東芝第3世代320列CTが、大阪鉄道病院にタイミング的にいち早く導入されて、従来の320列機種より、高画質、低被曝で検査可能になっています。Aquilion ONE/ViSION FIRST Editionというのが正式名称です。大阪鉄道病院主催の2015.9.12の病診連携による生涯教育研修会で内容についての説明となりました。従来の320、64列東芝CTと比較して、小型目覚まし時計を実際撮ったCT比較画像で、よりアーチファクト少なく、よりくっきりと中の隔壁が見えてるのがお分かりになると思います。また、被曝低減ソフトAIDR 3D enhanceがルーチン的に使用でき低被曝撮影となり、良いです。
日本交通医学会の評議員に推薦されました。日本医学会の38番目の正式の分化会でもある100年を超える由緒ある分化会です。
日本交通医学会の歴史
1914.7.10 日本鉄道医協会設立
1941.4.20 日本鉄道医学会と改称
1947.4.2 日本交通医学会と改称
1950.4.17 日本交通災害医学会と改称
1950.4.20 日本医学会第38分科会となる
1967.3.7 日本交通医学会と改称
日本鉄道医協会ことはじめ
日本医学会の分科会として現在もその活動を続けている日本交通医学会が、日本鉄道医協会として設立されたのは大正3年のことである。 初代会頭である東京帝国大学第二外科佐藤三吉教授が、時の鉄道院総裁仙石貢工学博士に日本鉄道医協会設立を以下のように報告した。
災害医学は医学の一分野として己に独立の位置を占め泰西に於てはその研究大に見るべきものありと雖も、我国の現状は未だ其の努力の跡を認むるを得ず。顧みれば、我鉄道院に於ては、大正元年度に於て約一萬九千人の負傷を出したる如き状態にして、是が研究は忽にすべからざるものあり。又鉄道衛生に関しても、一般衛生の進歩に随ひ、諸種の施設研究を要すべく、特に結核予防の如きに至りては、結核予防協会の設立あり、又結核療養所国庫補助の制定ある現状にして、これらの主旨に則り鉄道部内に於ても協力事に従ふの必要に迫れり。此時に際し我鉄道院の医務衛生に従事するものを集めて一団を作り災害医学及鉄道衛生の研鑽に力を致し旁相互の親睦を敦ふするは時宜に適するものなるを信じ本年三月青山胤通、北里柴三郎、栗本庸勝、佐藤三吉発起者となり、四百二十七名の該関係医師に別紙規約案を送り鉄道医協会設立の事を諮りたるに、何れも進んで賛成の意を表せり。依てさらに賛成者の承認を受け第一次総会を開くまで、会頭に佐藤三吉を、理事長に栗本庸勝を、理事に山口秀高、内藤楽、井村英次郎三名を挙げ、本月十日本協会を成立せり。尚機関雑誌は来る九月下旬第一号を発刊する運に相成居候 。
日本交通医学会会誌の沿革
学会誌は、大正3年12月15日に「日本鉄道医協会雑誌」が月刊誌として発行された。昭和19年4月から昭和22年2月までは戦争の影響で印刷事情が悪く、雑誌の発刊を一時中断したが、昭和22年3月「交通医学」と改名し、原則として年6号の刊行を続けている。
日本交通医学会ホームページの沿革
2002年6月8日に、日本交通医学会ホームページが開設された。サーバーは大学病院医療情報ネットワーク(UMIN)を利用した。ホームページの作製は古瀬 彰理事長が自ら行った。トップページの電車の画像はJR山手線の車両を左右に引き伸ばしてスピード感を出したものである。その後のホームページの更新は、2011年5月までは古瀬 彰理事長が自ら行っていたが、2011年6月以降は外部に委託することとなった。
第5回洛中洛外IVR勉強会が、7.14フランス革命記念日に京都府立医大臨床北講堂でありました。
転移性膵癌のアブラキサン、ジェムザール併用療法の有用性が報告され、治療開始から2年経過した時点では、併用療法の患者の生存率は9%、ジェムザール単独療法の患者の生存率は4%でした。 併用療法を受けた患者の無増悪生存期間の中央値は5.5カ月 で、ジェムザール単独療法の患者では3.7カ月 でした。腫瘍奏効率は、併用療法で23%、ジェムザール単独投与で7%でした。アブラキサンは昨年年末に日本でも認可され、大阪鉄道病院でも使用され効果を認めました。今後の膵癌治療の一筋の明かりがさした感じですね。
これはイメージ図ですが、膵癌は発見困難な癌で、癌死因の5位になります。ダイナミックCT,MRIでないと発見困難で、ドックでするとすれば、MRCPの拾い上げくらいです。従来のジェムザール治療では効果なくほとんどがどんどん大きくなる印象でした。この併用療法は期待できそうです。
以下はコピペ
