〈聞く力〉を鍛える (講談社現代新書) | |
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講談社 |
著者は「はじめに」で、こんな書き出しからはじめています。
「私たちは言葉を使ってコミュニケーションする生き物です。
毎日毎日、人と話をし、人の話を聞いて生きています。
話す。聞く。この2つが人間のコミュニケーションにとって、どちらも不可欠であることは言うまでもありません。
でもなぜか“話し方”教室はあっても“聞き方”教室はありません」
コミニュケーション学者のA・ウォルビンとC・Gコークリーは、相手の話をきちんと聞くことによって得られることを10個あげています。
1 売り上げの向上
2 顧客の満足度向上
3 従業員の満足度向上
4 生産性の向上
5 情報ベースの拡大
6 人間関係向上
7 家族関係向上
8 自己尊重心の向上
9 よろこび増大
10 人生が豊かになる
ちょっと分かりにくい“自己尊重心”のところだけ抜き出ししてみます。
「…この自己尊重心は、私たちが生きていくうえでとても大事なものだ。
これがないと、自分自身を成長させたり、高めていこうとする自己向上心が生まれてこない。
そして、困難にぶつかったり、失敗したりすると、自暴自棄になったり短絡的な行動に走りやすい。…
この自己尊重心は、子どもが育っていく過程で、親や周りの大人たちが、子どもをひとりの人間として尊重するように接することで育まれる。
そして、ひとりの人間として尊重するには、子どもの話をきちんと聞くことである。
そうすれば、子どもは(自分はひとりの人間として認識され、受け止められ、理解され、尊重されているんだ)と感じることができる」
(このことを20年前に学んでいれば…私の大反省です)
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