「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アメリカの戦略とウクライナ紛争の行方<2023年11月

2023-11-02 18:37:44 | ウクライナ紛争

ウクライナ紛争もここまで来れば、段々戦争の本質が見えてきます。アメリカの世界戦略です。アメリカの目的はNATOの国境線をポーランド国境からウクライナ・ロシア国境に移動させることです。ロシアにするとロシアの安全保障上の大きなリスクですから、カウンターの軍事作戦を発動しました。

ウクライナは、その道具にされました。ウクライナが独立の時の中立宣言を守っている限り、この戦争は起きなかったと思います。

アメリカにそそのかされたウクライナは、NATO加盟に外交政策を変更しました。これがウクライナ紛争の原因です。

アメリカは、国境線の東への移動だけでなく別の目的も加えました。ロシアを破壊する事です。ついでにロシアを破壊してしまおうと考えたと思います。そのためロシアに先に手を出させて(ウクライナ軍事侵攻)、それを口実に一気にロシアを叩き潰しにかかりました。

開戦後、アメリカとNATOから聞こえてきたのは?
「ロシアを二度と立ち上がれないようにする」
つまり、ロシアの破壊です。

その方法は、ウクライナに戦争をやらせながら経済封鎖でロシア経済を破壊する事です。だからアメリカとEUはこれまで見たこともないような広範囲の経済封鎖を実行しました。

これでロシア経済が崩壊すれば、アメリカの戦略は成功する予定でした。
「ロシア経済は、じきに崩壊する」
こんな噂もせっせと拡散していました。

しかし、アメリカが完全に見誤っていたことがありました。玄関口の方は封鎖しましたが、裏口の方の封鎖に失敗しました。何とかなるだろう?程度に安易に考えていたのでしょうね。

ロシアの原油と天然ガスや資源は、中国とインドがほぼ全部買い入れました。資源の方も中国とインドを通じて販売していると思います。ロシアの方は、多少収入は減ったものの困るほどではありません。つまり、ロシアの収入を断つことに失敗しました。

西側の技術や工業製品、商品、サービス、ロシア国内での生産力なども封鎖しました。ロシアは、それを全部中国に変更しました。西側がロシアに提供していたこれらの事柄は、多少の不満足があるにせよ中国企業が提供しています。

ドル決済から締め出しました。ロシアは人民元決済に切り替えました。その結果、ロシアの通貨ルーブルは価値を失うことは回避されました。

結果としてアメリカのもくろんでいた経済制裁によるロシア経済の破壊は、裏口経由で回避されてしまいました。

今は、西側の分を中国企業が独占してしまいました。だからロシア経済は、それほど困ることなく回っています。経済制裁に関しては、西側の分が、全部中国に回っただけでした。ロシア経済は、完全に中国経済の影響下に入り西側には戻らないと思います。

西側の発動した経済制裁は、ほぼ無意味で全部・中国にプレゼントしたような事になってしまいました。中国に「ウンと!」得をさせるために経済制裁を発動したような結果になりました。

物凄く、おかしくないですか?こう言うのを?
「間抜け!」
と、言います。

経済的にロシアを破壊できないため、戦争だけが残っているのが、今の姿です。

アメリカにけしかけられて、戦争を続けているウクライナは、愚かと言うべきでしょう。単にアメリカの道具に使われているだけです。ウクライナ人が何人死のうとアメリカは、大して気にもしていないと思います。

特にウクライナのゼレンスキー大統領は政治のド素人であり、大国間のパワーゲームなど想像することも理解することも出来ていないと思います。アメリカに操られる哀れなピエロです。

結果として、このように見てくるとアメリカとEUの目論んだであろう、ロシア経済を破壊する事は完全に失敗したと言えます。

そうなれば、残ってしまった戦争の後始末をどう付けるのかの問題になります。

ロシアの方は、もう長期戦を覚悟してそれに備えているようです。ロシアは、自分の最低の要求が通るまでは停戦には応じないと思います。
まあ?
ウクライナの中立化とNATO加盟の永久放棄は、最低条件でしょうね。後は領土問題でどう折り合いをつけるか?
領土問題では、ロシアはそれほど要求は出さないと思います。今の占領地以上は、要求しないような気がします。

だからボールは西側にあります。
西側がいつロシアに停戦を持ちかけるのか・により停戦交渉が始まるでしょう。ロシアから停戦交渉を切り出すことはないと思います。

しかし、条件の一つはプーチン氏は口にしています。
「ロシアはウクライナのEU加盟は問題視していない」
これは、今年の8月ごろにプーチン氏が言いました。

EUは良い、その裏にあるのは❓
『NATOは、ダメ!』

ここから交渉がスタートすると思います。
ロシア側のサインは、既に出されています。
アメリカが、どう応じるか・ですね❓

もしウクライナがNATOにこだわれば?
今度は、領土の話が出てくると思います。
この場合は、ドニプロ川の東側全域をロシアに割譲しないと停戦は無理だと思います。
その意味は❓
ロシアとNATOの境界線をドニプロ川にする・と言う意味です。

大国間のパワーゲームに何も考えず参加してしまえば、それなりの代償を支払わなけばならない場合もあります。今言っても遅いですが、ウクライナは中立を守るべきでした。



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