北島邦彦の「すぎなみ未来BOX」

元杉並区議会議員(2007-2011)北島邦彦の活動日誌 e-mail kjmirai@jcom.home.ne.jp

外国人参政権法案は憲法違反!?

2010年03月04日 | 日記
区議会予算特別委員会においても、外国人参政権法案についての議論が「左右」から出されて喧しいところです。私は民主党政権が考えている法案は、在日・滞日外国人のなかに分断をもたらすものであることなどから反対です。山田宏・杉並区長はまったく別のベクトルから反対論を唱えており、「つくる会」教科書採択にかかわる在日韓国人の方々の抗議行動をとりあげて、「外国人に参政権を与えたらとんでもないことになる…」といった危機意識を煽ることに懸命です。そもそも「つくる会」教科書の採択は、在日の人々にとってはみずからの存在そのものの歴史的経緯を抹殺する暴挙であり、断固として抗議することは当然のことです。「つくる会」教科書賛同者がそれを批判することはできないのです。その抗議の形態がどうだったかとか、抗議の事実があったかどうかとか、それは物事の本質ではありません。
またこの問題で山田区長は、「憲法違反である」といった論拠を持ち出しています。「いつも護憲だとか言っている人間は憲法を守れ!」などの野次も飛ばしています。私はいわゆる「護憲論者」ではありませんけれども―憲法1条~8条はただちに削除しましょう!―日本国憲法の法理は、日本という社会に暮らすあらゆる人間の政治参画を予定していると解釈すべきです。しかも憲法はその法性格上、政治権力が人民に対して誓約するという形をとっていますから、憲法を守るべきは自治体首長を含めた為政者であるはずです。ここらあたりに山田区長の憲法に対する無知がよく現われています。

最新の画像もっと見る