今日の記事のタイトルをご覧になって、奇妙に思われた方もいらっしゃったかも知れません。こいつ、とうとう頭が少しおかしくなってしまったのか、とさえ思われた方もいらっしゃるかもしれません。そうではないのです(と自分では信じています)。それを実証するために(って本人がそう力んでいるだけかもしれませんが)、今日の記事のタイトルの意味を説明します。
「糸の切れた凧」という慣用表現がありますね。自己あるいは他のものによる制御が効かなくなり、ふらふらとあてどなく彷徨ってしまう状態にある人を喩えるときに使われるのが一般的でしょう。
思えば、私は何十年とそのような状態にあるのかも知れません。あまりにも長期間そうだったせいで、とうとうそれが常態であるかのような錯覚さえ生まれしまったようです。だから、それがやはり普通じゃないということに気づかされると、情けなくも呆然としてしまいます。今更ながら、自分はこれからどうなるのだろうか、と。
しかし、ふと、こうも思ったです。私は、むしろ、「凧の切れた糸」を握りしめたまま、ぼんやりと突っ立っているだけの木偶の坊なのじゃないか、と。
空高く舞う凧をコントロールするように、何か一つ大切な事あるいは人につねに注意を払い、その事あるいは人を守るために必要な操作と配慮とを怠らずに実行しているとき、そうすることはその人の生活に緊張感ととともに快い充実感と持続的な喜びを与えることでしょう。
ところが、私にはその「凧」がない。だらんと垂れ下がり、その先端が地面に落ちている糸の他方の端を握りしめたまま、何をどうすればよいのかわからないまま、地面に落ちたその糸の先の空虚な空間をぼんやりと眺めながら途方に暮れているだけなのです。そうしているうちにいつのまにか人生そのものが黄昏れてしまう。
それだけのことなら、つまり、ただ独りそうであるだけで、誰にも迷惑を掛けていなかったのならば、それでも、外国で自分一人のことだけを考えて呑気に暮らしている身勝手な役立たずと呼ばれるだけのことで済みます。そして、それは、普通の真っ当な暮らしをしている人たちの立場からすれば、至極正当な裁定ですから、そのまま受け入れる他なく、それに対して腹の立てようもありません。
しかし、自分がそうであることで人に多大の迷惑を掛け続けているとすれば、それは許されることではない、罪深いことでさえある、そう思います。
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さて中村天風をご存知でしょうか。その人の言葉「晴れてよし、曇りてもよし 富士の山」とあります。そこに存在しているだけで、良いのです。多大の迷惑=多大の貢献と宇宙の法則ではなっているようですよ。
+-ゼロになるようになっているのだそうです。どんな人も、人に迷惑をかけた分、知らないうちに貢献もしているものなのではないでしょうか?
私、哲学者様のこのブログで、なんだか元気が出てきたので、本当に感謝しております。ありがとうございます! kunori
お言葉ありがとうございます。
中村天風、全然知りませんでした。ご教示いただき、ありがとうございます。ネットで少し検索してみます。
拙ブログの記事が何かお役に立てたとすれば幸いなことです。
昨日の記事にいただいたコメント、ご要望ですので、申し訳なくは存じますが、削除しておきます。
4度目の19年間はまだ始まったばかりですよね。
私はkmomojiさんに期待していますよ!
きっと何かやってくれると思ってます。
負けずに私も頑張ります。
ともに生きた意義を残していきましょう!
プラスとマイナスの宇宙の法則の方は、ディマティーニ氏が天風先生や他の方の考え方をMIXして作ったものと思われます。東洋的な発想に近いと思いました。
「世界はバランスでできている」「正負の法則」…お金儲けに走っている感もあり、気持ちが離れておりますが、本は良かったです。
http://www.amazon.co.jp/%E6%AD%A3%E8%B2%A0%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87-%E4%B8%80%E7%9E%AC%E3%81%A7%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE%E7%AD%94%E3%81%88%E3%81%8C%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%8B-%E3%83%89%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BBF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%9E%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8B/dp/4492044213/ref=pd_bxgy_14_img_2?ie=UTF8&refRID=14AY1EQJDZQBTSFMQC40
本多健さんが、訳者の言葉としてこう書かれております。
「逆境や試練がきたときも、
その裏には必ずそれと同じだけの祝福があるという考え方は、深く理解していくと、人生を大きく変える力を持っています。
私がいちばん感銘を受けたのは、
「人生には、成功と失敗が同じだけある」というくだりです。
また、ディマティーニ氏は言います。
「誰でも、人生で悪いことは起こる」
「悪いことが起こったときに、無理にポジティブでなんていられない!」
中村天風の本も多々ありますが、まずはご本人の内なる言葉 ↓
http://iso-labo.com/labo/words_of_TenpuNakamura.html
積極的思考が主なので、その点ディマティーニ氏はバランス思考で、入りやすいです。
坂村真民もやさしくて心に沁みます。
http://earth-words.org/archives/13304
それでは、また。
kunori
https://youtu.be/i0jZU0k36lM
天才バカボンの歌を歌っていたら、当時、小学生だった姪がおやつを入れる蝿帳のアクリルガラスに、バカボンのパパを描いてくれました。
先生がどちら様か存じませんで、こういうことを書くのも何ですが、
おフランスで女子学生も含め、学生さんを何人も育てなければならず、大変な時は、
おフランス語バージョンの
https://youtu.be/i0jZU0k36lM
を皆さまで、どうぞ。日本人のオヤジにはバカボンのパパがたくさんいますから。