内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

西洋と東洋の演劇性シンポジウムに出席しての感想

2014-10-17 23:47:12 | 雑感

 今日は試験の後、一昨日からストラスブール大学内で開催されている演劇に関する国際シンポジウムに出席する。私自身は、発表するわけでもなく、司会をするわけでもなく、主催者の一人に誘われて、ただ出席し、発表者たちと食事を一緒にするためであった。
 西洋と東洋の演劇性という大きなテーマだが、東洋として日本の演劇についての発表が六つだけで、その他のアジアの演劇についてはまるで触れられることもなかったから、その点では、看板に偽りありとも言わかねない内容ではあった。とはいえ、日本については、能・歌舞伎・文楽・新劇・大衆演劇等様々なテーマに触れられていて、それなりに面白く聞くことはできた。日本学科の学生たちの多くも、大抵は教師に言われたからということもあるのだろうが、出席していて、百人をほど収容できる会場がほぼ満席であった。昼食後の午後の発表では一つ質問した。発表の後には、フランス人舞踏家による「舞踏」のパフォーマンスと質疑応答があった。これが一番会場を惹きつけていた。一昨日昨日は参加していないから、全体についての印象は語れないが、今日だけに関して言えば、日本の演劇に集中していたので、それなりの統一性はあったが、せっかく日本から高名な専門家の先生方をお招きしているのであるから、もう少し限定されたテーマの下に相互に何らかの連関性のある発表が聞きたいところではあった。
 シンポジウムの後は、カテドラル近くのレストランで会食。総勢二十六人で事実上貸し切りに近かった。三時間半、皆で大いに語り、食べ、飲む。先ほど午前零時直前に帰宅。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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