雪野山古墳は、東近江市と竜王町、近江八幡市との境界にある雪野山の山頂にある古墳で、石室が全く荒らされていない未盗掘の状態で発見されました。
平成元年から発掘調査を始め、石室からは、三角縁神獣鏡や漆を丁寧に塗った矢を入れる容器「ユキ」など、多くの副葬品が出土し、当時大変話題になりました。
今年は雪野山古墳の発掘調査が行われてから25周年を迎え、また、平成26年3月に国史跡に指定されたことを記念し、10月25日(土)に「雪野山古墳-過去・現在・未来-を語るシンポジウム」を開催されました。
このシンポジウムでは、まず雪野山古墳発掘調査団長を務めた大阪大学の都出比呂志名誉教授らが古墳に秘められた謎に迫る講演会を行います。その後、3人の考古学者によるシンポジウムを行い、雪野山古墳の今後のあり方について話し合っていただきます。
講演会
■「雪野山古墳発掘の経緯と成果」
講師:都出比呂志氏(雪野山古墳発掘調査団長・大阪大学名誉教授)
■「近江の前方後円墳と雪野山古墳」
講師:小笠原好彦氏(東近江市文化財保護審議会委員・滋賀大学名誉教授)
■「雪野山古墳と近江周辺地域」
講師:菅谷文則氏(奈良県立橿原考古学研究所所長・滋賀県立大学名誉教授)
シンポジウム
テーマ:これからの雪野山古墳
出 演:講演会で登壇いただいた3名
その他
蒲生コミュニティセンターで雪野山古墳出土の鏡(国の重要文化財)を展示。