コスモスの「向日性」:「向日性」とは植物の一部が太陽の光に反応してその方向に角度を変えることをいう。花の場合は特にヒマワリ(向日葵)の向日性がよく知られていて、子どもたちも学校の花壇やヒマワリ畑、ヒマワリの迷路などで実際に見て知っていることが多いと思う。ところが他の花はどうかというとなかなかすぐには思いつかない。「マリーゴールド」の名は聞いたことがあるような気がするが他はほとんどわからない。
千葉県佐倉市ふるさと広場はオランダ風車のある広場としてよく知られているが、この広場は春にはチューリップ、秋にはコスモスが一面に咲きそろい見渡す限りの見事な景色が楽しめることで人気がある。毎年そこへ写真を撮りにでかけているが、今年は到着したのが午後3時ごろの時間帯で太陽は西へ傾きかけていてめずらしく風はまったく吹いていなかった。この場所は印旛沼の畔でいつも風が吹いていることが多く、茎が細くて長いコスモスがかなり揺れ動いていて撮影には苦労するが、この日は写真でわかるようにヒマワリの花が揃ってはっきりと左奥西方の太陽の方角を向いていた。花を撮影するときはまずほとんどの場合花の「顔」にピントを合わせるが、すべての花が背を向けている眺めはなかなかめずらしいので急いでシャッターを切り続けた。
また逆に太陽の光に背を向けてしまう「背向性」(背光性)を持つ植物もあるといわれるが、これまでまだはっきりと観察したことはない。
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