国鉄労働組合(国労)は静岡県伊東で定期大会を開催し、四半世紀に及ぶ1047名解雇撤回闘争の終結を確認しました。闘いを継続しようという被解雇組合員が存在するにもかかわず、国労執行部は闘いを放棄する方針をゴリ押ししました。「再雇用要求の断念」の言葉によく表わされているように、政府・国鉄当局によって解雇された仲間の首切りを許さないという「怒り」がまったく消え失せています。労働組合の闘いですから、闘争を集約するという局面は確かに間々あることです。しかしこの1047名解雇撤回闘争において、国労執行部はこの四半世紀をいかに闘ってきたのか?解雇された組合員とJRに採用された本務組合員を常に分断し、JRの職場で闘うことからとことん逃げてきました。だから1047名解雇撤回闘争が、国労組合員全体のものとなることは遂になかったのです。このような指導にもならない“指導”に終始していながら、執行部方針を批判する国労組合員は警察権力に売り渡すわ(5・27国労臨時大会闘争弾圧)、あくまで闘いを継続しようとする被解雇者の闘いは妨害するわ…本当に許しがたい悪行の数々です。国労による1047名解雇撤回闘争の放棄は、いったん労働運動全体に大打撃を与えるように見えるかもしれません。しかし、私たちには国鉄闘争全国運動があり、それはすなわち新自由主義の原点であった国鉄分割民営化と徹底して闘おうとする運動です。そして、新自由主義がもたらした労働者、とりわけ青年労働者の非正規化と対決する郵政非正規ユニオンをはじめとする合同一般全国協議会の闘いがあります。まったく“まにあって”います!
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