ナブパクリタキセルとゲムシタビンの併用で転移性膵癌患者の生存率が改善/NCI臨床試験結果
2013年11月15日掲載
要約
国際ランダム化第3相試験において、ナブパクリタキセル(商品名:アブラキサン)(アルブミン結合パクリタキセル)および ゲムシタビン(商品名:ジェムザール)の併用療法を受けた転移性膵臓癌患者は、ゲムシタビンの単独療法を受けた患者よりも生存期間が延びました。両薬剤を投与した患者では、疾患が悪化することなく生存した期間(無増悪生存期間)も長くなりました。
出典
2013年10月31日New England Journal of Medicine誌(ジャーナル抄録参照)
背景
膵臓癌は稀な疾患であり、米国で毎年診断されるのは4万5000人程度ですが、米国の癌関連死因の中で第4位を占めます。膵臓癌は進行した病期において診断されることがほとんどのため、すでに 癌は体の別の部分に広がって(転移して)います。転移性膵癌患者の診断後の5年生存率は2%にすぎません。 化学療法薬剤であるゲムシタビンは、15年以上の間、転移性膵癌患者に対する標準的な初回治療となっています。転移性膵癌を対象として新しい薬剤を単独またはゲムシタビンとの併用で試す臨床試験は数多く実施されてきました。その中で唯一、FOLFIRINOXとして知られる化学療法だけが膵癌患者の生存率を向上することが臨床試験で示されています。 ナブパクリタキセルは、化学療法薬剤であるパクリタキセルの形態の1つであり、ヒトアルブミンタンパク質に結合した状態でナノ粒子に封入されています。パクリタキセルをアルブミンに結合することで、体内に注入された後にパクリタキセルの溶解性を維持するための溶剤が不要になります。溶剤はアレルギー反応や副作用の原因にもなります。さらにアルブミンは、分裂細胞に栄養素を届ける上で重要な役割を果たします。腫瘍細胞が生き続けるには栄養が豊富に必要ですが、パクリタキセルをアルブミンに結合しておくと、腫瘍細胞にパクリタキセルを送達することができます。 ヒト膵臓癌細胞由来の腫瘍を有するマウスの研究では、ゲムシタビンとナブパクリタキセルの併用が、いずれかの薬剤の単独よりも有効であったことが示されています。第1/2相試験の結果からは、未治療の転移性膵臓癌患者に対する併用療法の有効性が強く示唆されています。
試験
転移性膵臓腺癌臨床試験(MPACT)は、北米、ヨーロッパ、オーストラリアで実施されました。化学療法未治療の861人の転移性膵臓癌患者がナブパクリタキセルとゲムシタビンの併用またはゲムシタビン単独のいずれかにランダムに割り付けられました。患者はカルノフスキー・パフォーマンススコアが70以上の患者が試験に適格とされました(カルノフスキースコアが70の患者は、身の回りのことは自分でできますが、日常的な活動や仕事に従事することはできません)。本試験の主要評価項目は全生存期間、副次評価項目は無増悪生存期間および 腫瘍奏効率でした。試験に参加するにあたっての年齢制限はありませんでした。 試験はナブパクリタキセルの製造元であるセルジーン社の資金援助を受けています。試験責任医師は、トランスレーショナル・ゲノミクス研究所(米国アリゾナ州)のDaniel Von Hoff医師でした。
結果
併用療法を受けた患者の全生存期間の中央値は8.5カ月 で、ゲムシタビン単独療法の患者では6.7カ月 でした。この全生存期間の差は、統計学的に有意な差でした。 治療開始から1年経過した時点では、併用療法の患者の生存率は35%、ゲムシタビン単独療法の患者の生存率は22%でした。治療開始から2年経過した時点では、併用療法の患者の生存率は9%、ゲムシタビン単独療法の患者の生存率は4%でした。 併用療法を受けた患者の無増悪生存期間の中央値は5.5カ月 で、ゲムシタビン単独療法の患者では3.7カ月 でした。腫瘍奏効率は、併用療法で23%、ゲムシタビン単独投与で7%でした。 併用療法の場合の全生存期間と無増悪生存期間の向上は、年齢、性別、腫瘍の広がりの程度などの事前に定めた特性で定義される患者サブグループにおいても認められました。 両剤を併用した患者は、ゲムシタビン単独投与の患者よりも治療期間が長く、薬剤の累積用量も多かったことが試験責任医師から報告されています。 いくつ かの副作用(好中球減少症、末梢神経障害、疲労など)は、併用療法の患者の方が高い率で発生しました。 2013年9月、米国食品医薬品局(FDA)は、MPACT臨床試験の結果に基づき、転移性膵臓癌患者の治療においてゲムシタビンとの併用でナブパクリタキセルを使用することを承認しました。
