”と提案し、瑠璃は理央に日記帳をプレゼントします。しかし、残酷にも日記帳はページが破り捨てられてしまいます。それも、理央の手によって。その行動すらも闇子の命令であったのです。
結局、彼女の記憶障害の問題は解決することなく(理央の記憶を消していた“実行犯”はクリソベリルですが)、更に理央に関する新たな事実が判明した時点で(教室で処女を失ったはずの理央が再び血を出したため)、理央の恋はクリソベリルにより強制的に終わらせられました。納得いかねー。理央自身がこれで良いと納得したけど、なんか嫌でした。

理央への感情が“友情”だと答えると、物語は正規の方向へ向かいます。理央は瑠璃を眷属にすると言いながらただの吸血行為で終わらせ、理央は姿を消します。
六章で重要なことは“理央が絶対に逆らえない闇子の命令とは一体何なのか”と“理央がローズクォーツの本を開いてまで本当に隠したがっていた秘密とは何だったのか”の2点ですね。まぁこの2つは密接な関わりがあるわけですが。

さて、お次は五章~六章です~。


「DOG DAYS''」 第2話 感想

2015年01月18日 02時16分34秒 | アニメ・漫画・ラノベ

荷物が見つかったことでミルヒたちと無事通信が出来たシンクと七海。

好奇心旺盛な2人はすぐ皆とは合流せず、竜の森の探検に出ます。
そこでシャルから竜についての説明があります。竜っていうイメージより・・・少なくとも火の竜はフェニックスに見えますね。火の竜はオープニングアニメに出てますよね。
一通り森を回った後はシャルの住処で休憩。今度は竜の森に出現した魔物について話します。その話を聞いたシンクとナナミは勇者として協力を申し出ますが、シャルは一人でも大丈夫と断ってしまいます。
そこに再び魔物が現れ孤軍奮闘するシャルですが、動きの速い鳥型の魔物に苦戦。ピンチになったところをシンクやナナミ、そして、竜の森に到着した三国の皆に助けてもらい一件落着。

シンクに抱きとめられたシャルが照れてるところが可愛かったですね~。
この子は頑張り屋さんで強いことは強いけど、なんだか守ってあげたくなる子ですよねw

一方、魔物のことを調べていたアデルたちは書物の中からその手がかりとなる資料を見つけ、三国に対し軍の出撃を要請します。
なんだか魔物との全面戦争になりそうな雰囲気で・・・いきなり物々しい話になってきましたね。アデル達が見つけた資料には何が書かれていたのでしょうか・・・気になりますね~。


