著者は言わずと知れた元大蔵省財務官・「ミスター円」です。この本の主旨は、欧米経済の歴史的凋落と中国・インドの新興国経済の興隆によって、ドルの基軸通貨としての役割が弱体化するなかで為替の世界は無極化する…といったところでしょうか。この主張の絶対的根拠は、「ドル暴落はありえない」というテーゼです。アメリカの対外債務はドル建てであるから、ドル安局面でも他の諸国とは異なって債務増とはならない。ドル安はアメリカの輸出を増やしてGDPの増加をもたらす。したがって、ドル安はアメリカにとってプラス要素こそあれマイナスはほとんどない、と説明されています。そうでしょうか?ドルの評価はアメリカ帝国主義という国家・体制に対する“評価”の問題ですが、これはマーケット関係者によって下されるものではありません。階級闘争の現場で規定されるものであり、労働者階級がその闘い=プロレタリア革命の進展によって“評価”するのです。こうした歴史の原動力を考察の外において、単純なバランスシート上で行なわれる議論はダメです。
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区役所前昼情宣。毎週金曜日、婦人民主クラブ全国協議会杉並支部の仲間と一緒に継続しています。あまりに暑くて水分補給で役所内の自販機に向かおうと途中でゼッケンをはずしていたら、自転車整理をしている労働者から「まだ30分しかやっていないじゃないか!」のゼスチャー。「まだこれからこれから」のゼスチャーを返す。
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