制限事項
本試験には患者の生活の質の測定は含まれていませんでした。しかし、Von Hoff医師は電子メールの中で、膵臓癌に最も多い症状である腹痛が併用療法の患者で改善する場合が多いことを述べています。また、自験例として「患者は、この併用療法を開始して数週間で腹痛が軽減する」とも述べています。 試験参加患者の約7%は、カルノフスキー・パフォーマンススコアが70でした。これは全身状態不良であるとみなされるスコアです。ただし、参加患者は全体としては、膵臓癌と診断される多くの患者よりも全身状態がよかったと、NCIの癌治療・診断部門(Division of Cancer Treatment and Diagnosis)のJack Welch医師は述べています。したがって、試験結果は、この疾患を持つ多くの患者に一般化できるとは限らないとWelch医師は指摘しています。
コメント
Welch医師は次のように述べています。FOLFIRINOXおよび ナブパクリタキセル-ゲムシタビン併用レジメンは、急速に臨床で採用されており、今では全身状態が良好な転移性膵臓癌患者の初回治療として推奨されます。
「ここで、どちらのレジメンがより優れているのかという大きな疑問がありますが、明白な答えは出ていません」
FOLFIRINOXレジメンは「発表のとおり非常に効果的です。患者を選べば治療の良い選択肢になり得ます」とVon Hoff医師は電子メールで述べています。ただし、Von Hoff医師によると、FOLFIRINOXは「多くの臨床医が毒性が強すぎると考え」ており使用が制限される可能性もあります。
七夕の夕べin 四天王寺に行って来ました。天の川を再現したと言われるイルミネーションが、午後7時から点灯されました。両端には願い事が結びつけられた笹の枝が壁のように取り囲んでいました。流れる星のような演出は、こじんまりとしていましたが、とても綺麗でした。
http://www.suizou.org/pdf/cq01.pdf
今日は、第58回なにわ臨床画像研究会です。僕ら仲間内では、うなぎの会、とか言って、美味しい1.5人前のうな重を楽しみにしてます。
元世界一広い読影室?! その1
大津市皇子山公園の早咲きの桜初御世櫻(ハツミヨザクラ)がようやく咲き始めました。彼岸桜の一種です。
第四回洛中洛外IVR勉強会が、県立釜石病院の放射線診断科長の早川克己先生をお迎えして、京都府立医大 旧図書館階段教室3階で、3.14土曜日にとりおこなわれました。
診療放射線技師の坂本一郎さんの送別会が3月13日にとりおこなわれました。京都府立医大放射線科の血管造影IVR部門に30年も携わられ、いろんな研究、IVRに携わられた放射線科、脳外科、消化器外科、消化器内科の若き医師たちの良きアドバイザーでもあられました。僕が研修医2年目の時に、診療放射線技師として京都府立医大に就職され、血管造影IVR部門を中心に活躍されました。僕が、聖マリアンナ医大から京都府立医大に帰ってきてからの卒後5年目から9年間と、平成8年から10年までの3年間ご一緒にお仕事させてもらいました。竹内准教授の挨拶のあと、外部からのドクター代表の僕挨拶です。坂本さんのいつも爽やかな素敵なご性格のこと、最初は、カテーテルをお湯で形成してよく作った話、藤田先生は慶應から井戸式のループカテーテルを持ち帰った話、僕が先端をsigmoidにしたループカテーテルを作って、AJRというアメリカの有名な雑誌にも掲載されたのですが、それが一世風靡して、京都府立医大、および関連病院のみならず、大阪大学を含め関西のたいていの大学病院、その関連病院の血管造影IVR室にこのOHNOカテーテルが置かれていたことも昔話でしました。1シリーズ17枚程度の大角のカットフィルムをフィルムチェンジャーに詰め込んで、2.3 1.3 1/2残りなどのプログラムで撮像していて、そのマガジンラックを担いで暗室で急いで詰め込んだ話。
世界一広い読影室?!
む今日は、月一回のカットでした。 あべのキューズモールにある、美容室 La Blessに行ってます。シャンプーの後にカットですが、すごく落ち着いた中で上手にカットしていただけます。たまたま初日が、長谷川 晶 店長にしていただいたので、ずっと店長です。 帰りしなに次はいつにしましょうかと、決めていただけるのて、後押しされる感じでらくです。 昔から、散髪は、じっとしているのが緊張で、苦手でした。 店長とのツーショットは、少し緊張から解放された顔してるでしょう?