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たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

思い出の写真- ⑫「春蝉」

2017年05月21日 | 写真

    2013/6/3 栃木県那須高原「八幡つつじ園地」にて

 時々古くからの写真データを閲覧していてとてもなつかしい写真に目が留まることがある。この写真は4年前の6月に那須高原で撮影した一枚で、まったくの偶然でレンゲツツジの花びらにとまっている「ハルゼミ(春蝉)」を見つけて夢中で連写したことが忘れられない。今思えば、生息域の松林が減少してしまいレンゲツツジ園など広範囲に移動していたのかもしれない。

 「ハルゼミ」(春蝉):カメムシ目・セミ科に属しているセミの一種で、見た目では「ヒグラシ」や「ツクツクボウシ」に似た姿をしている。体長は夏場のセミたちよりすこし小さめで2.3~3.2cm 、体色は黒褐色で羽が透きとおっている。昼間の時間帯に聞こえる鳴き声は「ジージージー」とにぎやかで、季節もまだ普通のセミたちが現れる時期ではないので「ハルゼミ」だとわかる。本州・四国・九州に分布し、成虫となって鳴き声が聞かれるのは4月末~6月となっている。今頃山あいではにぎやかな鳴き声が聞こえていることだろう。この種の生息域は松林を中心としているが、松林の伐採、松くい虫による被害で生息域が狭まり、絶滅危惧種に指定されるところが多くなっているという。

 同種の「エゾハルゼミ」は北海道から九州まで分布し体色が淡いがよく似ている。「ヒメハルゼミ」は関東から西日本に分布し昼間に鳴く「ハルゼミ」とは違い夕方に鳴く。その名のとおり他のハルゼミより小さくて、また鳴き始めるのが6月下旬頃からで普通のセミが鳴く時期と重なる。ハルゼミの写真はこの一枚だけで今後も簡単には撮影できそうもないので、大事に保存しておきたいと思っている。



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