「紙の上の魔法使い」 あらすじ・感想その2 三章~四章

2015年01月18日 02時13分32秒 | 美少女ゲーム

物語のターニングポイントとなる三章と四章です~。

三章「サファイアの存在証明」
三章は月社妃がメインとなるお話で、物語のターニングポイントとなる重要な章になります。ところどころに四條兄妹に関するエピソードが挿入されており、そこで歪な四條家の事が分かります。・・・何とも酷い話でしたな。だからこそ、この兄妹は惹かれあったのかもしれませんが。
闇子さんの命令で夜子のお手伝いをすることになった瑠璃。まぁどっちかっていうと瑠璃に任された仕事って感じがしないでもない。夜子が世間知らずだけにw 指定された廃教会に瑠璃、夜子、妃の3人で行くと(妃は勝手に付いてきた)、そこには探偵の本城奏という女性がおり(瑠璃のクラスメイト・岬の姉)、“魔法の本”を夜子に渡します。しかし、一般人である瑠璃や妃が同行していたことに怒り、2人に対し“魔法の本”が如何に危険かを訴えます。特に黒い本は開いてはならないと。ちなみにこのときの奏は1つだけ嘘を吐いており、それは善かれと思って吐いた嘘でしたが、その嘘がこの後の妃の運命を大きく変えることになってしまいます。
廃教会から追い出された夜子ですが、ルビーのときの経験が良い方向に向かっているのか、アイスを分けてくれた妃のためにお菓子を作ることにします。正確には、理央にお菓子を作るようにお願いしたけど、理央からの初めてのお願いにより、自分で作ることになったわけですが・・・夜子が徐々に良い方向へ向かっていくのを感じた理央がすっごい嬉しそうで和みましたね。上手く作れるようになってからは理央の為に作ったって言われて嬉し泣きしてましたし・・・おにゃのこの友情は癒されます(*´Д`*) 理央ちゃん良い子や・・・。
ある日、図書館に四條兄妹の父親から電話がかかってきます。母親と離婚するという内容でしたが、既に終わっている家族だと思っていた瑠璃は何の感情も抱かずただ納得するだけでした。父親が2人を引き取りやり直そうと繰り返し言いますが、業を煮やした妃が電話を打ち切ります。妃を娘と思わなかった母親も大概だけど・・・実の娘である妃を襲った父親も救いようがないですな(発端は母親のヒステリックな態度だったとはいえ)。むしろ父親の方が厄介か。かなり妄想・・・というか幻想が酷かったですね。まぁどっちも自分のことしか考えてないって点は共通でしたが。
聞きたくもない父親の声を聞いてしまい憂鬱になった妃は学校をサボり、廃教会へ向かいます。するとそこには何故か“魔法の本”が置いてあり、興味が沸いた妃は自ら本を開いてしまいます。妃が開いたという本は「サファイアの存在証明」。サファイアに触れた少女は宝石の呪いによって恋人である少年以外の全ての人間の記憶から少女の存在を消去させられてしまい、挙句に少年からも少女の記憶を奪われてしまう残酷な物語。それでも少女は諦めず現実に立ち向かい、再び少年と恋人関係になり、自分の存在を証明した少女への祝福として少年も記憶を取り戻し、記憶を奪われる前以上の思い出が作れた・・・という結果だけで言えばハッピーエンドの物語。
でも、妃はこの物語を別の捉え方で考えます。恋人役となった瑠璃以外に忘れられているというのなら、“瑠璃と妃が兄妹であることを知る人間はいなくなった。だから2人が幸せになれる唯一の可能性がある世界だ”と。だからか、妃はこれまで人前では絶対に見せなかった姿を皆の前でするようになりましたね。甘えまくりで誘惑しまくりです。しかし、親友を忘れてしまい辛そうにしている夜子や理央の姿を見てきた瑠璃は早くこの物語を終わらせようと思いましたが、妃は周囲の視線に関係なく瑠璃とイチャつける現状を自分から終わらせたくないと思っており、ここではじめて2人の意見が食い違うことになります。まぁ瑠璃は妃に流されてしまいましたが・・・。
一方、瑠璃と妃の両親は、妃がいなくなったことで何故別居していたのか分からなくなり、瑠璃も含めて3人で一緒に暮らそうと提案してきます。図らずも“妃さえいなければ四條家は幸せになれる”という証明を見てしまった瑠璃はやるせない気持ちになり、それでもまた幸せな家族になれるなら・・・と一瞬思いますが、妃も交えた会話の中でもしも娘がいたらという話になり父親から“娘は生まれてこなかったほうが良かったかもな”という禁断の言葉を口にされた瞬間に、父親との関係を拒絶し追い返します。このときの妃の心情は・・・“お父様もお母様も愛していた。ただそれをどう伝えれば良いか分からなかっただけ”というのが全てを物語ってる気がします。
その後、かねてから約束していたデートをすることになった2人。最後は廃教会で愛の誓いをします。このときの妃の想いをこの時点でちゃんと理解できた人は多分いないでしょう。いたら神ですよ。妃の恋人であった瑠璃でさえ、彼女の本当の想いの半分も理解できてなかったのではないかと思います。
デートの翌日、唐突に理央や夜子の記憶が戻り、その直後に妃が交通事故に遭って死亡するという悲劇が待ち受けています。闇子から本を開いた人間が死亡すると中途半端な状態・・・“魔法の本”の存在を知っている人間のみ元に戻るという話を聞いた瑠璃は、本来なら本の内容に従って自分の記憶を失うはずがそうならなかったこと、又、“遺体の損傷が激しく家族には見せられない”と言っていた医師の言葉から違和感を感じ(妃という少女の存在が忘れ去られた世界のままなはずなのに身元を特定できたから)、これは「サファイアの存在証明」ではない別の本が開かれているのではないかと推測します。
その瑠璃の推測に応えるかのように現れたのは、夜子に似た姿をした少女・クリソベリル。彼女曰く妃が本当に開いた本は「オニキスの不在証明」。それは「サファイアの存在証明」のような少女が最後に幸せになれる物語などではなく、妃を死に至らしめるに足る彼女にとって最悪の物語でした。そして、クリソベリルの語る妃の死の真相に瑠璃は・・・。
三章で重要なのは、“妃が開いたのはサファイアではなくオニキス”、“サファイアも開いている”、“妃を死に至らしめたオニキスの内容はどういったものなのか”、“クリソベリルの語る真相を聞いた瑠璃が取った行動は?”の4点です。ただ、オニキスの本の全体像が・・・よく分からないんですよね。

