南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

労働相談で得るもの

2010-04-13 13:08:05 | ユニオン

このところほぼ毎日といってよいほど事務所へ相談者が訪れてきます。
電話による相談も相変わらずですが、やはり面談しないと適確なアドバイスはできません。
相談者の中には行政センターから紹介されてくる方もおります。
連合静岡メイトも無事立ち上がり、事務局スタッフはてんてこ舞いの状況です。

私たちのこの相談業務はある種のボランティアです。
専門的知識を持たないとこのボランティアはできませんから、日々の学習を怠るわけにはいきません。
ここでは産別から派遣された人と、連合静岡直雇用のスタッフでチームをつくっています。
他県の地方連合では、産別派遣スタッフには労働相談を受けさせないところもあるようですが、連合静岡では一定期間の研修期間を過ぎれば積極的に電話対応をしていただきます。

相談業務はある種のボランティアであると述べましたが、ボランティアとは誰のためでもなく“自分自身”のためにやるものです。
相談に見える方は、雇用や労働条件などに関して悩みをもつ人たちです。
もちろん“受け手”である私たち自らが進んでその重荷を背負う心意気が求められます。
その心意気なくして嫌々相談を受ける人間はここでは不要ですし、そんなスタッフは誰一人としておりません。
加えて“受け手”である私(スタッフ)自身は、私自身のことを知らねばなりません。
法律や各種知識もそうですが、相談者との接し方や、分かり易い話し方などなど、1本の労働相談電話を通して、私たちは自分自身の至らなさを知ることになります。
10本とれば10本分の、100本とれば100本分の至らなさに気づきます。

今日もベテランスタッフが丁寧に応対していました。
誰のためでもない自分のために努めているスタッフには慢心というものがまったく見られません。
まさしく労働相談を通して磨き上げられていくその姿に私はいつも心を打たれます。