未来ビジョンが組織を変える―企業・団体・コミュニティを再生するための8つのステップ | |
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日本社会はいろいろな面で行き詰まっています。
その理由として「共同体の崩壊と個人の分散化(ウェンデル・ベリー)」を挙げています。
この行き詰まりを打破して、たとえ経済的には低成長であっても個々人が自由にのびのびと暮らしていける社会、個々人が企業や組織やコミュニティの一員として互いに助け合うことができるような未来の社会をつくることが必要だと訴えています。
これはそうした未来社会を築けるようにするための戦略策定「未来ビジョン創造法」をまとめた本です。
従来の「問題解決法」とはアプローチの方法が異なります。
「未来ビジョン創造法」8つの基本ステップ
【ステップ1】過去を振り返る:歴史に学んで新しい時代のトレンドをつかむ
【ステップ2】うまくいっていることとうまくいっていないことを確認する : 今起こっている現状を正しく評価する
【ステップ3】価値観と信念を確認する : ほんとうに望むものは何か…を知る
【ステップ4】関連する出来事、発展、傾向を確認する : 未来に関しての重要な情報源を見つける
【ステップ5】未来ビジョンをつくる : 単なるスローガンではなく、未来ビジョンのイメージは具体的で詳細につくる
【ステップ6】未来ビジョンを具体的な行動目標に転換する : 第一段階(達成基準を定める)ー第二段階(行動目標を設定する)
【ステップ7】行動計画を立てる : 未来への道筋を一歩一歩建設する
【ステップ8】計画を実行するための枠組みを作る : 行動計画を組織全体に広める
(歴史を学ぶ、過去を振り返るということはどんな場合にも欠かせないプロセスですね)
歴史の各時代にはそれぞれの時代を支配した固有のテーマがあります。
それとともにそれぞれの時代に初めて現れるテーマがあることに気づきます。
人類は狩猟採取から、農耕、産業化、情報技術へと文明を移行させてきました。
歴史はつねに動いています。
過去を振り返るということは、時代を支配しているテーマを正しく理解し、ようやく現れ始めたテーマが見えやすくするということです。
そしてそれは、自分たちが望む未来を選択するのに役立つはずです。