四章「アメシストの怪奇伝承」
第三章から一気に進んで一年後。妃の死によりかつて賑やかだった図書館の中は静まり返り、普通の女の子らしくなっていったはずの夜子は再び引きこもり、理央は彼女の世話のために学校を休みがちになり(表向きは誰よりも立ち直っているように見える)、夜子の兄・汀も家を空けることが多くなり、闇子は数ヶ月も家に戻ってこない状態。そんな中でこれまで通りの生活をしているのが瑠璃でした。
岬の姉・奏が瑠璃たちのクラスの副担任になったその日、奏からの“お説教”を受けた瑠璃でしたが・・・私も奏さんのおっぱいに顔を埋めたいです!そこで窒息死するなら本望!!(爆) それはさておき、2人の情事(?)を目撃したかなたに色々言われますが、そのとき“魔法の本”のことを何も覚えてないはずの彼女の口から、“魔法の本”の存在を知っている者以外には忘れ去られたはずの妃の話が出たため瑠璃は驚愕します。まぁ完全に覚えてるわけではなく、そんな女の子がいたという感じでしたが。それでも、覚えてくれている人がいる、ということに瑠璃は喜びます。
かなたから学園の幽霊騒動の話を聞いた瑠璃は、それが“魔法の本”の仕業ではないかと思い、調査に乗り出します。すると、3年1組の教室から空を見上げている女子学生を目撃。何故か妃に似ていると思った瑠璃は、その教室に向かいますが、その日は休日だったため鍵がかけられており、更に職員室に行って教師に鍵のことを聞いても誰も持ちだしていないと言われてしまいます。途中、部活で来ていた岬と会いますが、彼女は瑠璃の視線を辿ってみたけど何もなかったと証言。しかし、瑠璃が見ると確かにそこには女子生徒がいて・・・どうしても妃と重ねてしまい気になる瑠璃は、ひとまず理央に相談してみます。
理央は“魔法の本”の仕業かどうかは分からないけど、“星を見る少女”という都市伝説なら知っていると答え、その内容を話します。・・・ぁー、私のその都市伝説知ってるわー、哀しいお話ではありますが、現実にあったらトラウマもんだわーって思ったよw しかし、理央がホラー話とかしても全然怖くないのは・・・ぃゃ、むしろ、癒されちゃうのは何故だろうwww しかも、本人は怖い話が苦手だというから余計に可愛いwww 理央に怪談話を聞かせて怖がらせたいですねw
今度はかなたに少女の話をしてみたところ、流れで彼女の助手として調査することになります。“魔法の本”に関係しそうな場所・・・廃教会を訪れた瑠璃でしたが、かなたとバッタリ会います。これまでの彼女との会話の中で不自然さを感じていた瑠璃は(皆から避けられているのに幽霊騒動の目撃情報を誰よりも知っている等)、かなたも本の駒に過ぎないんじゃないかと推察します。瑠璃がそう思った矢先、クリソベリルが現れ、今回の本「アメシストの怪奇伝承」のネタバレを行います。
「アメシストの怪奇伝承」・・・陰湿なイジメを受けた少女は、誰からも助けてもらえなかったため、周囲の人間に対して何か復讐しようと考えます。少女はテレビで自殺した生徒をいじめた人たちがバッシングを受けているのを知り、自分もそうやって復讐しようと考え付き、自殺を図ります。しかし、彼女の思った通りにはならず、少女の自殺は隠ぺいされてしまいます。隠ぺいされたことで皆から忘れ去られ、幽霊となりそのことを知った少女は自分のしたことを後悔しますが、それでも自分の存在はここにいるんだと訴えるために幽霊騒動を起こします。しかし、幽霊なので誰にも認識されず、孤独だった少女でしたが唯1人だけ・・・主人公の少年だけが彼女を認識し、幽霊となった少女は彼に恋をする・・・というお話でした。
