「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(MLB)改めてベーブ・ルースを振り返る<2023・5・4

2023-05-06 20:28:09 | スポーツ

大谷翔平君には、ベーブ・ルース2世の声が付きまといベーブ・ルースを超えたなどの声も、ちらほらと聞こえてきます。

本当にそうなのか?
ベーブ・ルース
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B9#%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E6%83%85%E5%A0%B1

最初の6年間は、レッドソックスでプレーしこの時代は出場試合数を見ると投手が本業で、二刀流と言えるのは最後の2年だと思います。この2年は、投手としては登板試合が減り、打者としての打席数が多くなります。(1914年~1919年)
それでも投手として、13勝9勝の成績です。1918年はホームラン11本(出場試合95)。翌1919年がホームラン29本(出場試合130)。1918年、初のホームラン王。1919年2年連続のホームラン王。

翌1920年にヤンキースに移籍、この年から打者に専念します。ホームランを打つために決断したのでしょう。投手としての登板数を半分に減らしたら、ホームラン数が急激に増えて2年連続のホームラン王を取れたのですから当然の選択と言えます。

投手であった時代
1915年18勝8敗 登板数32
1916年23勝12敗 登板数44
1917年24勝11敗 登板数41

そして打者専業後は、ずば抜けた打撃成績を残します。
ホームランの本数を飛躍的に伸ばして・
1920年54本
1921年59本で4年連続のホームラン王に輝きました。その後1926年~6年連続ホームラン王に輝きます。現役22年ホームラン王12回。
こんな数字は、いまだに達成できません。

例えば
バリー・ボンズ
現役22年ホームラン王2回
ハンク・アーロン
現役23年ホームラン王4回

ベーブ・ルースが、如何に優れたホームランバッターであったか記録を振り返ると、凄い!と思うだけです。時代により球場の広さが違ったり条件は、異なります。しかし、比較出来る数字があります。それは、回数です。同じ時代に沢山のメジャーリーガーが競い合った結果が、回数です。それを考えると、ベーブ・ルースのホームラン王の回数は、いまだに飛びぬけており恐らくこれを超える選手は、今後も出てこないと思います。その後のホームランバッターなら、ハンク・アーロンとバリー・ボンズが双璧です。全然ベーブ・ルースにかなわないでしょう?

ベーブ・ルースはメジャーデビュー後の6年は、投手であり打者に専念したのは、1920年からです。だから稼働年数が打者としては、実質16年になります。稼働年数が少ない分だけ生涯ホームラン数は、やや稼働22年・23年の選手と比較すると少ないだけです。打者転向後の単年度のホームラン数を比較するなら、断然ベーブ・ルースの方が多いです。

そもそも大谷翔平君とベーブ・ルースを比較すること自体が間違っていると思います。ベーブ・ルースは投手から打者への過渡期に2年、両方プレーしただけです。その後は、打者に完全に転向してファン・サービスで1年に1回登板しただけです。それでも結構、勝っていますから投手としても才能は、並外れています。ベーブ・ルースは二刀流は、していません。ベーブ・ルースの兼業時代の記録と比較しても、ほぼ無意味なわけです。

例えば、ベーブルースは投手として投げていた3年は・
18勝23勝24勝の成績です。
兼業になった2年は、ホームラン王2回。

比較することの無意味さがわかるでしょうか?
過渡期のアルバイト的なたった2年の業績と比較しても、それは比較の対象として間違っていると思います。あえて比較するなら翔平君がホームラン王かサイ・ヤング賞を獲得すれば比較の対象にはなります。

その意味で大谷翔平君は、完全な二刀流でこれは、メジャー史上、最初と言うべきです。だから、今後二刀流でプレーする選手が出てきて比較することが可能になります。

記録を振り返ると、改めてベーブ・ルースの偉大さが再認識できました。ベーブ・ルースと勝負するならホームラン王の回数で勝負しなければ、なりません。

☆しかし、このように数字を見るとプロ野球界限定の記録ではありますが・
王貞治さんの13年連続ホームラン王、通算15回のホームラン王の記録は、ずば抜けた記録であることが分かります。通算868本。その他、数えきれないプロ野球記録保持者です。



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