内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

紙版・電子書籍版併用読書法

2021-09-02 23:59:59 | 雑感

 昨夜は就寝が例外的に午前2時と遅かったので、さすがに4時起きは無理で、目覚めたのは6時過ぎだった。すぐにはジョギングに出かける元気もなく、メール処理など雑用を片付けるのにしばらく時間を費やす。
 しかし、昨日9月1日から続いている雲ひとつない快晴がジョギングへと誘う。10時3分にスタートして12時10分までの2時間7分で20キロ走る。シューズは昨日と同じアシックスの GEL-NIMBUS 23。他の三足はそれぞれ十数回すでに履いているので、だいたい同じ使用頻度で交互に履き続けられるように、10日ほどは GEL-NIMBUS 23 を履き続けるつもり。
 日中はときどき届くメールの処理を随時行いながら、15日締め切りの原稿の推敲。今日一日でほぼ完了してしまった。何日か「寝かせて」からまた見直す。
 推敲していて困ったのが電子書籍からの引用だ。頁数を示せない。フォントサイズを調整して紙版とまったく同じ総頁数にできればこの問題はほぼ解消するが、そうはいかないことのほうが多い。電子書籍の場合、選択したフォントサイズに応じて総頁中何頁という示し方はできるが、これは読み手が電子書籍版を持っていなければ意味がないし、論文ではこの表示方式はスタンダードではない。
 結局、今回の論文のためだけに何冊か紙版も買うことにした。仏語文献の場合、あまり躊躇うことはないのだが、邦語の文献は相当に躊躇う。なぜなら、送料が高くつくからだ。それに、本の価格より送料のほうが高くなるのがあまりにもバカバカしく、ついでにと関連書籍も購入したりするから、なおのこと出費が嵩む。
 論文で引用することが書き始める前からわかっている文献に関しては、すでに電子書籍版を持っていても、紙版も購入する。逆もまたしかり。頁数の問題だけでなく、それぞれに一長一短があるからだ。主要な文献は両方同時に購入することがここ数年多くなった。出費はそれだけ嵩むが、作業効率は両者を併用するとき最も良くなる。
 電子版では、複数の色のラインマーカーとコメント機能と検索機能を縦横に使う。集中して何時間も読むときは紙版でないと難しい。他方、走り読みのときや複数の本を同時に参照するときも紙版を使う。ただ、その際も、電子版の上掲機能を使う。そうすれば、ちょっと気になってマーカーを引いた箇所やコメント機能を使ってメモした箇所を後日瞬時に呼び出せるからだ。
 いずれにせよ、これは本を道具として使うときの話で、愉しみの読書についてはおのずと別の話になる。後者に関しては、私はいまだに紙の本をこよなく愛する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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