TPP交渉参加に断固反対してきた自民党でしたが、政権を奪還してから参加に宗旨替え。
まあ無資源国家日本の将来に責任を果たすという意味合いでは、公約違反を責め立てることは避けるべきと思っていました。
ところが朝刊を読んでびっくりしました。
TPP交渉への参加を決めるにあたり、どうしても農業分野に聖域を残したいがために、交渉前にもかかわらず、自動車関税で譲歩を打ち出しました。
すでに自動車関税は日本側はゼロですが、米国側は乗用車(2.5%)とトラック(25%)に関税をかけています。
ここを譲って日本の国益に利するでしょうか?
日本は無資源国ですから、一定程度の貿易黒字がないと成り立ちません。
その輸出額の推移をみると、2008年総輸出額81兆円→2011年総輸出額65.5兆円で20%の減少です。
総輸出額に占める北米比率は、2008年15.3兆円(18.9%)→2011年10.7兆円(16.3%)で、中国(12.9兆円)に次ぐ大きなマーケットです。
輸出品目別に輸送機器の比率をみると、2008年20.1兆円(24.8%)→2011年14兆円(21.3%)で、一般機械(13.8兆円)電気機器(11.6兆円)を超える稼ぎ頭です。
このままTPP交渉が進展しても、日本の貿易黒字を支えてきた自動車産業にとってはあまり嬉しくないものになりそうです。
逆に「輸入自動車特別取扱制度」や認証手続きの簡素化を図る模様ですから、米国の自動車メーカーにとってはありがたい誤算です。
そうなると日本の自動車メーカーはすでに海外生産拠点は整備し終わっていますから、為替と相談しながら生産計画をグローバルに展開するだけです。
残念ながら今現在、雇用吸収力のある日本の産業で自動車産業に代わる新産業は育っておりません。
この円安とTPPを契機としてあと10年くらいは日本を支えてもらわないとなりません。
そうしないと2011年総輸出額65.5兆円-総輸入額68.1兆円=▲2.6兆円の貿易赤字が恒常的になってしまい、円安不況・物価高の惨憺たる日本社会に突入します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/c1/918530becdca8c88d59f36b2eed2cbc1.jpg)
まあ無資源国家日本の将来に責任を果たすという意味合いでは、公約違反を責め立てることは避けるべきと思っていました。
ところが朝刊を読んでびっくりしました。
TPP交渉への参加を決めるにあたり、どうしても農業分野に聖域を残したいがために、交渉前にもかかわらず、自動車関税で譲歩を打ち出しました。
すでに自動車関税は日本側はゼロですが、米国側は乗用車(2.5%)とトラック(25%)に関税をかけています。
ここを譲って日本の国益に利するでしょうか?
日本は無資源国ですから、一定程度の貿易黒字がないと成り立ちません。
その輸出額の推移をみると、2008年総輸出額81兆円→2011年総輸出額65.5兆円で20%の減少です。
総輸出額に占める北米比率は、2008年15.3兆円(18.9%)→2011年10.7兆円(16.3%)で、中国(12.9兆円)に次ぐ大きなマーケットです。
輸出品目別に輸送機器の比率をみると、2008年20.1兆円(24.8%)→2011年14兆円(21.3%)で、一般機械(13.8兆円)電気機器(11.6兆円)を超える稼ぎ頭です。
このままTPP交渉が進展しても、日本の貿易黒字を支えてきた自動車産業にとってはあまり嬉しくないものになりそうです。
逆に「輸入自動車特別取扱制度」や認証手続きの簡素化を図る模様ですから、米国の自動車メーカーにとってはありがたい誤算です。
そうなると日本の自動車メーカーはすでに海外生産拠点は整備し終わっていますから、為替と相談しながら生産計画をグローバルに展開するだけです。
残念ながら今現在、雇用吸収力のある日本の産業で自動車産業に代わる新産業は育っておりません。
この円安とTPPを契機としてあと10年くらいは日本を支えてもらわないとなりません。
そうしないと2011年総輸出額65.5兆円-総輸入額68.1兆円=▲2.6兆円の貿易赤字が恒常的になってしまい、円安不況・物価高の惨憺たる日本社会に突入します。
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