南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

しんどいけれど◯◯だから

2013-03-11 22:48:06 | ユニオン
「割り箸は1本では簡単に折れるが、まとまると相撲取りぐらいでないと折れない。
これが日本という国の力。
一人ひとりは弱いかもしれないが、国民として一致団結すると恐るべき力を発揮する」
こんな話を以前聞いたことがありました。

今日は連合静岡の事務局長・副事務局長とともに来期に向けたフリー討議。
4人のメンバーがおよそ4時間半、様々な思いをぶつけあいました。
たっぷり疲れましたが、割り箸がなんとなくまとまりはじめた感じがします。
しかしこうして思いを共有することが組織にとっては大変重要です。

結論はまだまだ出ませんが、とにかくやればやるほど“しんどい”という事実がそこにあることだけは分かりました。
でも“しんどい”けれども楽しいこともたくさんあります。
“しんどい”けれどもワクワクすることもたくさんあります。

きっとその“ワクワク感”に活動家は惹かれるんでしょうね。
今年の私のテーマは“ワクワク”です。
今日の討議でなにか“ワクワク”してきた感じがしますが、この“ワクワク感”がスタッフへのプレッシャーになるのかもしれませんね。
迷惑かもしれませんが、しょうがないと諦めてください。*\(^o^)/*

北京風春霞

2013-03-10 17:28:10 | Weblog
午前中一杯の自己啓発訓練を終えて、家族と合流して藤枝駅へ向かいました。
女房の知人が出店しているというイベントへの動員応援です。

お腹を空かせてイベント会場に入りましたが、午後1時を回っていたこともあってほぼ売り切れ状態でした。
他の出店の食べ物も買ったりして、ワインとビールを仕込んで遅い昼食。
静岡市の青葉イベント広場でも同様の経験がありますが、適当な出店規模と料理の質では藤枝が優っているような気がしました。


ところが2時を回った頃から目や鼻がチカチカ・グズグズしてきました。
なんとなくスモッグがかかってきた感じさえします。
黄砂の影響です。
急いで撤退しましたが、帰りの電車から山の方角を見ると、まるで春霞のようです。
テレビで見た北京の風景と同じ。
電車の乗客にも辛そうな人たちが目立ちました。
ほんとうに困ったことです。
これからPM2.5問題も含めてどうなっちゃうんでしょうか?

“聞く力”を鍛える

2013-03-09 19:39:06 | 読書
〈聞く力〉を鍛える (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


著者は「はじめに」で、こんな書き出しからはじめています。
「私たちは言葉を使ってコミュニケーションする生き物です。
毎日毎日、人と話をし、人の話を聞いて生きています。
話す。聞く。この2つが人間のコミュニケーションにとって、どちらも不可欠であることは言うまでもありません。
でもなぜか“話し方”教室はあっても“聞き方”教室はありません」

コミニュケーション学者のA・ウォルビンとC・Gコークリーは、相手の話をきちんと聞くことによって得られることを10個あげています。

1 売り上げの向上
2 顧客の満足度向上
3 従業員の満足度向上
4 生産性の向上
5 情報ベースの拡大
6 人間関係向上
7 家族関係向上
8 自己尊重心の向上
9 よろこび増大
10 人生が豊かになる

ちょっと分かりにくい“自己尊重心”のところだけ抜き出ししてみます。
「…この自己尊重心は、私たちが生きていくうえでとても大事なものだ。
これがないと、自分自身を成長させたり、高めていこうとする自己向上心が生まれてこない。
そして、困難にぶつかったり、失敗したりすると、自暴自棄になったり短絡的な行動に走りやすい。…
この自己尊重心は、子どもが育っていく過程で、親や周りの大人たちが、子どもをひとりの人間として尊重するように接することで育まれる。
そして、ひとりの人間として尊重するには、子どもの話をきちんと聞くことである。
そうすれば、子どもは(自分はひとりの人間として認識され、受け止められ、理解され、尊重されているんだ)と感じることができる」


(このことを20年前に学んでいれば…私の大反省です)

解雇規制?まだ緩めるの?