今回のヒロインは第一章と同じく日向かなた。彼女が幽霊少女の正体であり、全ての幽霊騒動は自作自演でした。ちなみに、本の中では自殺した少女でしたが、これは実際にかなたが自殺したわけではなく、本が開かれた時点で彼女は既に幽霊だったっていう設定を与えられているだけにすぎません。なので、本が閉じられれば元通りになります。んで、本を閉じるには幽霊を成仏させないといけないため彼女の恋人になります。・・・夜子のところにかなたを連れて報告したときなんですけど、かなたの服装が制服になったり私服になったりコロコロ変わりますね。これって普通に気づくレベルのミスだと思うんですけど?w ちなみに、本の担い手のため登場人物にならない限り“魔法の本”の影響を受けにくい夜子はかなたと普通に話すことが出来ますが、理央はそうではないようで、かなたのイタズラに気付かず幽霊の仕業だと思って怯えちゃいます。ヤバイです、理央の反応がマジ可愛いです!!もっとイジりたくなっちゃいますwww
かなたの恋人役となった瑠璃ですが、本の内容を追うことばかり気にして(妃のことを思い浮かべるのも原因としてありましたが)、かなたの気持ちを疎かにした結果、自分には他に好きな人がいると言ってしまいます。そして、かなたは忘れたはずの妹の妃が瑠璃の好きな人だということを指摘、物語は最悪の事態を招いてしまいます。かなたヤンデレ化ですねw 廃教会に瑠璃が監禁されちゃいます。監禁された瑠璃を助けに来たのは夜子でした。そして、夜子に「死人は幸せになれない」と挑発されたかなたから、瑠璃にとって衝撃の真相を聞かされます。
今回の内容が過程をすっぽかして恋人になってしまうという少々乱暴な物語になってしまった理由は、かなたがヒスイの記憶を多少覚えたままの状態でアメシストの本を開いたため(だからヒスイのときには存在していた妃のことを覚えていた)、本来なら繋がりのないはずのヒスイとアメシストの物語が繋がってしまい(実はもう一冊の本も関わっていますが)、そこに矛盾が生じ物語が破綻したからでした。かなたが少しずつヒスイの記憶を思い出し、その日々をまるでなかったかのように振舞う瑠璃に対する不満を募らせ、その解消できていない願いをアメシストが汲み取ったのが今回の物語の発端になったわけです。瑠璃の方はヒスイはヒスイで完結していると思ってしまったため、ヒスイのときの想いが残っているかなたの気持ちを理解できなかった・・・というわけですな。まぁそれにしても瑠璃のヘタレっぷりは看過できませんけどねヽ(´ー`)ノ
最後はかなたの恋を成就するのではなく、失恋させることで終わらせました。「一緒に死んでくれませんか」っていう幽霊少女らしい告白の仕方でしたね。でも、かなたの恋物語はこれで終わったりはしません。むしろ、ここまでは前振りであり、ここからが彼女の恋物語の本番です。
四章で重要なのは、“瑠璃が不自然なほど普通に生活していること”、“かなたが再び魔法の本を開いたこと”、“妃が開いたのはサファイアになっていること”・・・ですかね。かなたが魔法の本にとことん関わっているのにはある理由があります。

さてさて、お次は五章~六章です~。