城郭探訪

yamaziro

講座「明智光秀の故地は近江か」講師:長谷川博美氏・丸山竜平氏

2014年05月18日 | 歴史講座・フォーラム

 「坂本城を考える会」主催
の「近江出身伝説考察と坂本城天守幻想」の記念講演があり、参加してきました。

毎年、「坂本城を考える会」では、坂本城や明智光秀に関する講演をされているようです。地域住民が郷土の歴史を学び、史跡を守り、後世に伝えて行
く活動をされてことに敬意を表したいと思います。

今回の講師は、中世城郭研究家 長谷川博美氏と丸山竜平氏。

長谷川氏の詳細なレジュメ

明智光秀の出生地が何処か。良質の文献が残っていないのでやはり伝説になってしまいます。 
その中で、新たに多賀町佐目が上がってきました。ここには、明智十兵衛屋敷の伝説があり、明智につながっているようです。

■日本各地の明智三秀出世伝説

・「美濃国諸旧記」巻11・・・土岐氏一族(岐阜県可児市)

・「明智軍記」に美濃国明智城とある(岐阜県恵那郡明智町)

・伝承・・・「美濃誌」に土岐四朗基頼と豪族中洞源右衛門の娘の間に光秀誕生、後可児の明智氏に養子(岐阜 県山形郡美山町)

・「明智一族宮城家相伝系図」「大日本史科第11編之1」明智光秀は1528年8月17日石津郡多羅に生、多羅は進士家居城、母は明智家当主「明智光綱」の妹・・・後、養子として明智城に入る(大垣市上石津多良)

・若狭国「若州観跡禄」「若狭守護代年数」では、若狭国遠敷郡小浜の鍛冶職人・冬広の次男。家業を嫌い近江佐々木六角に士官とある

・「校合雑記」は、丹波国桑田郡明石(京都市右京区京北)に出生、明智を名乗り丹波国守護細川家に士官・

・滋賀県犬上郡多賀町佐目「近江興地史略」「淡海温故禄」「佐々木木間攫」に伝承記録

明智光秀伝説の城「腰越の城:仮称」を探訪するに参加して

  中世の城郭を研究、ここにお城があったらしい、あってもおかしくはないと地道に研究、現地を調査。そして複数の出城の存在を発見確認されている方の現地見学会と現地講演が開催されたので出かけました。 その研究家は長谷川博美氏です。

「淡海温故録」に犬上郡多賀町佐目に明智光秀伝説の存在が記されている。また、佐目集落の南東端に位置する十二相神社の正面に明智屋敷(通称:十兵衛屋敷)の伝承地がある。これらの伝説に関連する中世城郭と推測されるが、詳細は不明である。

腰越の城(こしごえのしろ)

所在地 : 多賀町佐目

形  式 : 山城(標高423.1m)

 

 

丸山先生もコメントで「そうであってほしいなー。」と話され、是非行ってみたい!

「坂本城天守幻想」のお話です。縄張り図から坂本城天守閣の隣に「小字城」という一回り小さくした【小天守】があったようです。

 光秀は、ここで戦の合間に湖上高く上がる月を見ながらひと時のやすらぎと、次の戦略を・・・・!

今日は、数十名の参加者が1時間半余り、講演に聞き入りました。

 

講演会終了後 

長谷川博美氏 山脇山城(現地測量図)ネット記事スクープ

山脇山城「明智陣伝承」明智光秀の巨大図面 5/11本邦初披露。畳一枚分あり。

     

本日も訪問、ありがとうございました。感謝!


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