2013-03-08 12:46:50 | 政治
働く者にとって安倍政権の負の部分が次第に出てきました。
心配ですね。

もう十分と思えるほど首切りが蔓延しているのに…。
今日も二組の相談者が事務所に飛び込んできました。
解雇規制を緩和すると労働力移転が進む?冗談じゃありません。
どれほどの人間が仕事を失って苦しんでいるのか、どれほどの人間が雇用不安の中で怯えた生活をしていることか…この実態を永田町は知らないんでしょうか?
残念です。

ガルソン

2013-03-07 23:34:14 | グルメ
市役所で用事を済ませたらお昼時。
すぐ近くにカレーハウス“ガルソン”があります。
CBカレー同様に、ちょっと病みつきになるカレー屋さんです。

呉服町側の出口から歩いて1分、古びたビルの2階にある小さなカレーハウスです。
私がいつも頼むのは「ガルソンカレー」。
ミニサラダとミニヨーグルトがついて650円也。
野菜の具がのせられたカレーの上には生ミルクがかけられており、ブラックペッパーの小気味のいい切れ味がする不思議な味わいです。
35年の歴史が感じられるいいお店です。

夜は1万歩に足りず、会議終了後ついつい「狸の穴」へ繰り出してしまいました。
不覚にも…飲み過ぎました。

恒常的赤字国への危険性

2013-03-06 12:53:52 | 経済
TPP交渉参加に断固反対してきた自民党でしたが、政権を奪還してから参加に宗旨替え。
まあ無資源国家日本の将来に責任を果たすという意味合いでは、公約違反を責め立てることは避けるべきと思っていました。
ところが朝刊を読んでびっくりしました。

TPP交渉への参加を決めるにあたり、どうしても農業分野に聖域を残したいがために、交渉前にもかかわらず、自動車関税で譲歩を打ち出しました。
すでに自動車関税は日本側はゼロですが、米国側は乗用車(2.5%)とトラック(25%)に関税をかけています。
ここを譲って日本の国益に利するでしょうか?

日本は無資源国ですから、一定程度の貿易黒字がないと成り立ちません。
その輸出額の推移をみると、2008年総輸出額81兆円→2011年総輸出額65.5兆円で20%の減少です。
総輸出額に占める北米比率は、2008年15.3兆円(18.9%)→2011年10.7兆円(16.3%)で、中国(12.9兆円)に次ぐ大きなマーケットです。
輸出品目別に輸送機器の比率をみると、2008年20.1兆円(24.8%)→2011年14兆円(21.3%)で、一般機械(13.8兆円)電気機器(11.6兆円)を超える稼ぎ頭です。

このままTPP交渉が進展しても、日本の貿易黒字を支えてきた自動車産業にとってはあまり嬉しくないものになりそうです。
逆に「輸入自動車特別取扱制度」や認証手続きの簡素化を図る模様ですから、米国の自動車メーカーにとってはありがたい誤算です。
そうなると日本の自動車メーカーはすでに海外生産拠点は整備し終わっていますから、為替と相談しながら生産計画をグローバルに展開するだけです。

残念ながら今現在、雇用吸収力のある日本の産業で自動車産業に代わる新産業は育っておりません。
この円安とTPPを契機としてあと10年くらいは日本を支えてもらわないとなりません。
そうしないと2011年総輸出額65.5兆円-総輸入額68.1兆円=▲2.6兆円の貿易赤字が恒常的になってしまい、円安不況・物価高の惨憺たる日本社会に突入します。



ネット選挙解禁への準備

2013-03-05 12:55:36 | 政治
夏の参院選からこれまで禁止されてきたネット選挙が解禁となりそうです。
ネット選挙とはどんなものなのかそろそろ真剣に考えていかねばなりません。
選挙中もHPの更新ができたり、メールやブログなどでの情報拡散ができるなどという表面的な事柄だけにとらわれていると、真の活用はできません。

米国大統領選で名を馳せた政治評論家がいます。
2008年の大統領選で全50州における投票結果を49州で的中させたネイト・シルバー氏です。
昨年の大統領選挙でも投票前日には全米50州の勝敗を完璧に的中させました。
シルバー氏は選挙区の様々な情報、世論調査の結果といった関連データーを収集し、それらのデータを分析する確率論的選挙予測モデルを確立させたそうです。

またオバマ陣営の選対本部には「ITチーム」が置かれ、各州の有権者データを分析、趣味・嗜好・動向を把握して、どんなセレブを応援に起用すれば最大限の効果が期待できるのかまで練り上げたそうです。
激戦予想の州ではさまざまなシナリオを想定して毎晩6万6千回も結果をシュミレーションにかけていたそうです。

面白いサイト(衆議院選挙とYahoo検索の驚くべき関係)があります。
Yahooが先の総選挙で得た検索情報などをデーター化してまとめあげたレポートです。
たとえば「政党名検索数と得票数の分布図」や「SNS投稿数と得票数の散布図」など興味深いデーターが集められています。
従来通りの選挙活動も重要ですが、新たなネット選挙の活用も欠かせなくなるでしょう。

