映画『波止場』

このところ劇場で映画を観る機会が極端に少なく、「趣味：映画鑑賞」っていう看板は降ろさざるをえないか…などと思う今日この頃。もっとも、時間と金を使って観ようと感じさせる映画がないことの結果なんですが。
『波止場』っていう映画を知ってますか？１９５４年のアメリカ映画で、エリア・カザン監督／マーロン・ブランド主演の名作です。実はこの作品、観たことがなかったのです！年明けにＮＨＫ・ＢＳでマーロン・ブランド特集をやっていたのを録画して、ようやく観ることができました。港の仕事はすべて労働組合の形でギャングが支配し、港湾労働者に対する暴力によって搾取のかぎりを尽くしていました。その手先であったチンピラのブランドですが、ギャングに殺された港湾労働者の妹と知り合うことで、ギャングの悪事を証言します。当初は沈黙していた港湾労働者も遂に立ち上がり、労働組合を騙るギャングの支配を撥ねのけるのでした…。ここまで読むと、これってＩＬＷＵ（国際港湾倉庫労働組合）の創成期が舞台じゃんと思った方も多いことでしょう。脇にもロッド・スタイガーだのカール・マルデンがおり、とてもよくできた映画です。しかし…続きは明日に。