2019.7.8 撮影
「豊英(とよふさ)大滝」は君津市豊英山あいの「千葉県立清和県民の森」奥を流れる木和田川流域にかかる滝で、幅20m、高さは上段が8m、下段が2.5mの二段になっている。房総の滝は一般的に水量が少なく、適度な雨の後をねらって出かけないと写真にならないことが多い。これまで何度も出かけたが上の写真のように上段・下段の広い岩盤のほとんど全体に水が流れていたのは実は今回が初めてで、いつものように長靴で沢を歩いて滝の姿が見えてきた時には思わず叫び声をあげたくなるほど感激した。これだけの水量があれば、房総最大規模といわれる養老渓谷の「粟又の滝」にも劣らない見ごたえのある姿になる。今回は飽きることなく二時間以上も撮影を楽しむことができた。
長靴に履き替えて滝上の園内道路から渓流沿いに下るやや急な滑りやすい林道を200mほど下る。沢沿いに下りると道が途絶えるので、右手上流に向かい滝下まで約100mほどの沢歩きをすることになる。川がすこし曲がっていて最初は滝の姿が見えない。見えた途端にその日の撮影にかける意気込みが決まる。大雨の直後だと水は濁っていて、しかも水が深いので長靴でももちろん危なくて歩けない。今回のこのくらいの水量なら足がさらわれないので、一歩一歩気分よく滑らないように気をつけながら進む。
上段はもちろん広い下段の滑らかな岩盤上をすべて水がきれいに流れ落ちていた!こんなことはめったにない。梅雨が明けて子供たちが夏休みに入ると、よく晴れた日にはこの滝は多くの家族連れの水遊びでにぎわう。下段の岩盤は「天然の滑り台」、上段の滝つぼは適度な広さと深さがあって「天然のプール」として絶好の遊び場となる。一度だけブログ用に遠くからこのような風景を撮影したことがあった。下段岩盤の右端には上段に安全に上がるための段々が岩盤を削って作られているが、この日はめずらしく完全に冠水していた。ここはカメラを持った人も上がる「石段」なので慎重に上がらないと危ない。
*参考「千葉県立清和県民の森」電話番号:0439-38-2222
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