所在地:甲賀市水口町高山字沢山 map:http://yahoo.jp/Q9oEYr
現在の状態 :山林・宅地
遺構:曲輪・土塁・空堀
区 分::居館
築城者:高山氏
築城時期:室町期
有名城主:高山氏
訪城日:2014.3.28
高山集落の北西に接した山中には、中世城郭が点在している。その中では最も南方で、集落に接する山林裾部に所在するのが高山屋敷である。高山屋敷は大まかには空堀と土塁で四方を廻らせた甲賀に特徴的な方形単郭プランである。特に西から北にかけた山側に接するところでの空堀は深く、土塁との高低差は5mを越え、一番の見どころだ。南東隅に虎口が開口している。
高山屋敷は、高山集落の一部のような位置にある。「甲賀郡志」によると、現在の光照寺である一学殿屋敷跡も高山屋敷の範囲との記述があり、付近の集落を見渡すと、他にも標高が近い高台に建つ宅地が目につく。そのため、かつての高山屋敷は、周辺の宅地を含む範囲であった可能性もある。
北方の山中には5つの単郭があり、これを総称して御姫屋敷城と呼ぶが、御姫屋敷城の最も南方にある曲輪は、高山屋敷の東に隣接する宅地に付属した格好になっている。
参考資料:滋賀県中世城郭分布調査(甲賀)、淡海の城、甲賀の城、甲賀郡誌
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