初夏の頃咲き始めるウツギ(空木)の花[別名:卯の花]もすでに散り始めている。満開の卯の花に止まっている蝶は「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」で、この季節にいちばん目に付くアゲハチョウである。写真の蝶は雌で、雄のツマグロヒョウモンは、翅(羽)の褄(先端)の部分の黒と白縞の模様が大きくよく目立つのですぐに見分けがつく。
この蝶は熱帯から温帯まで広く分布し、日本での分布域は1990年頃までは西日本までだったのが次第に生息域を広げ、今では関東地域、新潟県あたりまで見られるようになっている。温帯地域で生息域が広がっているのは一説によると地球温暖化が原因であるといわれている。特にこの季節では都市周辺の公園、花園などでもよく見かける。
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