便利で不便な時代

2013-03-04 17:10:31 | Weblog
いまさらインターネットの無い社会に戻れないくらい便利な世の中になりました。
ところが様々なサービスを利用するにあたり、確認用IDやパスワードを求められます。
銀行のキャッシュカードやネットバンキングも同様です。

Evernoteという便利なサービスがあります。
Web上にあるサイトにメモ文書や写真やPDFを保存すると、家や外出先からも閲覧したり印刷できる優れものです。
私がいま一番重宝しているサービスでもあります。

ところがこのEvernote会員のパスワードが全員分盗まれたという連絡が入りました。
サイト事務局からは、パスワードをリセットし再設定するようにとの指示。
しかも他のサービスやサイトと同じパスワードを使用しないようにという注意書きまであります。

困るのはこれなんですよね。
いくつものパスワードができてしまい管理ができなくなってしまいます。
もうすでにその段階に達していますからどうすればいいんでしょうか?
まさかパスワード管理表をEvernoteに保存しておくこともできません。
誰かいい知恵をください。

米国流「労働権法」

2013-03-03 18:05:59 | ユニオン
気になる記事を読みました。

「…昨年12月、米国ミシガン州で「労働権法」が成立、これにより全米24州で労働権法が導入されたことになるとの報道に接した。
いったい何を今更との疑念で調べると、何とこの「労働権法」なるもの、日本における「労働権」とは、ほぼ全く逆の意味に近く、その内容は「雇用条件としての労働組合加入義務づけの禁止や、全従業員からの強制的な組合費徴収を違法と定めたもの」などだそうで、労働組合への加入は任意で判断できる権利を指すそうだ。
これをいわゆる「労働権」と称しており、日本における労働組合の権利保護総体を意味する「労働権」とは、かなり異なる用い方だ。…」

このことを簡潔に日本流であらわすと、このようになります。
「全米48州の半分がユニオンショップ協定と、組合費のチェックオフ協定を法律で禁止しました」

州政府によって法律が制定される米国、この労働政策は共和党によって推進されてきましたが、とうとうここまできてしまいました。
労働組合に支持基盤を持つ民主党からすれば対立する共和党との政策論争のタネになるはずですが、どうしてこうなってしまうのでしょうか?

米国の労働組合組織率は1960年代の30%をピークに年々減少しており、いまや10%です。
民主党は労働者を守る立ち位置にいますが、労働組合の組織率が低下すればするほど、組織的なガードが下がり、労働組合を守る法律(労働組合法)や、労働者を守る仕組み(労働関係諸法)が壊れていきます。
結果して、労働者の地位や権利が損なわれていきます。

その関係性をどうすれば社会(有権者)に訴えることができるのでしょうか?
我が日本は10年遅れて米国の後追いをしています。
この問題は日本の近未来の問題でもあります。

私たちの立場

2013-03-02 17:11:49 | ユニオン
【私たちの立場】
我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ。
同時に未来への責任を果たすため、既得権や癒着の構造と闘う改革政党である。

これは民主党の綱領の一部です。
今日行われた民主党県連の定期大会で来賓として記念講演をした細野豪志衆院議員(幹事長)から、参加者に対して綱領の説明がされました。
そのなかで「働く者」という言葉について特に詳しく解説がありました。
「…働く者というとすぐに連合をイメージされるようですが、綱領で言う働く者とは6000万人を超える働く人たち全体のことです。
もちろんその中に675万の連合組合員も含まれることは当然ですが…」

大会終了後、さっそくこの言葉に反応したマスコミの皆さんが私を取り囲んで質問しました。
『あの働く者についての発言を不快とは感じませんでしたか?』
「えっ、どうしてですか?まったく違和感は感じませんよ」
民主党を敵視する勢力は戦略的に、連合と民主党を一体化し、あたかも既得権益を守らせるグループだとPRしています。
マスコミの皆さんもそれに洗脳させられているようでした。

午後は某労働組合の春闘研修会講師でした。
2013年連合春闘方針を説明するための講師ですが、今年の方針は「すべての労働者のための闘い」です。
なぜ非正規労働者のために要求を掲げるのか、そのことを理解してもらうために「ロッチデールの人々」という古いビデオを見てもらいました。
そこが原点だからです。

この単組ではこの方針を受けて、「労働契約法」で定められた有期から無期契約への切替要求権を法定の5年から3年にとの要求を掲げました。
そのことを組合員に理解してもらうための努力だけでも並大抵ではないはずです。
講演の最後にその努力に敬意を表しました。

研修会を終えて事務所へ戻ると、相談ダイヤルのベルが鳴りました。
朝の相談ダイヤルは事務局長が取りましたが、今度は私が…。
私たちはすべての“働く人の味方”です。