「アカミミガメ(赤耳亀)」:正式には「ミシシッピアカミミガメ」でアメリカからの外来種。写真のように頭の両脇に赤い縞模様があることですぐにそれとわかる。この種の小亀が「ミドリガメ」で甲羅がきれいな緑色で愛らしく、夏祭りの露店などで買って帰り自宅で育てた覚えのある人は多いと思う。ところが成長が早く、大きくなると育てるのがたいへんになってつい池や沼、川などに放してしまう人も多い。繁殖力が強くあっという間に各地に広まり、今や在来種の「イシガメ(石亀)」や「クサガメ(草亀)」よりもはるかに目立つ存在になっている。
このような現象は亀だけに限ったことではないが、全国各地で生態系を守るための運動が活発化して外来種の駆除が始まっているところが多く見られる。アカミミガメの場合は、TVニュースでもよく取り上げられる「カミツキガメ」のように直接的に人間に危害を加える恐れはないのだが、あまりに繁殖が進んでいることもあって駆除を検討中、あるいは決定したところもかなりあるといわれている。「駆除」の中には「動物園」などとの提携で繁殖を抑える努力をするという対策も含まれている。
この写真を撮影したのは佐倉城址公園内の「姥ケ池」だが、スイレン池としても知られ、特に小亀がたくさん見られるスイレンの咲く季節には人気のスポットになっている。ここでもやはりアカミミガメが相当繁殖していることはたしかなようだ。駆除検討の打診・要請などはあるということだが、今のところは来園者にとって癒しの場所にもなっているということでそのような動きはない。
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