「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争に関して反主流のヨーロッパの政治家の発言(リュック・メランション)<2024.04.11

2024-07-11 19:49:27 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

フランス発ユーロ危機はあるか──右翼と左翼の間で沈没する「エリート大統領」マクロン
2024年07月10日(水)20時45分
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2024/07/post-213_3.php

記事の内容は、フランスの今後の政治経済について論評しています。今回、それはパス。
記事の中で筆者は、左翼連合を率いるジャン=リュック・メランション代表はウクライナ紛争に関する見解を示しています。

『 ロシアによるウクライナ侵攻について、マクロンはウクライナ支援を全面に打ち出し、地上部隊の派遣さえ示唆してきた。
 これに対してメランションはロシアの軍事活動を批判しながらも、制裁の強化には反対(これも極右と同じ)し、さらにウクライナ戦争を招いた原因は “アメリカやNATOがロシアにプレッシャーをかけたこと” と批判している。』

極右を率いるルペン氏も左翼連合を率いるメランション代表もこの点では認識が一致しています。

つまりフランスでは、反主流派の政治家の一部は堂々とこのような主張をしていたことになります。
AFPの報道では、見たことがありません。
あるいは、日本語版からはカットされている可能性もあります。
外国のメデイアであろうと日本政府のガイドラインに従っている傾向があります。ロイターでも英語版にあって日本語版にない記事があります。
BBCのニュースでも同じです。
外国のメデイアの日本語版に全部ニュースが掲載されているわけでは、ありません。原語の方で見ないと全部は見ていません。

それは脇に置いて、こんなことを普通に発言している日本の政治家はほとんどいません。
ウクライナ正義・支援に反対の立場は、まずいないでしょう。
鈴木宗男バッシングは、国賊扱いでしたね❓
もっともモスクワをわざわざ訪問したフランスの政治家の話も聞きません。訪問はせず、ロシアの立場を説明するなら説明するべきであったと思います。
それなら、あそこまで酷くはならなかったと思います。

最初から一貫して当たり前のことを主張しているのは、立憲民主党の原口 一博議員です。

『立民・原口一博氏、露国営メディアで「ウクライナ支援の理由ない」「ロシアが悪はあり得ない」』
2024/2/8 12:22
https://www.sankei.com/article/20240208-TYSTXWDNRZBZDC6PDSIILM6HEY/

立場は一貫してロシア擁護・ウクライナ批判です。
プロパガンダとフェイクニュースの立場を排除すれば、大体現実に沿った話をしています。
全部正しくはないかもしれませんが、中立の立場で見れば大体こんな認識になります。

だから世間一般で言われているウクライナ正義・ロシア悪の主張は、単にウクライナとNATOのプロパガンダとフェイクニュースを垂れ流しているに過ぎません。

原口一博氏はロシア擁護、私は中立の立場の違いはありますが、ウクライナ紛争とウクライナに関する認識はほぼ同じです。

どうして❓
旧ソ連崩壊後からの歴史や国際情勢の流れ、更には資料やニュースを調べて行けば、誰でも同じ結論に達します。
私は人の話を聞いてこう主張しているではありません。
オープンソースの情報の中で自分で調べられる範囲で調べた結果、到達した結論です。

原口一博氏は、日本の国益にも触れています。
隣国であるロシアと敵対して日本に有利なことは何一つありません。
ウクライナ政府を「破綻国家・犯罪国家・極右軍国主義国家」と認識するなら支援どころか関与すらするべきでないと思います。

2022年2月24日ロシアの軍事侵攻以前のウクライナに対する西側の認識は、大体こんなものです。
ロシア潰しにウクライナを利用する事になったから、ウクライナ絶対正義の話をでっち上げました。
これを政府と日本のマスコミが、拡散してアッと言う間に日本中が、プロパガンダとフェイクニュースに洗脳されてしまったという経緯があります。

テレビや新聞でウクライナ批判など不可能でしょう❓
ほとんど太平洋戦争に向かっていた時期の日本国内と同じ状況が出来上がってしまいました。
それを絶対正義だとするのも同じです。

当時は、何と言ったか❓
『ヒトラー総統は絶対正義!
ルーズベルトは極悪!』
極悪ルーズベルトを打ち滅ぼすために戦争に突入しました。当時の日本国民は、これを熱狂的に支持しました。
陸軍がそう仕向けた部分は当然ありますが、開戦を熱狂的に支持したのも日本国民です。
だから「一億総懺悔」と言う言葉が出てきます。

ウクライナ紛争に関しては、民主的な国家であれば賛成反対の両論が出てくるのが普通です。
軍事力で物事を解決しようとするロシアも悪いですし、アメリカの尻馬に乗ってロシアを軍事力で挑発しまくったゼレンスキーは更に悪いです。
ゼレンスキーが、こうしなければロシアの軍事侵攻はなかったと思います。

総ヒステリー状態なのは、ヨーロッパも同じです。
主要国の政府は、ほぼ絶対ウクライナ支持・支援です。

しかしフランスでは、これまでの野党勢力は違いましたね❓

スロバキアでは、親ロシア・ウクライナ支援反対を唱えてロベルト・フィツォ氏が選挙戦に勝利して現在首相です。
理由は、スロバキア国民はEUもロシアもウクライナも悪いと考えているからです。これは2023年の早いうちに実施されたアンケート調査に表れています。
だからロベルト・フィツォ氏が勝利しました。

ハンガリーのオルバン首相は、最初から親ロシアで停戦を主張していますし、制裁にも反対しています。

最近、ブルガリアのグラフチェフ首相代行がウクライナ紛争停戦仲介の提案をするつもりだとコメントしました。
『ブルガリアがウクライナ紛争の和平交渉仲介を提案<ウクライナ紛争2024.07.07』
https://smcb.jp/diaries/9321040

ヨーロッパであろうとウクライナ和平を主張する国と政治家はいます。内心そう思っている国は更に多いと思います。言えばEU村の村八分になるから、言えない国が多いと思います。

結構、首脳レベルではなくもう少し役職の低い人でウクライナ和平を主張する人は、います。
でも、そういう声は少数派・異端として無視されます。
それでも声を上げる人は、います。

日本にそうはっきり主張する人が、何人いますか❓
共産党すら、断固ロシア糾弾です。

だから❓
日本の報道の自由度は世界70位です。
こういうことを、やっていると戦争一直線です。
当然、それを画策している勢力もいると思います。

民主主義とか報道の自由とか、もう少し考えた方がいいような気がします。
今の民主主義は、民主主義(風)独裁でしょう❓
異論、別論を許さなければ、それは集団的独裁主義としか言えません。
今の西側は、そんな国ばかりに見えます。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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