「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

北朝鮮の対韓国政策の大きな変化<2024.1.17

2024-01-19 07:55:44 | 中国と東アジア

年明け早々、北朝鮮が砲撃事件を起こして・・
「正月早々、なに無茶苦茶やるんだ❓」
と思いましたが、そうではなくて❓

今年の北朝鮮は、正月早々気合が入っていますが❓<2024.1.10
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/685b00ac6bfb6abee4632ed65633129c

北朝鮮の謎の行動❓普通の行動❓日本には「見舞い電」韓国には「200発砲撃」<2024.1.6
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f2aeb55248cb52273ed6ff71c791d858

※以下の事情でした。
アメリカと韓国が・・・・
https://jp.reuters.com/world/us/NTGOZ2UD7JO3BGFXRVHQ4YK7GM-2024-01-04/
『韓国軍は4日、北朝鮮との軍事境界線付近で米軍と重火器を使用した戦闘射撃合同訓練を実施したと発表した。
敵の侵略を想定し、戦闘態勢を確認・強化する訓練で、12月29日から1月4日まで1週間にわたって行われたという。』

この脅しに対する報復として・・・
https://jp.reuters.com/world/security/JQW4WJLPFVPH7CEVJNTHRBPPRM-2024-01-08/
『北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹で党副部長の金与正氏は7日、敵によるいかなる挑発にも即座に軍事攻撃を開始すると述べた。北朝鮮はこの日、韓国との事実上の海上の境界付近で3日連続となる砲弾発射を行った。』

※アメリカと韓国が年末年始、北朝鮮を脅し上げようとしました。
これに対して北朝鮮が、ブチ切れて「逆脅し」をかけたというわけです。
近場で、このような乱暴なことは双方とも止めて欲しいと思います。これは、先にやったアメリカ・韓国組が明らかに悪いです。
アメリカ・韓国組が威嚇行動をしなければ北朝鮮は、何もしなかったと思われるからです。

※北朝鮮は、対韓国政策を180度近く変更した模様です。
参考記事
金正恩氏、「南北統一」の目標を放棄 韓国を「第1の敵国」に定めるべきと
https://www.bbc.com/japanese/67990037
金正恩氏、統一記念塔の撤去を表明 「目障り」の表現も
2024.01.16 Tue posted at 18:36 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35213938.html


これまでの北朝鮮は、韓国に対し・・・
「南北統一 和解 同胞」
このように考えていたと思います。
「アメリカに騙されていて気の毒な韓国を、アメリカの手から救わなければならない」
ごく大雑把に、これがこれまでの北朝鮮の考えであろうと思います。

今年になり、15日の演説ではっきり「第一の敵対国で不変の主敵」と表現しました。
それに関連し、「協力を推進する機関はすべて廃止するとの方針」も示しました。

韓国への融和政策を否定し、「平和統一」路線を放棄したと言うことです。

『また、北朝鮮は戦争を望んでいないが避けるつもりもないと語り、戦争が起きた場合は朝鮮半島全体を武力で制圧すると宣言した。』

韓国との全面戦争は望まないが、韓国とアメリカが戦争をしかければ、受けて立つと宣言しました。
もう今後は「平和統一」は志向せず、北朝鮮と韓国はそれぞれ別の国家として歩むという意味だと思います。
「同胞」ではなく、今後は「赤の他人」だと言うことです。

これまでは、北朝鮮はアメリカに吠えつつもアメリカとの武力衝突は回避してきました。

今回は、アメリカは無視してもっぱら韓国を「第1の主敵」と呼んでいます。
完全に北朝鮮のマークは、韓国に向けられました。
韓国が北朝鮮に対する対応を誤ると、軍事紛争が起きる可能性が高まりました。
アメリカとの朝鮮半島付近での大規模軍事演習などは、特にリスクが高くなったと思います。
「北朝鮮との軍事境界線付近で米軍と重火器を使用した戦闘射撃合同訓練を実施」したところ、3日に及ぶ北朝鮮の砲撃訓練が行われました。
「アメリカとの朝鮮半島付近での大規模軍事演習」になれば、北朝鮮の反応が更に過激になるのは、目に見えています。

韓国には、よく考えて欲しいところです。
ウクライナ紛争は、このような脅し合いが激化した末に起こりました。アメリカの尻馬に乗って北朝鮮を挑発し続けると、ヤバいかもしれません❓

※北朝鮮が、なぜ対韓国政策を180度変更したか❓
『ロ朝外相、関係強化で一致 ウクライナ侵攻で協力』
2024年01月16日20時04分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024011600601&g=int

ウクライナ紛争がきっかけとなり、ロシアと北朝鮮は軍事同盟までは行きませんが、準軍事同盟的な親密な関係が出来上がりました。
これまではロシアは、アメリカとEUに配慮して北朝鮮とは距離を置いてきました。
ウクライナ戦争勃発後の経緯が、ロシアにアメリカ・EUとの完全手切れを決断させました。
これまでロシアと北朝鮮の接近を阻んでいた理由がなくなりました。そのため身に危険を感じている同士が接近して準軍事同盟的な親密な関係が出来上がったと言うわけです。(ロシアとイランの関係も同じです。)

西でロシアを虐めたから東で虐められている北朝鮮と仲良しになったわけです。
教訓は、「何でもかんでも軍事力で脅し上げて虐めてはいけない」・と言うことです。

つまり❓
ロシアとの準軍事同盟的な親密な関係を背景に、北朝鮮は韓国との力での対抗を決意したというわけです。

そうである以上、これまでのように脅しだけでは済まないケースも出てくると思います。
ミサイルを海に打ち込んで威嚇するだけでは、済まないかもしれない・と言う意味です。

韓国はこれまでのようにアメリカの軍事力を頼りに北朝鮮に脅しをかけていると❓
ウクライナ紛争のようになるリスクがあるのかもしれません❓

※本当に日本以外の国は、戦争が好きな国ばかりです。日本は将来的には中立政策を志向するべきでしょうね❓
もちろん、中立を志向する以上は根性と覚悟と国力に見合った軍事力が1セットです。軽武装中立は机上の空論です。それなら日米同盟の方が、マシです。

今も中立政策をとるスイス。最近まで中立政策であったスウエーデンやフィンランドを、よく観察するべきです。全部、重武装中立です。

 

※関連記事目次
項目「中国と東アジア」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/f1f533ed01e2ff185e6b598bf5010540



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